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出版社の月刊広報誌
2004.11.26

 毎月始めに出る出版社の月刊情報誌の広報誌はなかなかである。
新潮社の<波、角川書店の本の旅、本の話、岩波書店の図書
講談社の
集英社の青春と読書、最近では星星狭、ポンツーンなど幻冬社などなど、、。

 どれも最近出た本と、今後の出版予定の広告的な記事などで、本の宣伝広報の役目をおうている。
 話題の作家が短い文を寄せたり、連続小説を書いたりしている。
人気作家の連載小説、連載読物や楽しいエッセイや対談などを満載している。
これがなかなかなのでである。

 普通では私が知り得ない一流の作家や、もの書きたちや医者や実業家にいたるまで実に
多くのジャンルの人たちが書く文は、とてもおもしろい。

 この雑誌だけに書かれる小説的な短編もある。
出版社によって書く人の顔ぶれが違うのもなかなか興味深い物がある。
 
 私は新潮社の波が一番好き。例えば、中国もので秀逸な歴史小説を宮城谷昌光は、
波で「古城の風景」を連載中。

 装幀家の菊池氏の書く一頁も専門家の眼でおもしろい。       

 今年になっての図書も目が離せない。
図書のHPによると、『図書』は知的好奇心あふれる読者に半世紀以上愛読されてきた
「読書家の雑誌」
古今東西の名著をめぐるとっておきの話やエピソード、心を打つヒューマン・ストーリー、
旅のときめき体験、
人生への思索などを綴る、滋味あふれるエッセイの数々。
文学・芸術・学問の面白さを語る対談・座談・インタビュー。若手からベテランまで
『図書』ならではの一流の
執筆陣が書き下ろす文章の力と味わいは、日常生活にピリッと刺激を与える
スパイスの働きをするはずです。
魅力的な本との出会いの場、読書の新しい愉しみ発見の場として月刊『図書』(図書より)

 表紙を飾っている版画と、裏表紙の版画の専門家坂本満氏の書くその説明は秀逸である。
美術館ではなかなか
お目にかかれない珍しい銅板画や木版画をえらび愉しませてくれている。9月号は組み紐模様、レオナルド原画、
10月号は新世界コスモグラフィア、11月号はなんと洗礼者ヨハネ打ち首の画家作けものたちの戦い。
その昔一度だけ観たことがあり、その異様さと一角獣が記憶に残っていた版画である。

 そして、10月号の最終頁の編集者の後書きのようなこぼれ話の欄に、カルティエブレッソンのことが出ていて
眼を丸くした。彼の書いた2000枚の原稿が短すぎて没になったという。
なんということか、、、
しかもそれをドウドウと書いているというのには驚きである。昨日のブログに書いたように、
世紀の写真家が書いた文は全文ぜひとも日の目を見させて欲しいものである。

出版社の月刊広報誌_a0031363_5423039.jpg

6月号の《座談会》
ファーブルの目
日高敏隆
松原秀一
円空について梅原 猛
フェッラーラの女闘士河島英昭

by pretty-bacchus | 2004-11-26 05:41 | ☆Books本の虫,講演,講習会など | Trackback | Comments(0)
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