陶酔する2011年のシャトー・ドゥ・ピゼイのボージョレ・ヌーヴォー
2011年10月20日 木曜日 晴れ

  今年のボージョレヌーヴォーの解禁日11月17日まであと一月をきった。
数年前から規則が変わって、フランス国を出るのが、以前より早くでられるようになったので、
大手は来週あたりから出荷が始まるのだろう。

 今年は、ボージョレ・ヌーヴォーBeaujolais nouveauがアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(AOC)として、世にでてから六十年になる。
フランスのブルゴーニュ地方南部に隣接する丘陵地帯ボージョレーで生産される
その年の新酒がボージョレニーヴォーと呼ばれる。
ボージョレ周辺では1800年代から、収穫したばかりのガメイ種から造られるフレッシュなワインは、デイリーワインとして楽しまれていた地酒だった。

 1951年フランス政府によって公式に11月15日を解禁日として発売することが認められ、
パリのレストランを中心に大ブームとなっていった。
当初はサン・マルタンいう聖人の日であったた解禁日は二転三転して、
今は「毎年11月の第3木曜日」ぞれの国の現地時間でと決められている。

http://keico.exblog.jp/13796452
2011年10月11日 火曜日 のブログ
十三夜とシャトー・ドゥ・ピゼイのボージョレ・ヌーヴォー

 六十年のその半分の三十年もの長きにわたって、わたしはシャトー・ドゥ・ピゼイのボージョレ・ヌーヴォーの
日本への導入と普及にかかわってきてしまったわけだ。

 7月の終わりには醸造家のパスカル・デュフェートルからは、今年の豊作を思わせるメールが入っていた。
<今年は夏の到来がとても早く、秋の葡萄取り入れや収穫祭の準備も早々に始めることになります、、、、
そこで7月15日現在での今年の葡萄の生育状況をお知らせします>

 やっとシャトー・ドゥ・ピゼイのボージョレヌーヴォー2011のワインの説明がようやく届いた。
今年はどんな風に表現しているのだろうかと、毎年楽しみなのだが、年を加えるごとに詩的表現が難しくなっているような気がしてならない。

Pascal Dufaitre はワインの名醸造家でもあり、モルゴンの隣り村の村長さんでもあり、詩人でもあるので、
彼からの新種の便りは嬉しいのだが、翻訳が大変。
ある年は創世記から、ある年は哲学書から、ある年はギリシャ神話からなどからヴォキャブラリーや表現があり、
わからない言葉がたくさんあるし、それを聞いてもそのいわんとすることが難解なこともある。

一昨年は創世記だった。
http://keico.exblog.jp/8969714
2009年9月15日 火曜日 のブログ
2009年のCHATEAU DE PIZAYのボージョレ・ヌーヴォーは まさに神様が下さったよう!

 今年の書き出しは、
<Château de PIZAY, Beaujolais 2011,Pulpeux, généreux, sensuel, enivrant le 2011…>から始まり、
<Enivrant, ce 2011 …
« Enivrez-vous sans cesse de vin, de poésie, de vertu, à votre guise.>とい
うシャルル・ボードレールの言葉で終わっていて、ちゃんと文末に参考になる一行が書かれてある。
☆Charles BAUDELAIRE, Les petits poèmes en prose.

 さて、この詩は私は読んだことがあるだろうか?
<悪の華>?、それとも<パリの憂愁>?
シャルル・ボードレールの詩集は本箱の奥のほうですぐにはでてこない。

ありましたね、、、、凄い時代です。
Petits Poèmes en prose - Wikipédiaと
Petits Poèmes en prose - Wikisource。
こちらの三十八章節目に<XXXIII.Enivrez-vous>とありました。

短い抄の中頃に
<Mais de quoi ? De vin, de poésie ou de vertu, à votre guise. Mais enivrez-vous.>そして
Enivrez-vous sans cesse de vin, de poésie, de vertu, à votre guise.
<間断なく酔っていたまえ。ワインでも、詩でも、あるいは美徳でも、君の好きなもので>

その最後のパラグラフに
<« Il est l’heure de s’enivrer ! Pour n’être pas les esclaves martyrisés du Temps, enivrez-vous ;
enivrez-vous sans cesse ! De vin, de poésie ou de vertu, à votre guise. »>とありました。

 まず自分で考えてみて、訳を試みましたが、むずかしい!
私の手に負えるモノではない、、、。
詩人の郁子さんか、ご自分の弾かれるピアノの曲にあわせてフランス語の翻訳を見事になさる桜さんだったら、
どんな風に訳されるのかしら?

