三菱一号館美術館<The Phillips Collection,フィリップスコレクション>の 開会式&内覧会
2018年10月16日 火曜日 曇り The Phillips Collection,フィリップスコレクション
(遡って記録を)

素晴らしい展覧会でした!

 明日から三菱一号館美術館で行われる<フィリップスコレクション>の
開会式&内覧会にお招きいただいた。

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 黄昏時の四時、青空が夕闇に染まる頃<Café 1894>で始まった開会式には、
高橋館長がこの展覧会が実現した喜びをお話しなされて、
現地 ワシントンD.Cの美術館からも関係者がいらっしゃり素敵なスピーチを、
次にアメリカ大使館員が原稿をみながらも一生懸命に日本語でご挨拶。
外交官ですごいなっていつも思ってしまう瞬間。

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(明治期(1894年)に銀行営業室として利用された空間を復元した
ミュージアムカフェ・バーはクラシックな趣と、二層吹き抜けの高い天井)

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(後援の読売新聞や日本テレビの方も)


 半時で終わって、その後は美術館員の先導で三階からの展示室へエレベーターでいざ展示室へ!
美術館のHPには、
<全員巨匠!フィリップス・コレクション展Duncan and Majorie Phillips in the Main Gallery.>
米国で最も優れた私立美術館の一つとして知られるワシントンの
フィリップス・コレクションは、裕福な実業家の家庭に生まれ、
高い見識を持つコレクターであったダンカン・フィリップス(1886-1966)の
旧私邸であった場所に位置しています。
2018年には創立100周年を迎えます。
1921年にはニューヨーク近代美術館よりも早く、
アメリカでは近代美術を扱う最初の美術館として開館しました

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本展では、この世界有数の近代美術コレクションの中から、
アングル、コロー、ドラクロワ等十九世紀の巨匠から、クールベ、近代絵画の父マネ、
印象派のドガ、モネ、印象派以降の絵画を牽引したセザンヌ、
ゴーガン、クレー、ピカソ、ブラックらの秀作75点を展覧します

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創設者のダンカン・フィリップスは、鉄鋼会社の創業者であるジェームズ・ラフリン
(James H. Laughlin)を祖父に持ち、兄のジムと共に美術評論を行い、
また一族のコレクションを管理していた。
1917年に父親を、1918年に兄を相次いで亡くし、ダンカン・フィリップスは
母親エリザと共にフィリップス・メモリアル・アート・ギャラリーを設立。
1921年より一般公開となった。
ダンカン・フィリップスは1921年に画家であるマージョリー・アッカーと結婚し、
ともにコレクションを拡大していった

https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Phillips_Collection?uselang=ja
http://www.phillipscollection.org

フィリプス夫妻が実際の住居だった建物を利用し、
19~20世紀のフランス・アメリカ絵画を中心にドガ、セザンヌ、ルノワール、ゴーギャン、
ゴッホ、ボナール、マティス、ピカソ、ブラック、クレーなどの作品が並び
およそ3000点を収蔵しているそう。

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 この展覧会では、年代順に四期にわけて順に展示されていて、
ダンカン・フィリップスの収集の軌跡がわかる。
マティス、ブラックなどの大作も多かったが、小さい秀作が沢山あった。

エドゥアール・ヴイヤールの<新聞>の小品もよかった。

そして、ドラクロワの《海からあがる馬》
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モランディーも一点だけ。
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ゴーギャン <生ハム>は
エルミタージュ美が所蔵する極上のゴーギャンコレクション!とは対局に、
ゴーギャンの作品はたった一つだけで、その作品は「ハム」。
全てのゴーギャンを手放してのことだそうですから、その経緯をみてみたいとも思った。

ショップでポストカードとクリアーフォルダーを購入。
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 一時間半をたっぷりと七十数点の絵画を満喫したらぐったりしてしまってカフェで一休み。
暮れてしまった中庭をにながらしばしの時をカタログを見ながら過ごしました。

ぜひ、ワシントンDCのこの美術館にいってみたい、、、、。
忙中閑あり、嬉しく有り難い二時間でした。

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 〜〜〜〜〜

 <フィリップスコレクション>を初めて観たの
2005年のイタリアの北のロヴェレートというトレントの街の近代美術館だった。
イタリア商務省の招待の旅だったので、
ほんの十数人だけが時間外に入場を許されての鑑賞だった。

