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<はやぶさ>に夢ふくらませ梅雨を待ち>>><はやぶさ>に夢ふくらませビールかな
2010年6月13日 日曜日 曇り

 日の出 04時24分  : 日の入 18時58分
日がとっても長くなった。
白々とする頃に、そっと蕾が膨らみはじめて、あれよあれよと花開いていく朝顔を見るのが楽しくなる時期だが、
今年はいつもの年よりなおいっそう早いような気がする。

一年近い工事ですっかり緑がなくなってしまったベランダもようやく自然な感じで緑の園になってきた。
今日も新しい鉢が届いた。
琉球朝顔が一鉢と、マダガスカルジャスミン(ステファノーチス)とスタージャスミン(トウテイカカズラ)。
地球に限界があるように、もうこれくらいがこの都心の狭いベランダでは限界だろう。
梅雨がくる前にベランダの整理をしておきたい、、、

 なつかし写真をみながら、お婆ちゃんの事を思い出している。
<遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん 
遊ぶ子どもの声きけば わが身さへこそゆるがるれ>
<仏は常にいませども、うつつならぬぞあわれなる、人の音せぬ暁に、ほのかに夢に見え給ふ>

おばあちゃんが口ずさんでいた詩が、梁塵秘抄の歌と知ったのはずっと後だった。
おばあちゃんは、ヴェニスの舟歌も良く歌っていた。

人間は、長くて苦しい道のりを歩まなくてはならない存在であるのだと、、、
だからこそ、遊び戯れる子供は可憐でいとおしいと、、、祖母は思いながら歌っていたのだろうか、、、、

都会から田舎に疎開をしてどんなにかつらかっただろうに、94歳で亡くなる最後まで
一家の、
いや訪れる人たちの食事の支度に生きた女性だった。
手が空くと、縫い物をしたり、毛糸で座布団を編んだりしていた姿が目に焼き付いている。
夏になると毎朝朝顔の数を数えて、朝顔日記をいつも一緒に書いてくれていた。
私の朝顔好きは、きっと祖母の思い出と共にあるのかもしれない。

あの時代の女性は、戦争、関東大震災などと大きな災害とその後の不況で、
それはそれは大変な人生だったのだろう、、、と、よく思うことがある。。
そして母達の時代になり、私たちの時代になった。
多くの先陣の女性達の苦難の道の上に、今の女性は生かされているのだ、、、、、と。

 曇っていて三日月はみえない。
<はやぶさ>のカプセルは、無事に地球へ生還しただろうか。
新しい宇宙の一歩がまた始まるのだろうか、、、、

 < 朝顔を数えて想う祖母ありて


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2005年8月16日 のブログ
終戦の日 写真を供えて 祖母想い

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2007.09.10 月曜日のブログ
時知るか 声をしぼって ツクツクボウシ

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「天上の蒼」
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 (届いた箱を開けたら、箱の中で朝顔が咲いていた、、、、。
もっとピンクが強い色だったのに、写ったのはこんな色、どうしてかな?)

by pretty-bacchus | 2010-06-13 23:59 | ♡Daily life日々の事など | Trackback(1) | Comments(4)
Tracked from ブリエッタ好きのブリエッ.. at 2010-06-15 13:30
タイトル : ブリエッタ好きのブリエッタの花日記
かってにトラックバックごめんね。花日記かいてます。皆さん宜しくお願いします。... more
Commented by 郁子 at 2010-06-15 14:18 x
「はやぶさ」の天体ショーは、息を飲む美しさでしたね。天空に火花となって命を散らせても、落下傘が開き最終使命を果たしえた事に感動しました。
タイトル句は、その感動を早速句にしたわけで、敬子さんらしいと感服。
良しとしながら何時も一言加えてしまう事になりますが、万事勉強と受け止めて下さると嬉しいです。
今日の問題点は、下5にあります。上・中の思いに対して、「梅雨を待ち」というのが果たして説得力があるかどうかです。時期が丁度入梅の頃とは言え、田植え農家の方ではないので、どうも下5の置き方が安易なのです。つまり「待つ」という言葉には期待感がありますよね。それ故、両者の結び付に説得力がないのです。
でも、これは作者の感覚なので、そのままでも構いませんが、その場合は「~待つ」とせめて終止形にして据わりをよくしましょう。中7が連用形で、下5もまた連用形では句に締りがなくなります。
そんな訳で、敢えて説得力を持たせるとしたら、一応下記のようではいかがでしょう?

<はやぶさ>に夢ふくらませビールかな
Commented by pretty-bacchus at 2010-06-16 11:27
郁子さま、宇宙のことは未知なことだかけですから、これからの研究が楽しみですね〜〜!

そうなのです、、、「梅雨を待ち」と下記ながら、これではだめだな、、、と思いながら、他の言葉だ出てきませんでした。
それをずばりとつかれると、一言もありません、さすが郁子師匠です!

ビールはほとんど飲まないんで、、、、どうしましょうかね、、、
たとえば、<はやぶさ>に夢ふくらませシャンパーニュ
ではどうでしょうか? うふふ、、、

Commented by 郁子 at 2010-06-16 14:30 x
敬子さんは専らワイン党で、ビールは好まないことは重々知っていましたが、俳句というのは、虚でもあり、実でもあります。
前にも書きましたが、「俳句的真実」の為に虚を避けていたら、低レベルの句しか詠めなくなります。
そんな訳で、敢えて「ビールかな」にしてみたのです。夏の季語ではあと「冷酒」「冷し酒」がありますが、これはビール(夏の季語)よりもっと合わないと思ったのです。
ワインやシャンパンがそのままで季語になるのなら苦労はしないわけです。
以上の結論として、原句のままにしておくか、或いは無季の句としてシャンパーニュにするか、です。
その選択は作者自身が決めることですが、無季の句でも稀にはいいでしょう。少なくとも原句よりはいい。
作句に際しては、「俳句における真実」の尊重を今一度、再認識なさるべきです。
私自身、俳句の醍醐味は、「虚実皮膜の間」にこそあり、と思って詠んでいます。
Commented by pretty-bacchus at 2010-06-17 10:26
郁子さま、お早うございます。
毎日句を詠むのがとても楽しくなってきていますが、それは575の羅列に過ぎず、、、と自己嫌悪に陥っています。

それにしても、すごいお言葉が並びました。
<俳句的真実」の為に虚>
<「俳句における真実」>
<俳句の醍醐味は「虚実皮膜の間」にこそあり>
どれも素晴らしい説得力があり、う〜〜んと考え込んでしまいましたが、それだからこそ、俳句の醍醐味! に違いないと!

 ワインファンという方の多くは、ワインが好きで、少し語りたいと思い始めるようですが、それに虜になるとあまり語らず、むしろ無口になる。
そこに到達するのは長い月日と経験があるのだ、と妙に自分に言い聞かせています。

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