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手を合わせ 五穀豊穣 祝りおり
 夕食は予定が変わり一人ですることになった。
予約をした、[取れないレストラン、は絶対キャンセルしないのが私の流儀。

 一人でカウンターに座る。
今日のメニューが出てこない。私も要求しない。
一瞬の阿吽の呼吸である。
 行きつけのレストランとのシェフやサーヴィスの人との、この阿吽の呼吸が、その後の食事を歓びに変える。

 梨とスプマンテのアペリティフを静かに楽しむ。
手ずくりのピクルスが美味!

 カウンターにはフンギポルチーニが輝いている。おいしそう!!
四席しかないカウンターの一番奥で今週の最後の晩餐をとれるとは幸せである。
カウンターでのエチケット、これも微妙である。
厨房の動きを決して邪魔しないこと。特にここのように全ての皿をシェフ自身が作っているレストランでは
後ろを向いて火と高かっている時は絶対に声をかけてはいけない。
こちらを向いて肉とかをさばいていつときとかも、もちろんダメ。
 シェフが一息つき、視線が私の手元にきたと感じたときに、私は幸せそうに顔をあげてにっこりほお笑む。
これだけで、[この皿は最高よ!! という合図になる。
[う〜〜、このほろ苦さは何〜?
シェフは隠し味を教えてくれることもある。
 こちらが一人の時は、いつも以上にシェフも気遣いにつかれるに違いない。
こちらも店の雰囲気を壊さないように気をつけなければいけない。

 昨日はいつもより早かったので、しばらくカウンターは一人のうえ、中の14のテーブル席もまだ半分ほどで
シェフと食材などを話す事が出来たのはラッキ〜〜〜〜!

 まず、アミューズは、ペコリーニチーズがあぶられて、その上にサマートリュフ。
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 今日のワインはグラマンのアロースコルトンにきめていた。
 
 次のオードブルは、色だけみると、、、う〜〜ん何だろう、、、きれいなサーモンが薄くスライスされているようで
下にはベージュの小さな固まりがいくつも見える。
香りを嗅ぐ、、、いやこれはサーモンではない。
さっきトントンとまな板の上で音がしていたのと関係があるのか、、、、。
わずかに下ののこるネットリ感と歯触り、その下は確かに秋の味覚のイタリアからのフンギポルチーニの香りと味が、、
 まいった! 
 ケスクセクサ? カウンターでのつぶやきのフランス語をすぐに解して、ッッッX。
え〜??
手を合わせ 五穀豊穣 祝りおり_a0031363_850292.jpg

なんと子牛の最高のところを薄くさばいて、とんとんと、、、、。
ただ、少し包丁をいれたフンギポルチーニの上に乗せただけ、、、、。
わずかな香辛料とトッピングのチーズは、、、、。
 両者の味のそRぞれが香り、食べ進めるうちに両者があいまってなんともいわれぬコクにたる。
[まさに、今日だけの皿です。生で食べられる最高の子牛と、イタリアからのフンギが、たまたま今日あったのです。
う〜〜〜んまいった!!すごいシェフである。

 そろそろ店も込んできた。
隣のカップルは、今をときめくXX関係の人らしい。
それにしても最近は、もえちゃん、ごときのベタベタと舌足らずで話す女性が多くなった。
あれが良いと思っているのだろうか、、、。相手が席をはずして電話をかけるときなんぉは、まったく別の声、、、
世の男性が可愛子ぶった若い女なら大歓迎というのもおかしい!!
閑話休題もこの辺で、、、、。
 
 次の一皿は
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ふわりとした暖かい香りが鼻をつく。
魚と野菜ののスープ?
サザエの肝の苦さが香り高いフンギとあいまって、それぞれが個性を発揮している。すご〜〜い! 
今日のワインとの相性もばっちりである。
 写真と撮る事をためらっていたが、フラッシュをたいて一枚だけかシャリ!。

 最後の一皿は、濃厚な色と香りが眼前をとおりカウンターに、、、、。
え〜〜〜〜?
[ツグミです。ドンブの、、、。
 大きめのツグミだが、味はさわやか。とろりとした汁のしたには白舞茸とポルシーにがなかよく並ぶ、、、、、
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 私の肌はつるつるになり、酔い心地満点。
深々と首を垂れて礼をいい。ふらふらと一人レストランを辞す。
ただただ手を合せ彼に感謝。そして秋の自然の恵みに更なる感謝をこめて、、、。
by pretty-bacchus | 2005-09-16 23:59 | ♥Wine & Dineワイン&食事 | Comments(0)
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