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待ちに待ったシャトードゥティルガンのワインが先週ついた。

2021年5月29日 土曜日 晴れたり曇ったり


 待ちに待ったシャトードゥティルガンのワインが先週ついた。

出発が遅れ、そのうえスエズ運河の日本国籍の船の事故で、スケジュールが変更になりと、

いくつかの理由がつづいたが、例年より一月遅れて日本についた。


 欧州から日本に入ってくる物流のほとんどはスエズ運河を通ってくるし

私たちが五十年も前から使っている十五度のリーファー定温管理の船も

もちろんスエズ運河をとうって日本までやってくる。


 造り手のワイン倉庫から日本のワイン倉庫まで完全に

十五度のリーファー定温管理の環境で運ぶことだできた。

今回はヴィンテージ2018の赤が二種類と、2020年の白。


いずれもわずかな数しか日本に入らないのから希少価値が高まる。

長年のシャトードゥティルガンのファンの方々の元へだけ届けられる。

市販はされていないし、もちろんネット販売もない。


Chateau de Tiregand 白ベルジュラックブラン 2020

Chateau de Tiregand クロモンタルバニー 2018

Chateau de Tiregand シャトー ドゥティルガン 2018


 定温のワイン倉庫で静かに数日寝かせてから、このワインファンの方々へお送りする前に、

友人のソムリエにも声をかけて試飲をするのが常なのだが今年は控えねばならない。


 それでも私はのんでみなければならない。

家で抜栓すればよいのだが、今日の早い時間の特別な時間帯にお願いして試飲ができた。

ありがとうございます~~~!


 初夏の魚のお造りと、隠岐の島の岩牡蠣がばっちりとあう!

そしてこのソービニヨンブランの白ワインのなんと美味しいことか!


 爽やかな香りの奥にただよう妖艶な薫り、口のなかにひろがる奥深い凝縮感の味わいは

一般にいわれるソービニヨンブランのカテゴリーではないような気がする。

すばらしい~~!


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 サンテグジュペリ伯爵の造るベルジュラックのワイン。

シャトー・ドゥ・ティルガンの葡萄造りは、

フランスの有機栽培のエコ政策に三十年前から取り組んで無農薬で葡萄をつくり、

化学肥料・農薬・除草剤を一切使わないビオロジック(オーガニック有機農法)で造られている。


瓶詰めもまたこのバイオ・ダイナミック農法の暦にもとづいて、

月が欠け始めて下弦の月の少し前のフラワーデーの三月四日に行われたそうで、

なんだかロマンティック!


ソーヴィニオンブランとセミオンにいたっては

十数年前には葡萄を全部ぬきとってしまいさら地にして、

それ以前の農薬などの影響をうけないように土地の改良をくわえること五年して、

新しい苗を植え大きくなるまで更に五年と、気の遠くなる努力と愛情をかけたのだ。

その結果にできた白ワインはほんの2000本だったが、

それがかのロバートパーカーに絶賛されたのだ。


今はさらにビオディナミの醸造アドヴァイザーの薦めで、

葡萄造りはもちろん醸造もさらに瓶詰めにいたるまで、

宇宙の月の動きにのっとってワインをつくっている。

今回のベルジュラックブランは三月四日の<フラワーの日>に瓶詰めされたのだ。


ビオディナミとはバイオ・ダイナミックとも言われ、自然派ワイン造りの手法のひとつで、

二十世紀初頭に人智学&ヴァルドルフ教育法を提唱したドイツの哲学博士

ルドルフ・シュタイナー氏による「農業講座」が基礎となっている。

生体力学農法とも言われ、ビオロジックに加え天体の運行に合わせ自然物質を使った

特別な調剤を用いて、自然の潜在能力を引き出す農法なのだそう。


その農法の根底には、「全ての生命は地球上で完結しているのではなく、

地球を含む宇宙の営みからも影響を受け、調和しながら生きている」という考えがあるという。


 こうして小さな日仏親善を重ねながら、美味しいワインをいただけることに感謝の杯を挙げたい。

メルシー! アヴォートルサンテ!



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日本海に浮かぶ隠岐諸島に位置する海士町産。

海士町の豊かな自然で育まれた岩牡蠣は身の肉厚さはもちろん、

濃厚な味わいでありながら甘みもしっかりと感じられる逸品。

海士町ではブランド岩牡蠣として名の知れているという。


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隠岐の島の岩牡蠣


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https://keico.exblog.jp/240906044/
スエズスエズ運河で故障した日本国籍の船がようやく動き出した。
2021年3月30日 火曜日 晴れ

https://keico.exblog.jp/240837820/
シャトー ドシャトー ドゥ ティルガン瓶詰めもまたバイオ・ダイナミック農法で<フラワー>の日に!
2021年2月12日 金曜日 晴れ


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by pretty-bacchus | 2021-05-31 23:59 | ☆Wine & Dineワイン&食事 | Trackback | Comments(0)
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