ルノワール「舟遊びの人びとの昼食」に感激したのを昨日のことのように覚えている。
ある人が、“ルノワールは一枚しかないのですか、と訊いたところ、
ダンカン・フィリップスは「これだけがほしかったのだ」と答えたのだそうです。
学芸員は熱心に説明してくださった。

ボナール「開かれた窓」やマチスも何点も!
フィンセント・ファン・ゴッホの『アルルの公園の入口』
ポール・セザンヌの『ザクロと洋梨のあるショウガ壺』

https://keico.exblog.jp/2384995/

マティス愛で イタリアの秋 豊穣ぞ

(バックデートをして)

2005年10月17日 月曜日



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(アルプスを望む立地の美術館

 この2005年の10月の旅は、イタリア商務省の二日にわたるイタリア北部の食材とワインと
建材の商談と懇親会のであった。
その間の一時に、この近代美術館で行われていたフィリップダンカンの
印象派コレクションの鑑賞をさせていただいた。

日本から招待された十数人だけの為に閉館時間後にあけてくださり、
キュレーターの女性の説明をゆっくり聞きながら、
モネ、ルノアール、マティス、シスレー、ゴッフォ、などなど、
ワシントンから来た62点を鑑賞できた。
その時の写真の多くはまだ現像していないままなので、
少し整理しようと思ったのだが、出てこない〜〜〜。

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Iさんがゆっくり見てくださったようで、ロヴェレートというトレントの街の
トレント・ロヴェレート近現代美術館のモダンな建物に興味を持って下さった。

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(はるか無効に見える山はアルプス!)

 ロヴェレートは,イタリアの西方東部の街で
アルプスの山々に囲まれた自然豊かな小さな街。
人口4万人の文化都市。
1912年まではオーストリーの一部であったという。
中世の昔から城塞都市として栄えた文化都市なのだそうだ。

 
ロヴェレート
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ブレンネル峠をこえるとそこはもう
オーストリーという都市で、
この峠はアルプスを越える峠の歴史の中でも、
海抜が低いこともあり南北を結ぶ
交通のポイントにあり、古代ローマ以前・以降とも大変重要な起点であった。

 石器時代からの記録があって、BC3200年頃アイスマンIcemanもこの峠の西の氷河を通過したとか、

962年〜神聖ローマ帝国の皇帝たちがローマへの道として通過とか、
1494年9月には、ニュルンベルクの画家アルブレヒト・デュラーAlbrecht Durerが
南に越え、峠の絵を残したとか、

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(Museo Storico della Guerra戦争博物館となった城、ROVERETO)


 ヴェネト城は、1416年に建設された城で、川沿いの小高い洲の上に建っている。
現在は戦争博物館となっており,大砲や爆弾などの昔の武器が展示されている。
1580年モンテーニュが峠を南に向かったとかのいろいろの歴史がある。

もっとも語られているのが、
1769年 13歳のモーツアルトが峠を通過。
1786年 ゲーテ南に越えて、『イタリア紀行』が書かれている。
1912年 D.H.ローレンスが通過して、『イタリアの薄明』を書いた。
第一次世界大戦では戦場となり,多くの戦死者を出したという。

そして、1943.7.25の夜半に、第二次大戦時ムッソリーニ首相辞任で、
ドイツ軍の山岳旅団が戦闘体制で峠を越えて、同盟国イタリアを実質支配した。

 ヨーロッパの旅は、陸続きの歴史が彩られているから、旅をするときには、
とても楽しい歴史の勉強にもなって大好き!
でも現代に車で通過しても、上って下っての道は険しく、
この時代には軍団を率いてどんなにか大変な旅だったろうか、、、、

ここに高速自動車道が開通したのは1963年11月17というから、
その数年後には私たちはインスブルグから、
レンタカーでこの峠をこえてイタリアに入ったことになる。

 連れ合いは、その十数年後には、
ミラノとザルツブルグに貿易会社駐在事務所を開いたのも、
この自然と文化的環境に魅せられて、そしてトニーザイラーさんとか
フリッツさんとかのご縁をいただいたからだろう。

 〜〜〜〜〜〜〜〜

 三菱一号館美術館は、三菱地所による再開発で2009年に誕生した
「丸の内ブリックスクエア」を構成する一つとして2010年に開館した。
十九世紀の近代美術を中心とする美術館で、企画展を年に数回開催している。

