三菱一号館美術館<ザ・ビューティフルー 英国の唯美主義1860-1900>
2014年1月29日 水曜日 晴れ

 三菱一号館美術館で明日から始まる<ザ・ビューティフル― 英国の唯美主義1860-1900>の
内覧会ヴェルニサージュにお招きいただいた。
 
英国の唯美主義はあまり親しんでなかったジャンルで、フランスや印象派の時とは違う楽しみででかけた。
SさんとAさんMさんとご一緒。
三時半からの始まりでいつものように開会式とレセプションがあり、顔見知りの美術家もいらっしゃり
さりげなく会釈、、、。歓談なさっているときにこちらから声をおかけするのはあまり好きでない。
(館長の高橋さんとはAさんも私もエールフランスの機内誌<BON VOYAGE>の十数年前からのお知り合い)

 唯美主義の時代とは十九世紀半ば、産業革命後の物質至上主義がはびこ る頃にロンドンで巻き起こった
壮大な美のムーヴメントで、前衛芸術家たちによって人々のライフスタイルを変革したといわれる
先進的な芸術運動が のことを言うらしい。
芸術はただ美しくある ために存在すべきだとされて、一般家庭のインテリアに変革をもたらすとともに、
革新的な美術とデザイン が生み出されたと説明されている。
フランスではガレやドームが活躍していたころで、日本の江戸時代の最後から明治の中頃までの頃だ。

 今回の展覧会は、英国のヴィクトリア・アンド・アルバート博物館などの美術館&博物館の所蔵品を
中心として構成されていて、絵画や素描、家具や工芸、 宝飾品など約150点が展示されている。

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(カタログより、、、)

 エレヴェーターで三階にあがり小さな第一室からはじまり、まずエドワード・ バーン・ジョーンズの
<ヘスペリデスの園>に目を奪われる。

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そしてアルバート・ムーアの<花>、桜の花だろうか?をバックにすくっと立つ等身大の女性の衣装の波は
どこかミロのヴィーナスのようであり、また十一面観音像のようでもあり、しばし立ちすくんでしまった。

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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの<愛の杯>は元松方コレクションの作品だが実物を観たのは初めて!
(松方コレクションを初めて観たのはたしか小学生の頃に父に連れられていった記憶があるが
作品については良く覚えていない)

a0031363_4262431.png (HPより)

 オーブリー・ビアズリー、ウィリアム・モリス、オスカー・ワイルドにいたるまで、
そして二階へと移りジャポニズムやギリシャの影響を受けた作品まで初めて観る作品が続いた。
また、サロメのシリーズにも、目をこらしてじっと観て初めて全体像がわかる、
ホイッスラーの黒の作品<ノクターン 黒と金 輪転 花火>にも立ちすくんだ。

 唯美主義の総合的な展覧会としては日本初であり、今回の展覧会のもう一つの面白さは、
英国で唯美主義最盛の同時代に建てられた(1894年竣工)の三菱一号館
(英国人ジョサイア・コンドル設計)の展示空間で行われているということで、小さな絵画作品が
それぞれにあったチムニーの上に飾られていたりして素敵な同時代感だった。

 本展覧会のホームページ上で、1850年のロンドン万博から1900年のラスキン、ワイルドの死去までの
時代を追った説明は良くできている。

http://mimt.jp/beautiful/movement.html
時代の説明

     〜〜〜〜〜〜〜〜
 夕闇がおりた中通りにでて、AさんとMさんとビックカメラへ。
二月に出るカメラをいろいろ手にとって楽しんた後に夕食をご一緒した。
ここで、明日の予定が急にたてられて、、、私もご一緒させていただくことになってしまったのだ。

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 (このカタログの顔<フレデリック・レイトン《 パヴォニア》には、
マイセンクリスタルのブランデーグラスが妙にあっていた)



by pretty-bacchus | 2014-01-29 23:59 | ○Art&美術,詩歌,展覧会,お稽古 | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from dezire_photo.. at 2014-04-28 12:28
タイトル : 英国の世紀末芸術・唯美しくあるのみを求める美術
英国の唯美主義 「ザ・ビューティフル」 Aestheticism of the UK "The Beautiful"  三菱一号館で「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860-1900」展が開催されています。三菱一号館は英国で唯美主義運動がおこった19世紀末と同時代の建築家・ジョサイア・コンドル設計によりイギリス・クイーンアン様式の外観を持つ煉瓦造の建築物として1894年設計されたに建物で、現在丸の内の一角にある赤煉瓦の建物・三菱一号館美術館はこれを忠実に再現したものです。この美...... more
Commented by desire_san at 2014-04-28 12:26
こんにちは
私も三菱一号館で「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860-1900」展を見てきましたので、興味をもってブログを読ませていただきました。
この時代の絵画やアートを唯美主義ととらえた美術展は初めての体験で新鮮な眼で作品を見ることができました。アルバート・ムーアなど今まで注目したことのなかった画家の作品をじっくり見られたのもよかったと思いました。19世紀末の英国の建築である三菱一号館の建物と内装の雰囲気の中でこの時代の絵画や展示品を鑑賞できたのも心に残った体験でした。

この機会に今まで知識のなかった「英国の唯美主義」について個々の画家の魅力も含めて私なりにまとめてみました。読んでいただき、ご感想、ご意見などどんなことでも結構ですから、ブログにコメントなどをいただけると感謝します。
Commented by pretty-bacchus at 2014-04-30 04:40
dezire_photo..さん、こんばんは。設定からひもといて今コメント欄に気がつきました。トラックバックとコメントをありがとうございました。
今回のこの英国の唯美主義 「ザ・ビューティフル」は私にとってもとても新しい体験でした。
私はフランスに四年住みその後も行き来を続けており、やはりアールヌーヴォーとか印象派とかフランに関係ある芸術家に偏りがちでしたので、海を渡って近いイギリスでの十九世紀の美術にはとても思いを新たにしたものもありました。
全体のまとめ方も良く出来ていましたね。
あの三菱一号館でしていただいたからこそ鑑賞者にとっては未知の世界にどっぷりと浸ることができたのかもしれとも思っています。

貴方のブログはいつも感心して拝見しています。
ありがとうございます。
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