栄光のJFKからCDG、そして地に落ちたDSK
2011年5月18日 水曜日

 フランスの友人からメールが入った。
“keiko ODOROITA DESHONE, DSK GA KEIKO NO TOMODACHI DE NAKUTE YOKATTA DESUNEE”
7国語をあやつる彼女は時々何語で書いてきたのかわからないことがある。
“ケイコおどろいたでしょうね。DSK デーエスカーがケイコの友達でなくてよかったですね”
え? あ、、、そうか! ニューヨークで逮捕されたあの男性!

 新しい三文字のイニシャルが話題になっているのだ。
ここ数日20HのFrance 2ニュースでは、福島のニュースに変わり、大半がこのニュースだ。
<DSK>がJFKを飛ぶ立つデコラージュ寸前のAF機内で逮捕!
イニシャルで誰だか分かれば大物だということだが、JFKと<DSK>はあまりにも違いすぎる。

 三文字アブリビエーションは、今ではあたりまえのように使われるが、最初に意識したのは、
大学に入って必須授業で読まされ始めたTIMEからだった。四十数年も前!
一番忘れられないのは<JFK>John F. Kennedy ケネディ元米大統領のとき、、、。
1963年11月22日に暗殺された後のタイム誌はまだどこかにとってあるはずだ。
ケネディ大統領暗殺<John F. Kennedy assassination>
Assasinationという言葉を覚えたのもこの時だった。

 その何年か後に、まさか何百にも及ぶ三文字を一生懸命覚えなければならなくなるとは
その頃には<想定外>だった。
エールフランスに入社して、まず指示されたのが、世界中の空港名を三文字で覚えることだった。
IATAコードで、東京はTYO, ニューヨークはNYCだが、空港がいくつもあって、
ラガーディア空港 LGA 、ニューアーク・リバティー国際空港 EWR、
そしてジョン・F・ケネディ国際空港 JFK:
ジョン・F・ケネディ大統領の栄誉を讃え、死後一月後あたりに、アイドルワイルド空港が
「ジョン・F・ケネディ国際空港」(John F. Kennedy International Airport, IATAコード:JFK) と
正式決定されていた。

 航空便で着く荷物には一つ一つすべてAWB, Air Waybillががつけられていて、
各航空会社によって始まりの三桁が違っている。
エールフランスは057-ではじまり、その後は確か7桁の数字がついた。
(今はもっと多いかもしれない)
フランス語の三文字では<LTA>Lettre de Transport Aerianのこの契約書には、
シッパー、コンサイニーの名前、荷の内容はもちろん、どのタリフ、航空運賃 、
発送先から転送先まで全てが書かれていて、三文字アルファベットが多かった。
(大学の商業英語で貿易のことは少し学んでいたのでとても役になった)

 今やどのジャンルでも三文字、四文字が多くなって、<IMF>International Monetary Fund 国際通貨基金、
<GDP>Gross Domestic Product国内総生産、このあたりは日常目にし、耳にするようになったが、
五文字となると、それぞれのアブリビエーションを覚えるのは大変だ。
それよりも何の略かはわからずにあたりまえのように使われているのがワンサとある。
本部がパリにある「ユネスコ」は周知の言葉でユネスコなのだが、
英語の正式名称は United Nations Educational, Scientific and Cultural Organizationの頭字語である
UNESCO (juːˈneskouィユーネスコウ)の略。


 フランスではというと、戦勝記念碑の凱旋門 は、Arc de triomphe アルク・ド・トリヨーンフの直訳で
「戦勝のアーチ」。
シャンゼリゼ通りの西側の広場はエトワール広場Place de l'Étoileと呼ばれていたが、
第二次世界大戦で
ナチス・ドイツに占領されていたパリを解放した軍人・大統領のシャルル・ド・ゴール将軍の栄誉を讃えて、
1970年に「シャルル・ド・ゴール広場」と改称された。

a0031363_4552239.jpg  (タクシーの中から、、、)

a0031363_4555099.jpg
(2006年のパリにて、晩秋でもこんなの空が青いこともある! 

a0031363_4561153.jpga0031363_21252852.gif


そして2008.12.21のクリスマスイリュミネーションの凱旋門。
a0031363_9423869.jpg
  (遥かにかすむ凱旋門、シャンゼリゼ通りを横切るときに、窓越しにカシャっと)

