「パリ歴史地図」を楽しみながらメリークリスマス!
2010年12月25日 土曜日 晴

 夕方まで静かな週末を過ごすことができた。
めずらしく手元には「パリ歴史地図」。クリスマスにはぴったりの一冊かもしれない。

 a0031363_2455990.jpgジャン・ロベール・ピット編の大判本の「パリ歴史地図」
<ジャン=ロベール ピット, Jean‐Robert Pitte, 木村 尚三郎.>: は大好きな本で、いつも近くにおいてある。


a0031363_2271121.jpgクリスマスメールに友人からパリの雪の写真をメールでおくっていただいて、
なんだかとっても<巴里>が懐かしくなったのだ。


 フランスの地方の魅力も尽きないが、パリの街の成り立ちの頃のルテシアのガリアの時代からはじまる
パリの歴史はとてもおもしろい、、、華やかで残酷で、日本の歴史のおもしろさとは、
ひと味違っためくるめく人間の歴史をかいま見ることになる。
そして、その歴史が、巴里のどの場所で起こったことかを、この本の図でみると、さらにイメージが膨らむ。
日本の木の文化と違い、石の文化は往事を今に残していることが多いのだ。

 パリのはじまりはシテ島。
紀元前三世紀にケルト系パリシア人がこの島に住み始めたということは周知の事、
フランク族の王クロヴィスが506年に、首都(シテ)と宣言してから、シテと呼ばれるようになったのだという。

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 パリを旅する人が必ず訪れるノートルダム寺院 は、パリのシテ島にあるローマ・カトリック教会の大聖堂
(Cathédrale Notre-Dame de Paris)。
フランス語で<「我らが貴婦人」聖母マリア>は、現在もパリ大司教座聖堂として使われている。
その起源はローマ時代までさかのぼり、ノートルダム寺院の敷地にはユピテル神域だったのだというが、
ローマ崩壊後キリスト教徒はこの地にバシリカを建設した。
(このあたりの土地や水源などについては、ジャン=ロベール ピットのパリ歴史地図の図面をみると、
ルテティア時代の事がいろいろ書かれていておもしろい!)

 ノートルダム寺院は1163年に現在にみられる建築物が着工され、1225年に完成されたのだというから、
なんと62年もかかったのだ。
ファサードを構成する双塔は1250年頃まで工事が続けられ、最終的な竣工は1345年の記録があるというから、
さらに100年以上もかかっているのだ。
その後19世紀のゴシック・リヴァイヴァル期にファサードを装飾する彫刻、屋根の塔、
その他多くの部分が改装されて今にいたっているのだ。

a0031363_2542464.jpg (2005.10.24朝日が輝き始めた時間に、南面のノートルダム寺院)


 聖堂の工事は内陣から始めるのだという、内陣があれが日々の祭儀が行えるからだそうで、まず、
シテ島の端の東の後陣側から起工、内陣部分をととのえて、西正面と鐘塔が最後だった。
素材はパリの石だったと言うから、パリは岩盤だったのだろうか。

ゴシック建築を代表する建物であり「パリのセーヌ河岸」という名称で、周辺の文化遺産と一緒に、
1991年にユネスコの世界遺産に登録された。

 ノートルダム寺院を撮った写真は銀塩時代もデジタルになってからも沢山ある。
ここ数年は、対岸のアパルトマンの四階から撮る機会に恵まれている。
窓を開けると、東側から昇ってくる朝日に輝く南側一面が見渡せる。
散歩でサンルイ島へと歩くときは、後陣をじっくりとながめられる。

a0031363_2582981.jpg     (2005.10.22の真夜中に、対岸のアパルトマンの四階から。         無謀にも手持ちでトライしているが、1/6秒でなんとか絵としてはみることが出来る)


 北側にはあまり観光客はいかないようで、ゆっくりと歩くことが出来、反対側のお土産物やさんなどで、
おじさんとおしゃべりをしたり、、、、。
この、日の当たらない北側だが、北扉口中央柱には優美な聖母子像が立座している。
金槌のような物で悪魔をたたきのめす暴力的なマリア様だ。

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 (聖堂の北側をずっと歩くとこのコーナーにでる、この道も好きだ、、、
道のむこうのカフェにすわって聞いている人もいる。鳩も静かに耳をかたむけているいみたい、、、、)


 正面にはこの時期、恒例の大きなクリスマスツリーが飾られているだろう。
聖誕祭のごミサには昔々一度だけ座したことがあるが、もう一度あの荘厳な場に座ってみたいものだ、、、、。

a0031363_3154647.jpg (夜、セーヌ川を渡りシテ島に立ち、正面に佇むと、何ともいわれぬ世界に引き込まれていく、、、、)

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(グルッと一回りして、サンルイ島に渡り、後陣を拝する。
サンルイ島にかかる橋からながめるノートルダム寺院は、まるで宇宙船のようだ。
このカットは年賀状につかったことがある)


 
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 大聖堂の上にあるシメールのギャラリーに行くには、大聖堂の建物の外にある入り口から
狭い螺旋階段を登っていかねばならない。
四十年前にたった一度だけその外階段を上ったことがあったが、もうこれからは無理だろうな、、、


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(対岸の四階から超望遠で撮ったガーゴイル)


 聖誕祭に、ノートルダム寺院の歴史をひもときながら、静かに写真の整理をしているのも良いものだ。
ブログ初公開のも何枚かある、、、、

 今年はテレビでヴァチカンのごミサの中継が見られるだろうか?
BSテレビのライブで初めて中継されたのは、十五年くらい前だろうか?
すごい時代になったものだと、その感動はいまだに脳にしみついている。

 その他のフランス関係の歴史書、美術書や、通ったオペラや音楽会美術展のカタログ、
食べ歩いたレストランのメニューなども、全部まだパリの友人の家に預けたまま、、、。
いつの日か、またパリにアパルトマンを借りられたら、それらを見ながら、、、教会の鐘の音を聞きながら、
最晩年を送りたいと思っているが、、、、さてさて、そんな日がやってくるのだろうか、、、、。
神のみぞ知る!
メリークリスマス!

 最後は友人から届いた、昨年のクリスマスのノートルダム寺院とエッフェル塔
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(追加)1970年代初めの若かりし頃の私、この写真はNというプロが撮ってくださった)
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http://keico.exblog.jp/11647524/
散る黄葉思いはいつも我がパリよ 2010年12月1日 水曜日 

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ロイターのニュースが今入りましたので、、、
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by pretty-bacchus | 2010-12-25 23:59 | ♪Journey海外2004~05仏伊 | Trackback | Comments(3)
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Commented by bernardbuffet at 2010-12-26 23:26
Prisの地下には石を切り出した大きな空洞があるそうですよ。
岩盤だったのですね。
Commented by pretty-bacchus at 2010-12-28 02:27
bernardbuffetさん、巴里の歴史は本当におもしろいですね。
いつもご覧いただきありがとうございます。

Commented by pretty-bacchus at 2010-12-28 02:31
婆美以さん、こんばんは! クリスマスの巴里をお楽しみいただけましたようで嬉しいです。
食べ物学者さんがおつくりになる「シュトレン」と「ビスコッティ」ってどんななのかな? っていろいろ想像しています。
ピゼイの年代物マールにつけると最高かもしれませんね。何本かまだ手元にありますので早速お送りいたしますね。瓶もとっても素敵です。

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