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モナリザのモデルのリザの生家からのオリーブオイルとワインが着いた
2009年12月12日 土曜日 雨の日曜日

 ようやく着いた。
待ち遠しかった〜〜〜!

モナリザの里 Villa Vignamaggio からの初搾りのエキストラ・ヴァージン・オイルが切れてから
四ヶ月がたった。
去年の暮れに、Sさんからのご依頼で数年ぶりに日本にいれたのだが、自分の分はあまり数がなくて、
友人の贈り物にしたら手元に残ったのは数本だった。

手間が大変だし、、、今年はもう止めようかなって思っていたら、10月の始めにお電話をいただいた。
“あのね、、、オリーヴオイルだが、またとってもらえるかね、、、。なくなってしまって、
その後、百貨店でいろいろ買ってもらったが、どれもあれほどは、おいしゅうないしね、、”

この御大は、美味しいものは日本でもフランスでもベルギーでもどこでも取り寄せてしまう方で、
何十年もいろいろ教えを請うている御仁。
そういっていただくだけで嬉しい〜〜!
“わかりました。仕事ベースでは出来ませんが、個人で輸入しましょうね、、、何人か仲間をみつけます、、”

 “この指止まれ〜〜〜。
美味しいものには目がない友人がすぐに数人集まった。
賞味期限は一八ヶ月あるし、それぞれが数ケースずつで、ワンパレットになれば、業者さんの経費が分散される。
百貨店での価格はおそらく5〜6千円にはなるだろうが、その半分くらいになるだろうから嬉しい、、、、。
ボージョレヌーヴォーで忙しくしていたが、すぐにイタリアの造り手と連絡をとって、送ってもらうことにした。
でもリーファー(定温管理)の船が少なくて、11月の始めにやっとイタリーを出て、先週着いたのだ。
週が開けて通関が終われば翌日には御大に遅れると思っていた。

 ところがここでもまたハプニングが起こった。
荷物がミッシングしてしまったらしいのだ。
過去何十年かの経験で数回しか起こったことがないことが起きた。
旅のチェックインの荷物がなくなることはよくあるが、
貿易でのミッシングは、故意の犯罪以外はあまり起こらないと思っていたのだが、、、

御大は、年末の贈り物にしたいと首を長くして待つっていらっしゃる、、、
荷姿は想像がつくから、私が港の倉庫にいけば見つけられるだろう。
こういう時は、すぐに行動した方が良い。
支度をして出かけようとしたときに、電話とメールが入った。

モナリザのモデルのリザの生家からのオリーブオイルとワインが着いた_a0031363_18382385.jpg  <再度、港にあるデバン倉庫に調査を依頼しまして、
日本での仕分け間違えとの事のようです。
添付の写真をご確認ください>

モナリザのモデルのリザの生家からのオリーブオイルとワインが着いた_a0031363_18385915.jpg


 これこれ、、、よかった〜〜〜!
でも、一難去ってまた一難、今度は税関がレントゲン検査をするという。
食品検査は日に日に厳しくなっていて、この検査は拒否できないし数万を請求されるが、どうしようもない。
(個人ベースでしたのがいけなかったのかしら?)
もちろん悪いものはあるはずもなく、無事に昨日倉庫に入った。
御大の方にすぐに送り、こちらにも試食と試飲のために数本ずつ手配をした。

DOP エキストラヴァージンオイル PrimeGocce、プリモゴッチェ=初搾り
DOP エキストラヴァージンオイル
DOP エキストラヴァージンオイル AROMA
の三種類のオリーブオイルのを午後の光をバックに記念写真?の後に開けた。

モナリザのモデルのリザの生家からのオリーブオイルとワインが着いた_a0031363_18414037.jpg


香り立つトスカーナの風の匂いと味わい、かなり強い感じの風味でそれがまたなんともいえない。
小さな瓶のPrimeGocce初搾りと、ハーヴ入りの小瓶は、さっそくにサラダにかけて、、、、
食事がなんとなく豪華になるから不思議〜〜〜!
大きな500mlの瓶は、少しもったいなく思いながら、野菜炒めにつかおう。