 シャルル・ドゥ・ゴール国際空港 L’aéroport de Paris-Charles-de-Gaulle
(英語ではCharles de Gaulle International Airport)はCDG
1970年代初頭にこのシャルル・ド・ゴール国際空港が開港するまでは、パリの唯一の国際空港であったのは
オルリー空港でORY。(私はここで1970年初めの数年仕事をしていた! 
CDGに移った頃には、シャンゼリゼのティケッティングカウンターでだった)
☆>>more>>>に思い出のいくつかを、、、

 IATAコードLBG のル・ブルジェ空港 Aéroport Le Bourgetは、フランスで最初の本格的空港として、
パリ郊外北方のセーヌ=サン=ドニ県のル・ブルジェに1919年に開港したが、今はたしか軍事用とか
特別に使われているようだ。
<君の瞳に乾杯>Cheers! Looking at you, kids.のあの映画「カサブランカ」の
最後の場面でハンプリーボガードのリックが涙をのんで、昔の恋人とその連れを送った空港だ。

a0031363_1545389.jpg映画「カサブランカ」は、私が生まれるまえの第二次世界大戦の最中に製作されたハリウッド映画なのだが、
リバイバルを何度も観ている。
バンフリー・ボガートとイングリット・バーグマンがなんとも素敵で、
パリの街中を車で走っているときの彼女のなんと美しいことか!


そしてリックが最後にイルザを逃した夜霧の中を飛び立つ飛行機のシーンは何度見てもなける〜〜〜〜〜。
♪”As Time Goes By."♪(「時の過ぎゆくまま」)はその代名詞にもなった曲。

a0031363_109553.jpg  あのマークが原点のエールフランスのパリ・東京路線一番機が羽田空港に到着したのは1952年。a0031363_21252852.gif 

a0031363_9551633.jpg 
このマークがついた古い機種で去年パリ〜トリノを飛んだ。
(2010.06.29 pm9:29 虹色の空のアルプスの上を飛ぶ〜〜〜)

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2010年7月10日 土曜日 曇り後晴れ
曇天にベランダ彩る黒揚羽



 そして、今フランスどころか世界中での話題は<DSK>逮捕のニュースでもちっきりだ。
フランス人のドミニク・ストロスカーン国際通貨基金(IMF)専務理事のセクハラ事件。
ホテルのルームサービスの女性に対するセクハラ行為で、緊急逮捕状がでて、出国手続き後の機内での逮捕と
いうのだから、その騒ぎはどんなだったのだろう。
あの広い広いジョン・F・ケネディ国際空港 JFKは大変な騒ぎだったのだろう。

フランスではすでにアルファベット3文字で通っていて、次期仏大統領に最も近いといわれていた
人気政治家だった男性が<容疑者>となってしまったわけだが、フランス人の友人は
“もう、彼の事はフランスではまえから知られていましたよ、、、。
何年か前にフランスでも同じようなことがあったときには、メディアは知っていても
どこも後追いしなかったのよ、、、。この暗黙のタブーを破るとその人がたたかれるの、、、”
フランスでもしかりなのだ!
“フランスでは政治家の能力と私生活はべつで、国の利益を守る政治家の能力を優先するの、、、、、”
(日本では三本指報道で、ほんの数ヶ月で辞任に追い込まれた首相もいましたね、、、)
フランスでは「謀略だ」とかばう声もあるようだが、さもありなんと責める声の方が今回は多いようで、
政治生命がたたれるだろうといわれている。

 そういえば、ミッテラン大統領の20年ほど前の隠し子報道の時は、
「だからなんなの?」という言葉が話題になったように、フランスではこの種の政財界の人の男女関係には
国民もルーズだったし、ミッテラン大統領のその女性と子供が、彼の告別式に堂々と出席したことは
パリマッチの雑誌で大きく写真入りで報道されて、その報道に驚いたものだった。

“DSKが街のどこかの通りの名前になることはこれでぜったいにないです。
これからしばらくは政治家の私生活に厳しい目が向けられて、報道の仕方が違ってくるかもしれないから
女性にとっては良かったよかった、、”
と友人のメールは結んでいた。
(フランスで女性の参政権が認められたのはヨーロッパ諸国ではかなり遅く、日本と同じ1945年だった)

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by pretty-bacchus | 2011-05-18 23:59 | ☆Daily life日々の事など | Trackback | Comments(0)
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