 高橋館長には前世紀にエールフランスの機内誌でご縁をいただいていたので嬉しいこと。
上野より地の利もいいこともあるのかもしれないが
企画展がいつも素晴らしいので開館以来毎回おじゃましている。

more>>>>このブログ内での記録は

https://keico.exblog.jp/238311938/

三菱一号館美術館での「ルドン-秘密の花園」の内覧会へ

2018年2月7日 水曜日 晴れ 

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(二階の最後のお部屋には家具やパラヴァンが

https://keico.exblog.jp/237801832/

最終日に<レオナルド×ミケランジェロ展><イタリアが生んだ2大天才の素描とは?>を鑑賞

2017年9月24日 日曜日 晴れ 三菱一号館美術館


https://keico.exblog.jp/23305779/

三菱一号館美術館の<Bonjour,Monsieur Renoir> 拝啓ルノワール先生>の内覧会

2016年10月18日 火曜日 晴れ 暑い


https://keico.exblog.jp/22963029/

「From Life―写真に生命を吹き込んだ女性 ジュリア・マーガレット・キャメロン展」を観る

2016年7月1日 金曜日 晴れ 暑い


https://keico.exblog.jp/21622295/

<画鬼・暁斎KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル>を観る

2015年9月5日 土曜日 晴れ


http://keico.exblog.jp/20992583/

2015年3月10日 火曜日 曇り 


https://keico.exblog.jp/20925022/

美術鑑賞は友人とともに

2015年2月22日 日曜日 晴れ


https://keico.exblog.jp/20861703/

<ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 ―アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから>

2015年2月6日 金曜日 晴れ

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https://keico.exblog.jp/20711353/

<ボストン美術館 ミレー展 傑作の数々と画家の真実>の最終日に

2015年1月12日 月曜日 晴れ

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(とても洒落たご招待状でした)

http://keico.exblog.jp/20224446/<br>

2014年9月23日 火曜日 晴か曇りか 秋分の日 Autumnal Equinox<br>

</a>曼珠沙華、彼岸花、幽霊花、狐花、そして「相思華」


https://keico.exblog.jp/20130708/

2014年8月22日 金曜日 晴れ 

マウリッツハイス王立美術館での“一九九六年四月ハーグ”のフェルメール特別展


http://keico.exblog.jp/19410266/

2014年1月31日 金曜日 晴れ</a><br>

ウェブ日記with写真が少し遅れている


http://keico.exblog.jp/19414513/

2014年1月30日 木曜日 曇り後雨</a>

久慈川支流の雪の「袋田の滝」を見に撮りに


https://keico.exblog.jp/19410888/

三菱一号館美術館<ザ・ビューティフルー 英国の唯美主義1860-1900>

2014年1月29日 水曜日 晴れ

<ヘスペリデスの園>に目を奪われる。


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そしてアルバート・ムーアの<花>、桜の花だろうか?をバックにすくっと立つ
等身大の女性の衣装の波はどこかミロのヴィーナスのようであり、また十一面観音像のようでもあり、
しばし立ちすくんでしまった。

a0031363_4262431.png(HPより)














https://keico.exblog.jp/18984532/

ポーラ美術館「モネ、風景をみる眼~19世紀フランス風景画の革新」展

2013年11月14日 木曜日 晴れ


https://keico.exblog.jp/18739413/

「三菱一号館美術館名品選2013―近代への眼差し 印象派と世紀末美術」

2013年10月4日 金曜日 雨


http://keico.exblog.jp/17983747/<br>

2013年6月21日 金曜日 雨 夏至</a><br>

雨の借景は冷たく光って<br>


http://keico.exblog.jp/17297900/

2013年2月9日 土曜日 晴れ

週末は<奇跡のクラーク・コレクション>のカタログと春の光と遊んで


https://keico.exblog.jp/17070655/

三菱一号館美術館でジャン・シメオン・シャルダン展を観る

2012年12月27日 木曜日 晴れ

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(カタログの<タマネギの>ページ。その上はカタログの表紙と裏表紙<鳥と少女>)


https://keico.exblog.jp/17295678/

三菱一号館美術館<奇跡のクラーク・コレクション>を鑑賞する

2013年2月8日 金曜日 晴れ

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(カタログの<タマネギの>ページ。その上はカタログの表紙と裏表紙<鳥と少女>)<br>

https://keico.exblog.jp/17070655/

三菱一号館美術館でジャン・シメオン・シャルダン展を観る

2012年12月27日 木曜日 晴れ

 《木いちごの籠》 <br>

1760年頃 油彩 38×46cm<br>

  個人蔵



by pretty-bacchus | 2018-10-19 23:58 | ○Art&美術,詩歌,展覧会,お稽古 | Trackback | Comments(0)
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