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三菱一号館美術館の<Bonjour,Monsieur Renoir> 拝啓ルノワール先生>の内覧会
2016年10月18日 火曜日 晴れ 暑い

 三菱一号館美術館の 拝啓ルノワール先生>の内覧展を見せていただいた。
http://mimt.jp/renoirumehara/
展覧会特設ホームページ
<拝啓 ルノワール先生― 梅原龍三郎に息づく師の教え>
三菱一号館美術館の<Bonjour,Monsieur Renoir> 拝啓ルノワール先生>の内覧会_a0031363_2511489.jpg

 楽しい題の展覧日のヴェルニサージュ。
午後三時半から五時半までという短い時間の受付なのであせってタクシーででかけた。

(青空がきれいな午後であった)

三菱一号館美術館の<Bonjour,Monsieur Renoir> 拝啓ルノワール先生>の内覧会_a0031363_2483487.jpg(ピンクの芙蓉の花が、、、、)

三菱一号館美術館の<Bonjour,Monsieur Renoir> 拝啓ルノワール先生>の内覧会_a0031363_2492949.jpg(ねこじゃらしにスノードロップかしら?)

(遠くの赤坂御所が見えて、、、、)
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(これまでは封書での招待状が、今回は一枚の板状なので、記念にカシャッと)
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三菱一号館美術館の<Bonjour,Monsieur Renoir> 拝啓ルノワール先生>の内覧会_a0031363_2472345.jpg<


 ピエール・オーギュスト・ ルノワールを師と仰いだ梅原龍三郎は、二十歳の時に渡仏し,
翌年にルノワールをたずねて以来交流がつづいたという。
約百年前にもなる1908年のことだった。

 梅原龍三郎はかってそれほど深く関心をもたなかったので、実の作品をあまり観ていなかったが、
若い頃から晩年にいたるまでの軌跡をたどることができてとても楽しい展覧会だった。
特に彼のルノアールを通してのフランス印象派などの画家との交流とその作品を上手に配置して、
梅原が愛蔵したルノワール、ピカソ、ルオー、シスレーなどの作品を鑑賞することができた。
(ジョルジュ・ルオーのアバイという小品が素晴らしかった)

序章から<第一章ルノアールとの出会い>
     第二章<梅原龍三郎 掌の小品>
     第三章<秘蔵品から公的コレクションへ>
     第四章<交友と共鳴 梅原と時代、梅原の時代>
     第五章<ルノアールの死>
     第六章<ルノアールの遺産>
と分類された展示作品で、主催者の二人に対する気持ちがとてもよく現れていた。

 ルノアールは、あのカーニュシュールメールのアトリエで、息を引き取ったと思うと、
もう何十年も前に訪れたその館を、遠い別の世の出来事だったように思い出していた。
(たしかこの待ちには三岸節子さんのアトリエもあった)

 ルノワールが1908年に描いた<パリスの審判>と、1913年に描いた<パリスの審判>の大作が横に並び、

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それらを堪能したその次の部屋には、1978年に梅原龍三郎が模写した<パリスの審判>が掛けられていて、
二人の<パリスの審判>の作品をこんな形で同時に鑑賞できたのはとてもおもしろかった。
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 展覧会ではふつう自分の足と目で感じて観ることが常であったが、目がかなり悪くなってからは、
音声案内を借りることが多くなった。
最近はどこの美術館でもとても上手になっているが、今回のこの展覧会のものは群をぬいて素晴らしかった。
男性の声の質も、その内容ももちろんだが、この展覧会の主人公の梅原龍三郎とルノアールが、
どんなふうにこの時代のフランスと日本の画壇を活気づけたかが静かに語られていて、
もし音声無しで鑑賞していたなら、もう一度イヤフォンを耳にして見直すのもいいな、、、と
思ったほどだった。

 五時半ぎりぎりにレセプションホールで白ワインとプティフールをいただいて一人重いにふけって
一時をすごしてからおいとました。
帰り際に、お客様と談笑していらした高橋館長に会釈をして失礼した。

 ルノアールは、去年の冬の小品も素晴らしかったが、なんといっても大作を拝見できたのも嬉しかった
秀逸の展覧会でありました。

 日はとっぷりと暮れて、、、、心地よい疲れが心身を廻っていた。

土手の芳香豊かなエンジェルトランペットに迎えられて帰宅。

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三菱一号館美術館の<Bonjour,Monsieur Renoir> 拝啓ルノワール先生>の内覧会_a0031363_326189.jpg


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http://keico.exblog.jp/20861703/
2015年2月6日 金曜日 晴れ
<ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 ―アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから>

 ワシントン・ナショナル・ギャラリー(NGA)は、アメリカ唯一の西洋美術を集めた国立美術館で、
収蔵品のほとんどは民間からの寄贈によるものだそう。
アンドリュー・メロンの長女エイルサ・メロンの優しく心安らぐコレクション。


by pretty-bacchus | 2016-10-18 23:59 | ♠Art&美術,詩歌,展覧会,お稽古 | Trackback | Comments(4)
Commented at 2016-10-23 05:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by pretty-bacchus at 2016-10-23 17:59
鍵コメントさま、メルシー!
Commented by nanahan at 2016-10-24 04:35 x
写真は日常の暮らしと心の反射板ですね、そのような見事な記録の表現に感服しました。
Commented by pretty-bacchus at 2016-10-25 04:32
nanahanさん、重ねてありがとうございます。
<写真は日常の暮らしと心の反射板>さすがにななはんさんらしい表現です!

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