 Villa Vignamaggio ヴィッラヴィーニャマッジオは、あのレオナルドダヴィンチのモナリザのモデルの
ゲラルディーニ家のリザが1479年にこの館で生を受けた生家。
銘酒カステロディモナリザを造っているワインナリーで、アグリルーリズモのトスカーナの頂点に ある館。
600年間も前からワインを生産していて、オリーブオイルの生産は何世紀も遡る。
3000種以上の植物が生育されている土地で、三十数ヘクタール葡萄の樹、二十数ヘクタールのオリーブの木立がある。

零下二十五度という異常気象の1984-1985の冬の霜によって破損させられと思われた大地には根が残っていて、
命の再生されたのだ。自然の営みは驚異である。

 2000年には厳しいテストに合格して、D.O.P.(Denominazione di Origine Protetta)に認定されて、
ボトルの首に周りに緑色のリボンがかけられるようになった。
ゾーン‘キャンティクラシコ'からVignamaggioによって作り出された特上オリーブオイルの
文字と、一本一本コントロールの数字が書かれてから世に出る。

モナリザのモデルのリザの生家からのオリーブオイルとワインが着いた_a0031363_18412725.jpg  (首に貼られていた紙のリボンをそっとはがして箱に貼って撮った。


 データによると、DOPで決められている数字をはるかに上回る、
低い酸性と高いポリフェノールのレベル、高いトコフェロールとオレイン酸に恵まれた
エキストラ・ヴァージン・オイルなのだ。
御大が美味しいという理由がこの辺にあるのだろう。

ポリフェノールは赤ワインでもよく知られていて、心臓病を予防して免疫系を高めることが立証されているし、
皮膚を保護することでもその性能がすばらしいとのこと。
トコフェロールとはVitamin E.を作る助けをするという。 と、説明書にいろいろ書いてある。

 あのモナリザのモデルのゲラルディーニ家のジョコンダ・ゲラルディーニも飲んでいたに違いない
同じオリーブの樹から採れたエキストラ・ヴァージン・オイルって、なんだか楽しくなりますね〜〜。

モナリザのモデルのリザの生家からのオリーブオイルとワインが着いた_a0031363_23222944.jpg


 今回は、トッレヴィッキオーレ(イタリアワインの三つ星)に輝いている、
D.O.C.G.のカステロ・ディ・モナリザも愛好家の依頼で数ケース入ってきた。

 ダブリン司教のハイマン・サミュエルが面白い説を唱えていて、
このファミリーの一員は後にアイルランドに移住して、ゲラルディーニの子供たちという意味の
フィッツジェラルドと姓をあらためた。
その子孫がやがてアメリカ大統領となるJ.F.ケネディーであるというのだ。
ジョコンダからケネディーまで500年以上にわたるイタリア貴族のゲラルディーニ家の歴史物語に思いをはせながら、
このヴィーニャマッジオのワインを味わい、焼きたてのパンにエキストラヴァージンオイルで週末をすごすのも、
忙中閑ありの極みだろう。

http://keico.exblog.jp/4567217
2006年の秋に訪ねた

モナリザのモデルのリザの生家からのオリーブオイルとワインが着いた_a0031363_144433.jpg


by pretty-bacchus | 2009-12-12 23:59 | ♥Wine & Dineワイン&食事 | Trackback | Comments(2)
Commented by scottts at 2009-12-14 04:24
行方知らずになってしまったものが見つかったときはうれしさ倍増ですね。
特にこんなに貴重なものはそうでしょう。
>このヴィーニャマッジオのワインを味わい、焼きたてのパンにエキストラヴァージンオイルで週末を<と
これを至福という他言葉がないでしょう。 よかったですねえ。
オリーブオイルの「記念写真」とトスカーナの空の輝きがイタリアを賛歌してますね。
Commented by pretty-bacchus at 2009-12-14 17:40
scotttsさん、こんにちは!
トスカナの空気はとっても美味しいですよ! 一度いらしてみてくださいね、、、、

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