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それぞれの人生の秋華やげり(母と京都へ、志村先生)
2007.11.01  木曜日 雨

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 霜月になってしまった。
雨に霞む東山は、雲が途中にたなびき美しかった。

 昨夜も遅くまで母と話してこんでしまった。
少し忘れっぽくなって、お医者様のお薬を飲んでいるというが、
ま〜〜〜その記憶力は素晴らしく、子供のころのこと、お祖母ちゃんのこと、女学校時代のことなどを、
なつかしみ、苦労をしたことなどは、忘れるはずもないのに、苦労と思わなかったというのだから、
すごいことだ。
いつも一生懸命、愉しくしていたと、心から思っているようで、昔の人は、すごい!

 関東大震災をしっている祖母、戦争の疎開の経験のある母、そして戦争をしらない私の
三代の日本女性の生き様を思うとき、時代は変わっても変わらぬ姿が見え隠れする。

 京都>東京の新幹線は二人とも、ぐっすりと寝てしまったようだ。
乗り換えの母を送って、私は雨の中を、銀座画廊で行われている「色の翼」志村ふくみ・洋子展にかけつけた。

三十数年親しくしていただいている、志村ふくみ・洋子両先生は、続いた病魔に打ち勝って見事なお作品を創り
トークショーでは、色と宇宙、感覚の世界に花が咲いた。
八十歳をすぎてなお、「人生の秋をむかえ、、とおっしゃる先生に大きなパワーをいただいた。
すごい方だ、、、、本当に。

 植田いつ子先生はじめ、志村ふくみ先生のお知り合いが沢山出席されていた。
写真家の大石芳野さんもいらっしゃり、ながいことお話しさせていただいた。
昨年彼岸に旅立たれた鶴見和子さんとは、「師弟と弟子、母と娘、あるいは姉と妹とような、、、と、
澄んだ美しい眼差しで話されて大石さんは、小柄なとても素敵な方だった。
女性写真家で一番尊敬している先生ともお目にかかれて、今日は何重もの歓びだった。

 お客様をお送りした志村先生方と軽い夕食をご一緒させていただき、
昔旅した敦煌や桂林の思い出話にも、華が咲いて、、
まーちゃんとよばれている洋子さんの妹分の優子さんとも、久しぶりにお会いした。
この女性がまたとってもすばらしいお仕事をしている方で、
今日はイイオンナ・オン・パレードの嬉しい一日であった。

 昨夜母がいっていた、「全てに感謝ですね、、、、いつ死んでも悔いがありません、と。
そんな風に思えるように、私ももう少し生きていきたい、、、、

(会場も模様も先生方のことも撮らせていただいたので、あとでアップ)

それぞれの人生の秋華やげり(母と京都へ、志村先生)_a0031363_13261.jpg
  (雨でむせぶ東山)
by pretty-bacchus | 2007-11-02 03:33 | ♥Person父母,師友人,人生の宝物 | Trackback | Comments(0)
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