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こおろぎの 声を追いつつ 月探し
 2006年9月8日 金曜日 曇り雨
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   燦々と降り注ぐ太陽の輝き。
 曇り空の朝にもそこは太陽が輝いているかの如く、明るかった。
 十数メートルもあろうか、吹き抜けの広がりがはるか彼方までつづいている。
 中庭の広場から一歩はいると右にカウンター、そこには数人のコンシエルジュらしき女性がてきぱきと、
 次から次へと来客に応じていた。

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  ここはどこのホテル?
 インテリアこそ簡素だが、、、、

   “初めてなのですが、、、
  “ご紹介状は?
  “はいもっています。予約もしてあります。
   “こちらへどうど。

   丸いカウンターで住所氏名をかいて紹介状をそえた。
 “そちらの緑の椅子でお待ち下さい。

 ほんの10分ほどで名前が呼ばれた。
 “二階の中頃の消化器内内科、そのあと一階の整形外科へどうぞ。


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    大きなフロアーには数十人の人が待っていた。
 予約の時間の数分前に、受付番号が点滅した。
 中の中待合室に入る。両側に五部屋ずつ、中央の椅子には十数人の人が待っていた。
 予約時間きっかりに、G09の部屋の戸口に私の番号が点滅から点灯に変わった。

  “御無沙汰しております。
 ドクターと私は一緒に言っていた。
 高山先生のお嬢様が座っていた。
 白衣のゆきこさんは初めてだ。


   そう、ここはホテルではなく、都心の大病院なのだ。
 今回はほんとうにカルチャーショックをうけた。
 大病院といえば、いままでは予約があっても数十分いや時には2〜3時間待たされるがあたりまえであった。
 少しぐらい具合が悪くとも、めんどうくさいし足が遠のくのはあたりまえだった。
 それが今回は、ホテル並みのサービスとホスピタリティーでむかえられたのだから、
 診療室に入ったときにはとてもイイ気分。
 ストレスがない状態で、先生とお話しを始めることができた。

  更に驚きは、ついさっき受付にだした高橋先生の紹介状の内容が、カルテにはチャンと書かれ、
 いや画像データで写っていた。
 “これが電子カルテですか?
 思わずのぞき込んでしまった。
 患者に質問をしながら、先生はブラインドタッチでどんどん入力していく。
 いままでの病歴と、最近の異常をまとめて、なすべき詳細検査の予定が次々と入力されていく。
 (せんだって行われたMRIのCDも提出した。)
 それらの全てが画面上と院内PS電話で行われた。

   こんな風に病気がデータ化されて、病歴が記録され、死への準備が着々となされていくのか、、、
 ふっとそんな事を考えてしまった。

  午後の血液検査と腫瘍マーカー検査の部屋は大きな部屋で、
 12人の看護師さんが次々と採決をこなしていた。
 番号を呼ばれるのではなく、カウンターの上に自分番号が点灯したら、そこにいくのだ。
 血液検査はいつも難儀で、今回も最初の慣れない看護婦さんはだめだった。
 ベテランおばん看護婦さんに代わってうまくいったが、あとで見たら内出血をしていた。

  最期の整形外科の先生は最悪。書くのも腹が立つのでやめよう。

   病を得て、新しい医療の現場を我が身で体験した2日間だった。
  来週、再来週と精密検査が待っている。

  今日は満月なのに月は見えないのかしら?
 コオロギがないている。
 
by pretty-bacchus | 2006-09-08 23:33 | ★Hospital 病院、病い、お洒落 | Trackback | Comments(0)
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