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梅雨に入って甥が彼岸に旅だちました
2018年6月8日 金曜日 曇り 

 ばたばたしているまに梅雨に入ったようだ。
朝早くに下の弟からメールが入った。
三年半前のパリ滞在中になくなった上の弟の長男の正人君が急逝した。
悪性リンパ腫に肺炎を併発していたとのこと。

 母と弟は一昨日にお見舞いにいったが、その翌日だったよう。
母にとってはただ一人の男の子の孫だった。
まだ二十九歳だった。嗚呼!(神様ってなんて理不尽なのだろう)

子供の頃にあっただけであまり交流がなかったが、とてもイイコで頭の良い子だった。
男の子の場合は佳人薄命とはいわないのだろうか、、、、。

https://keico.exblog.jp/20648271/
2015年1月3日 土曜日 晴れ
お正月に子供の頃のことをいろいろ思い出されて、、、

 彼岸のお父さんにあいたかったのだろうか、、、、
ご冥福を心よりお祈りしたい、、、。

雨の暗い巴里の朝に弟の訃報をうけました)

https://keico.exblog.jp/20570868/
2014年12月22日 月曜日 晴れ
シテ島のノートルダム大聖堂のステンドグラスに願いを込めて

https://keico.exblog.jp/23663116/
2017年2月18日 土曜日 晴れたり曇ったり 雨水
がん研究会有明病院へお見舞い。ガン事情が変わってきました

〜〜〜〜〜〜
私の手元に残っている正人君の写真は二枚だけ、
ブログに載せていたので再掲載しておきましょう。
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左下が莞爾くんの長男の正人君でしょう。
祖母と下の弟ゆうちゃんと。
祖母は1978年10月になくなったので九十三歳の時。
この写真には1977年とあるから、私は大学を出て、エールフランスに入社して、
パリの駐在員を終わって帰国したあとだ。)

梅雨に入って甥が彼岸に旅だちました_a0031363_0132653.jpg

ポラロイドが色あせて残っていた。母もなんと若くて素敵なことだろう〜〜〜! 五十代初めかしら?
父が肩に手を当てているのは母の同級生のお嬢さんでたしかエミ子ちゃん。
下の弟がきたなくなっても持っていてくれてかなり前に借りてスキャンしてみたもの。
彼の友人達、父母、祖母がいて、なんともなつかしくブログに載せてしまっていた。
たしか四畳半のお茶室だった。当時の家の模様もわかって、写真って凄いですね!)

 我が家は不思議な家だったかもしれない。
昭和二十年代中頃(1945年以降)から三十年代後半だったろうか、
戦後の日本中が大変な時期なのに、いつも家にはお客様がたえなかった。

本郷に住んでいた祖母と父母は、東京の最後の空襲で家を焼かれて、しばらく祖母の甥の
千葉三郎さんのお宅にお世話になった後は、母の実家に戻ってきたと聞いている。

きっともう六十歳をこえていたであろう祖母はどんな思いだったろうか。
母方の祖母は、日傘を差してお馬車に揺られて麹町の女学校に通った女性だったが、
その後苦労したが、やはり戦争で家をなくして頼ってきた遠い親戚達も家においたし、
穀物を盗みきたのが床屋のオヤジと知っていながら、
家族の為だろうからと言って捕らえなかったという。
素晴らしいDNAを持った二人の祖母は私にとっては苦しい時代でも素晴らしい家族であったのだ。

 その頃は食料品だって十分ではなかったろうし、お酒だってあまりなかったろうに、、、
いつも叔父の友人達や学校の先生とか町内の方があつまっては文学論などをかわしていた、、、
デカルトカントショーペンハウエル、、、それがどんな人かも知らずに、
私はその言葉だけがしばらく頭に残っていた。

試験勉強でうるさい〜〜と言うと、
“こんなことで勉強ができないなら学校など止めてしまえ、と言う父も、
お客様が帰ると“けいこ、お茶が入ったぞ、、、”と、声をかけてくれたものだった。

近くの祖父母の家の乾麺や、船会社にいた横浜の叔父からのきれいな紙に包まれた
チョコレートやバターがあったし、農家の方はお野菜とかを時にには持ってきてくれた。
お酒がないと母の着物が一枚一枚なくなっていったのは、ずっと後になって知ったことだ。
(町の質屋さんから大きな柳行李が二つ届いて中は母の着物だったのだ)




by pretty-bacchus | 2018-06-08 23:58 | ○Person父母,師友人,人生の宝物 | Trackback | Comments(1)
Commented at 2018-06-12 22:13 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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