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(速報) 京都五山の送り火と赤い月
2011年8月16日 火曜日 曇りのち晴

 8月16日夏の夜空を彩る京都五山の送り火。
祇園祭とともに京都の夏の風物詩の一つとなっているが、それは数百年にわたり日本古来の宗教的な霊界的な
行事であったに違いない。

お盆にお迎えした霊を再び幽界に送る五山の送り火は、地元の有志の方達多くの人々に守られて、
現在にいたるのだという。

 2011年8月16日、、、、、、、、、、
東山如意ケ嶽の「大文字」には八時に灯が灯った。
朱色の火が燃え始めた上空には、昇りはじめたばかりの同じ色をした立待月が笑っていた。
めらめらと音が聞こえるように燃えさかる<大>の字は、宇宙の月と交信をしているようだった。

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 (pm8:16 煙をあげて、めらめらと、、、、、)

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 やがて雲に隠れてしまった月が、再び<大>の字の上空に顔を出した頃には、火は力を失っていた。
地上から月の世界に精霊が吸い込まれていったような錯覚に陥った。

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 目を伏せて手を合わせた。
震災で多くの方が亡くなった後の今年の五山の送り火は、ことのほか大きな<日本人の心>であり、
朱色の立待月との遭遇は、人間が支配できない自然界と宇宙の神秘におののいた一時であった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(秀吉の聚楽第の栄華の後の、五階の部屋から何十メートルもかなたの燃える火と月を、
ガラス越しに16~85mmのレンズで手持ちで撮ることは至難の技だった。Exsifをみると1/2秒!
ASA3200をさらにあげての試みはノイズだらけの画像となったが、この一瞬を撮れたことに感謝)

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http://keico.exblog.jp/11819390/
去年今年ブログのご縁ふくらみて 2010年12月31日 金曜日 大晦日

十年前の京都の大晦日<行く年来る年のお正月>の、二十一世紀の幕開けを記念しの
大文字・五山の送り火、、、、、
by pretty-bacchus | 2011-08-16 23:59 | ♢Journey inJapan国内旅の記録 | Trackback | Comments(8)
Commented by おばさま@北海道・大沼公園 at 2011-08-17 05:00 x
赤い月と送り火
美しい写真を拝見させて頂きました。
ありがとうございます。
Commented by deepseasons at 2011-08-17 06:46
おはようございます。
大文字上空に赤い月が出ていたとは、知りませんでした。
外の喧騒とはかけ離れた空間で静かに精霊をお送りされたのは、
格別な思いをされた事でしょう。
Commented by pretty-bacchus at 2011-08-17 11:44
おばさま@北海道・大沼公園さん、次回は絶対に三脚をもってこなければと思っています。
おばあまの撮影の姿勢を思い出しながら、シャッターをきったのもありました。

Commented by pretty-bacchus at 2011-08-17 11:48
deepseasonsさん、とても感動的なひとときをすごしました。
ありがとうございます。
Commented by bernardbuffet at 2011-08-18 22:39
送り火はどこか寂しさがあって、
 >神秘におののいた一時
という感じは分かるように思います。
暑い京都も送り火の頃から急に夜風が涼み、不意に灯った五山の火がかすかにゆらめき、やがてそれも元の闇に消えていく様をみていると日頃信心がなくてもしみじみと掌をあわせたくなってしまいます。
Commented by pretty-bacchus at 2011-08-19 10:30
bernardbuffetさん、そうなのです、、、この時期にはいろいろと考えてしまいますね、、、、。

Commented by 四谷おやじ at 2011-08-26 00:04 x
五山の火と赤い月めずらしい写真ですね。
Commented by pretty-bacchus at 2011-08-27 05:27
四谷おやじさん、この組み合わせはあと何十年もあらわれないでしょうね、、、

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