志村ふくみ先生の文化勲章受賞に感涙して、、、
2015年10月31日 土曜日 晴れ その一

 2015年度の文化勲章が昨日発表された。
七人の内に芸術関係の方のお二人のなかに志村ふくみさんが受賞された。
先生お目出度うございます。心よりお祝い申しあげます。

 昨日遅くに帰宅すると友人知人、そして母や弟からもお祝いの留守電が入っていた。
みなさん、私が四十年も前からふくみ先生をお慕いし尊敬していることを知ってくださっている方々。
なんだか嬉しくなって涙してしまった。

 先生の受賞はむしろ遅きに失するような気がするが、それがかえって良かったのかもしれない。
先生がいつもおっしゃるように、自然の植物から色をいただき染め、それを機(はた)にかけて織り上げる。
いわゆる紬織りを芸術の形まで高めたお仕事をなさったのだ。
色を紡ぐだけでなく、言葉も紡いで、素晴らしいご著書を沢山書かれている。

そして奇しくも先々週に嵯峨の釈迦堂で<アルスシムラ>ふくみ先生の学校の総会が行われた。
先生の創り上げられた偉大なる技術や精神的日本伝統文化の魂をも、限られた人々だけではなく
多くの次世代の人々にあまねく伝えていこうといいう功績も認められたのに違いない。

 報道によると、
文化勲章を受章する染織家の志村ふくみさんは滋賀県出身の九十一歳。
三十歳を過ぎてから染織を学び始め、身近な植物を使った「草木染め」による「つむぎ織り」の作品を
次々と発表しました。
天然の素材で染め上げたさまざまな色合いを生かして、つむぎ織りを芸術作品にまで高めたと評価され、
平成二年に人間国宝に認定。平成五年には文化功労者に選ばれました。
京都を拠点に活動し、おととしには、染織の知識や技術を伝える学校を京都市内に開校するなど、
若手の指導や育成にも力を尽くしています。

受章について志村さんは「本当に信じられないことで大変恐縮しています。
光栄ですが、重みや責任、使命のようなものを感じます」と話しています。
そのうえで、「私の染織の仕事は自分で考えるようでいて、すべて自然から答えを与えられていると思います。
四季折々の植物から一期一会のすばらしい色が出てきます。若い人たちも自分の目で見て、体で感じ、染織に取り組んでほしい」と話しています


http://keico.exblog.jp/21760800/
2015年10月17日 土曜日 晴れ その一
志村ふくみの<アルスシムラ総会>が晴天の清涼寺で

a0031363_2063658.jpg嵯峨の都機工房では藍もたてられている。(2103.7.31 嵯峨 都機工房にて)

http://keico.exblog.jp/18337879
2013年7月31日 水曜日 雨のち曇り
<アルスシムラ十五週目>最後は嵯峨の都機工房で卒業式

床の間には<指スヤ都 見シヤ茲ヲ>のお軸と酒器のセットが。
お軸は先生の個展にはいつも掛けられる<しむらのルーツ>の一つで「民藝運動の父」と呼ばれる柳宗悦氏の書。
机は黒田辰秋氏、右の鴨居には富本憲吉氏の陶額、と先生のお若い頃からのご交流を物語っているよう。

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 思い返せばふくみ先生の嵯峨の工房を訪れたのは、パリの駐在から帰国して数年たった1970年代後半のこと。
京都の吹田氏に連れられてが最初だった。その後はお作品も着させていただいたり、
ご一緒にお食事をさせていただき、海外への旅をさせていただいたりして、いつもほんとうに
その<素晴らしさ&凄さ>に感動していた。

そして病膏肓に入って、二年前にはアルスシムラの予科の第一期生として三ヶ月半を毎週京都に通って、
染めと織りを重ねてしまったのだ。

 先々週の総会では、アルスシムラは植物から自然の声に耳を傾け、染色を通して物づくりの精神を大切にして、
一人一人の魂のふるさとに出会う場所であり、
美に基づく共同体を目指し、芸術活動を通じて平和を希求するという、新しい共同体への思いを
切せつに語られたふくみ先生。
釈迦堂の<三国伝来生身釈迦如来立像>のご開帳での凛としたお姿、そして茶会と九十一歳のふくみ先生は
まさに<織りと染めの重要無形民俗文化財(人間国宝)> というより、それ以上に
人間界の奇蹟>のように思われたものでした。

そして今文化勲章を受賞され、「光栄ですが、重みや責任、使命のようなものを感じます」と語られる先生。
柳宗悦の民藝の伝統を、志村ふくみの芸術として高めた先生のさらなるご活躍がとても楽しみである。
どんな新たな<命>を紡いでくださるのかと今からわくわくしてしまう。
こうしてふくみ先生のことを思い語れることに感謝して、、、。

 〜〜〜〜〜〜
 ここ十二年の間の先生の展覧会やアルスシムラのことやその前の時代の思い出などは、
このブログに記録のように書いている。
右サイドバーの検索に<志村ふくみ>といれて検索すると百数十も出てきた。

http://keico.exblog.jp/17654086/
2013年4月16日 火曜日 晴れ
志村ふくみの<アルスシムラ>開校式&入学式とレセプション

(展覧会のいくつかは、、、)
昨年十二月のパリでの
http://keico.exblog.jp/20525313/
2014年12月13日 土曜日 雨 一日雨
「色を紡ぐ-しむらの着物」展in Paris ワークショップ