 わかったことは、今年のシャトー・ドゥ・ピゼイのボージョレ・ヌーヴォー
は、
Château de PIZAY, Beaujolais Nouveau 2011
  香り豊かで優しく官能的!
〜〜 陶酔する2011年のシャトー・ドゥ・ピゼイのボージョレ・ヌーヴォー 〜〜
そして
Dans le rite bachique de la mi novembre, il nous apporte un avant goût d’intemporalité;
il est le marque page du grand livre des saisons.
記憶され記録されるほどの素晴らしいできばえになったということ!

 結局、例年のようにHさんにメールでお願いしました。
あっというまに、即訳ですが添削編集をしてくださいと、お返事をいただいて、、、、。
いつものように、パスカルのフランス語の背景にある葡萄造りの事や醸造のこと、
ワインを聴くこととの関連を考えて試行錯誤、、、。

 ボードレールの詩を少し読み、必死でボードレールの世界に入り、そして朝方になって
もう一度パスカルからのフランス語を何度も口に出して読み、キーボードをたたき、、、白々とあけてしまった。

 この造り手からの便りを首を長くして待っていてくださる方が沢山いらっしゃるので、
一枚のご挨拶状としてまとめて、手創り感をだしてイラストレーターでレイアウト。

彼のワインの詩の他にも、この城のワイン特色も書いておきたい、、、、、、、
<ボージョレ地方で特に選ばれた10のクリュの中で最高の立地に恵まれている
モルゴン地区で、
樹齢45~60年のガメイ種の葡萄が有機栽培されている110エーカーの葡萄畑からは、今年も見事な葡萄が育ちました。
静かなる熟成の時を経て、十月末には瓶詰めされ、11月初めには空輸で日本に送られます。
 このシャトー・ドゥ・ピゼイのボージョレ・ヌーヴォーは、ボージョレ地方全体の0.5パーセントほどの稀少で、
昔は領主様だけが味わた珠玉の新酒でした。
日本へは限定の5パーセントの数百ケースが空輸されてきます>

そして、<シャトー・ドゥ・ピゼイのボージョレヌーヴォーは、マセラシオン・ボージョレーという、
ぶどうの発酵に伴い生ずる炭酸ガスのみを使う方法で、伝統的なスタイルの完全手作業の造られる。
マセラシオン・ボージョレー(マセラシオン・ナテュラーレ)では炭酸ガスにより細胞膜破壊されるまで4〜5日、
あるいは年によっては10日程かかりじっくりと醗酵と熟成が続く。
大手が行っているマセラシオン・カルボニック(炭酸ガス充填法)では、
炭酸ガスを人為的に密閉タンクの中に充填しててっとり早く2〜3日で醗酵OKだから、香も味わいも違ってくる>
も書いておきたいがスペースがない〜〜〜〜。

 やっとPascal DufaitreとKeiko Katagiriの合作が出来上がった。
あまりに細かくなって読みにくいことこの上ないのに、、、、、自己満足!

 造り手も驚くような最高の年となった2011年の、
〜〜 陶酔する2011年のシャトー・ドゥ・ピゼイのボージョレ・ヌーヴォー 〜〜
の到着が楽しみだ。
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http://keico.exblog.jp/9005601
2009年9月22日 火曜日のブログ
2009年のボージョレヌーヴォーは、歴史的なミレジムになる条件がそろっている

http://keico.exblog.jp/9087905
2009年10月10日 土曜日 のブログ
光陰矢のごとし、シャトー・ドゥ・ピゼイのボージョレヌーヴォーと共に
by pretty-bacchus | 2011-10-20 23:59 | ☆Wine & Dineワイン&食事 | Trackback | Comments(0)
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