最終日に<レオナルド×ミケランジェロ展><イタリアが生んだ2大天才の素描とは?>を鑑賞
2017年9月24日 日曜日 晴れ 三菱一号館美術館

 七月から三菱一号館美術館で行われていた<レオナルド×ミケランジェロ展>
<イタリアが生んだ2大天才の素描とは?>
が今日が最後とわかったのは、午後遅くだった。
しまった〜〜〜ご招待状をいただいていたヴェルニサージュもいかれなかったし、入退院騒ぎとか暑さとか
いろいろあった夏だったので、すっかりわすれてしまっていた。

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 レオナルドダヴィンチ展は、二十年ほど前にフィレンツェのウフィッチ美術館の特別展で満喫していたが、
ミケランジェロ展はあまり機会がなかったので、観ておきたかった。
取るものもとりあえず出かけてしまった。

 午後四時だったが、最終日で長蛇の列。
それでも二十分ほどで入場できて、最後の六時まで鑑賞することができた。

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二十三歳が違う二人のルネッサンスの巨匠がどんなふうに関連したかもわかり、とても有意義な展覧会だった。

七十数点が来日していたというが、大きな作品は数点で、あとは素描が光っていた。
ルネサンス期では、自然に則ってデッサンすることは、各芸術の基本中の基本であり、
決して軽んじることの出来ない大事なものと位置づけられていたのだそうで、素描そのものが作品としての
価値を持つほど重要な価値をもっていたのだそうです。

レオナルドは「画家は、まず優れた師匠の手になる素描を模写することに習熟しなければならない」と述べ、
「素描家よ、君が立派で有益な修業をしたいと思うなら、じっくりと素描するようにせよ。
さまざまな明るさを持つものの中で、どの部分が第一の明るさであるか、同様に、影の部分では
どの部分が他よりも暗いか、また光と影がどのような仕方で一緒に混じり合っているのかを判断し、
両者の分量を互いに比較してみること。」という言葉を残しているそうです。
またミケランジェロは弟子のアントニオに「毎日デッサンしなさい」と言っていたそう。
 
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             (二階にこのコーナーがあり写真を撮れました)

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 二人の《レダと白鳥》が並んで展示されていて、その寓意の違いなどがおもしろく、
今回の展覧会への高橋館長の思いにふれたように感じました。

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レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく 《レダと白鳥》
1505-10年頃 油彩/板 ウフィツィ美術館
©Firenze, Gallerie degli Uffizi, Gabinetto fotografico delle Gallerie degl

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             ミケランジェロに基づく 《レダと白鳥》

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               《大鎌を装備した戦車の二つの案》

レオナルドもミケランジェロも技師として仕事を依頼されることが多く、戦争の多い時代には
むしろそちらが主要なこともあったという。
本作はレオナルドが考案した兵器ですが実現せず、ここでは馬車で大鎌を回転させ敵兵を
なぎ倒していく様子が描かれている。
(1485年頃 ペンと褐色インクの淡彩、金属尖筆の跡/紙 トリノ王立図書館
©Torino, Biblioteca Reale)

(ウフィッチ美術館で観たこの馬の絵の一部を拝借して午年の年賀状に載せたのは十三年前かしら?)
http://keico.exblog.jp/1742762/div>2005.03.13
レオナルド・ダ・ヴィンチ 最後の晩餐で年賀状を
 
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レオナルド・ダ・ヴィンチといえば、やはり最後の晩餐。ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
にあるこの作品だろう。修復が完成した2000年の暮れにさっそく訪ねた。
翌年は午年だったので、ダヴィンチの戦闘場面にあった馬の絵をつかって年賀状にした。)

 三階から二階へ、さらに一階へ降りるとそこには、
ミケランジェロ・ブオナローティの未完作品、十七世紀の彫刻家の手で完成された
十字架を持つキリスト(ジュスティニアーニのキリスト)》がどんとたっていました。
顔の部分に黒いが現れたために制作途中で放棄されてしまい、未完成のままの《キリスト像》は、
注文主であるヴァーリが貰い受け、邸宅の中庭に設置されていたが、その後子孫によって売却され、
長く行方不明となっていたのだそう。2000年になって、ローマ郊外の小都市バッサーノ・ロマーノにある
修道院に納められているキリスト像が、ミケランジェロによって手がけられた本作品であったことが
明らかとなったという作品。

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十七世紀初めには完成された形でローマで売りに出されていた記録があり、このころまでに、
ミケランジェロ以外の彫刻家の手で仕上げられていたようで、制作にまつわる紆余曲折や、宗教改革、
第二次大戦などの危機を経て、数奇な運命をたどった作品だそうです。
(http://mimt.jp/lemi/02.html より)

 ここだけが撮影可能で、グルッと回って写真を撮ることができ、あとでゆっくりとディテールを
愉しむことができました。

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 二時間をしっかりと鑑賞するとさすがにぐったり。
途中に二階の廊下で休憩したときにはまだ外は明るかったのに、もうすっかり暗くなりかけて、
皇居の上の空が赤く燃えていました。
ほんとうに<秋の日は釣瓶落とし>です。

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by pretty-bacchus | 2017-09-24 23:58 | ○Art&美術,詩歌,展覧会,お稽古 | Trackback | Comments(0)
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