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(ふくみ先生のご著書の<伝書>のなかから選ばれたお言葉が新しい作品として右側に掛けられて、
対面には、その翻訳のようが形でフランス語で大きく展開されている。)

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(フランス語は左から、LA VIE、LES COULEURS, LES PLANTES,  LES ANIMAUX, LES MENERAUX, LA NATURE)
 (染められた糸は奥に、、、)
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(左のお作品は<野薔薇> 2000年頃のお作品)


http://keico.exblog.jp/17463363
2013年3月15日 金曜日 晴れ 京都にて
「細見美術館特別展 志村ふくみ・志村洋子 作品展 しむらの色 KYOTO」その一

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a0031363_5535674.jpg (1988年お作品<桜の園その一>と


1989年の<秋雷>。
http://keico.exblog.jp/11470913/

2010年10月24日 日曜日 曇り後雨
浜松市立美術館にて<しむらの色ー志村ふくみ、洋子 染と織の世界>

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  (左は、藍の間、緑の間、光の間と、色の彩色環の順で、作品が並ぶ)
一番後から撮る。上の揺れる帯の織のイメージはシュタイナーの色彩論を頭に最近織られた作品とのこと)

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http://keico.exblog.jp/7567046/
2008年10月10日 金曜日 続き
伊砂利彦 志村ふくみ 二人展=染める、織る 最前線

http://keico.exblog.jp/3055056/
2006.01.22
晩年に友の輪みのり彩輝き<志村ふくみの世界>

2004年の志村ふくみ展覧会(2004年4月10日)のワンショット
滋賀県立近代美術館、Exhibition of FUKUMI SHIMURA
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(志村ふくみ 1970年代のお作品、真ん中は「桜の園」

〔ご著書のひとつについて、、、、、、、)
http://keico.exblog.jp/8334271/
2009年5月30日 土曜日 雨
志村ふくみ先生 限定版「白夜に紡ぐ」


by pretty-bacchus | 2015-10-31 23:58 | ○Person父母,師友人,人生の宝物 | Trackback | Comments(6)
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Commented by nanahan at 2015-11-02 05:26 x
正しいことをされている方が受賞は当然の話ですよ。むしろ評価が遅かった気が
しますね。門下生の片桐さんにお目出度うを~~~。
Commented by 郁子 at 2015-11-02 10:14 x
敬子さん、志村ふくみ先生の文化勲章の受賞、改めておめでとうございます。
実際のところ、以前から先生のお名前やエッセイ、またお仕事について、
大まかな事は存じ上げておりましたが、肝心なる本道の染織・織については
あまり知らずにいました。
先生のお仕事が「人間国宝」とまでに認められる高次元のアートだと知るようになったのは、
敬子さんのブログによってでした。
敬子さんの紹介で、大掛かりな個展も拝見いたしましたし、
特にアルスシムラの敬子さんの体験記録で、お仕事への認識を深めましたし、
先生のご人格の素晴らしさにも、心打たれるようになったのでした。
そんな次第で、この受賞の祝意と共に、敬子さんに心からの謝意をお伝えしたいのです。
敬子さんのブログには、日記的個人の記述に留まらない、
社会性のある有意義な面が多々あるのです。
どんな時でも毎日更新してゆく事は、体力的にも心的にも負担の多い事でしょうが、
世の人のためになるなんて、そうざらにある事ではないのです。
おつらくても是非ブログを続けて頂きたく、よろしくお願いいたします。
Commented by 婆美以 at 2015-11-02 10:30 x
ふくみ先生のご受章遠くからではありますが心からお祝い申し上げます。
TVニュースで知り、こちらでのUPが未だなのはお祝いでさぞお忙しいことと想像していました。
幾度となく展覧会でお作品を拝見したり実際に手に取らせて頂けた喜びと感動、、keikoさまのご縁に依ってでしたことあらためて感謝しております。
僅か三筋ですが浜松会場で実際に機織りをさせて頂き自分の思考回路が広がったようにさえ感じます。
偉人の域に入られる方が内から放つ輝きは無言で人を動かすのですね。真似もかないませんが常に仰いで行きたいと思っています。
Commented by pretty-bacchus at 2015-11-02 14:05
nanahanさん、そうですね。
政府関係の方にお目にかかる度に先生のことをお話しするのですが、ご存じの方はすくなかったのです。
これで知名度があがりましたね。嬉しいです!

Commented by pretty-bacchus at 2015-11-02 14:13
郁子さん、ありがたいコメントに感謝したします。
毎日撮って毎日ウェブ日記のブログを書くという行為はいまは日常になりました。
だんだんに年をとる自分を記録しているような感じですが、四年前の病いの時以来、昔の事を書いて少し残しておきたいと思うようになったのも確かです。

ふくみ先生のこと、アルスシムラの体験記は一時は反対されて(あるいは今でも良く思わない人があるようですが)非公開で記録にしていましたが、郁子さんはじめ多くの方の応援でこうして堂々と載せることができています。
(もっといろいろ記事も写真もあるのですが、これ以上は嫉妬に渦に巻き込まれるでしょうから、、、、やめにしますね。いずれ日の目を見ることがあるかもしれませんね)

Commented by pretty-bacchus at 2015-11-02 14:26
婆美以 さま、ありがとうございます。
あの浜松展では、先生にもお目にかかり、実際に機を織られたのでしたね。
そして三度も会場を訪れて下さったことは先生にもお話ししてあります。


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