人気ブログランキング | 話題のタグを見る

友訪ねきて 昔の秋の 物語り
2005-08-30

 その方には昔の面影はなかった。
すでに中年の終わりの様相で、もし道であってもわからなかったかもしれない。
18年ぶりに事務所を訪ねてくださったYF氏とつもる話がつづいた。

 三十代後半から四十代はじめまでの私史の重要な一部である、エールフランス、メリディアンホテル時代の
最後の6年間は、365日、24時間仕事モードであった。
メリティアンチェーのの日本代表として海外出張も半端ではなかった。マーケッティンでヨーロッパはもちろん、
中近東、アジア、アメリカと6年間には百数十回の出国をした。

東京>翌朝パリ着、会議、一泊して>東京へ。真夜中に事務所で書類の整理をして翌日香港でアジアパシフィック会議。
帰国して数日で今度はニューヨークへ、、。とそんな生活がつづいた。
厳しい仕事ではあったが、やりがいがあり仕事にもえていた。

 しかし結局体を壊し大きな手術を余儀なくされて、会社を辞めたその途端、私はある事件に巻き込まれた。
晴天の霹靂であった。
私の海外出張がその当時の女性としては異常なほど多かったことも疑われた一因だったかもしれない。
(どんな女か、、という興味もあったらしいのだが、、、)
すぐに私は関係がないことが証明された。

 事件の渦中の中に偶然知りあった取り調べ官がYF氏であった。
途中でわかったのだが、母の茶道華道のお弟子さんのご主人だったのだ。
[先生のお嬢様の敬子ちゃんは、そんな悪いことができる人ではない、との一言で
私の疑いは
さらにきれいに晴れたのだ。

 その事件は国際的な規模で調査がつづき、知り合いの方が逮捕された。
その方の家族をご案内して一度ヨーロッパに旅したことがあったのだ。

 あれから18年。FY氏は一戦を退き、なつかしさのあまり訪ねてくださったという。
18年の歳月におこったさらに紆余曲折のドラマティックな私の人生に、彼は言葉を失なっていた。
[そんなにご苦労をなさったのですか、、、お母様は大丈夫ですか、、、と

 弟と3人で昔を振り返りながらの食事は、なつかしいい昔話に花が咲いた。
辛苦のなかにも、いつも明るく正直にまじめに生きてきてよかったですね〜〜〜と三人三様で納得!!
乾杯はシャブリで、、、、
by pretty-bacchus | 2005-08-30 08:44 | ♥Person父母,師友人,人生の宝物 | Trackback | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード


<< 皮肉なり 実りの秋に病院食      ベランダの 残れる夏に 一つばな >>