2008年 11月 25日 ( 1 )

「水谷八重子のディナーショー、良重は唄う懐かしのポップス、八重子は唄う新派の世界」
2008年11月25日 火曜日 曇り後雨

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 水谷八重子さんのボージョレヌーヴォーの樽とジャズのディナーショーの日だ。
「水谷八重子のディナーショー、良重は唄う懐かしのポップス、八重子は唄う新派の世界」

 午後一で美容院、14時にグランドハイアット着。
受付には大きなお花がいくつも届いていて、すっかり準備が整った広い会場でリハーサルが行われていて、
新しい曲も交えて次々に披露していく八重子さん。
音あわせ、照明あわせと、本番では見られない事柄が次々と行われれていく。

ワイントークとサービスについては、今年はリハーサルで本番の相談を少しできた。
今日の私は半身が裏方だから、自分をどこにおいてよいかわからない。
出過ぎてもいけないし、といって気がついたことは言った方が良いし、、、

八重子さんが6時半に出場してご挨拶が終わったら、指名されて出ることになった。
その後、ワインの説明を少しして、あとはその場の雰囲気で、臨機応変に去年のようにと、、、、


 良重と八重子が一晩だけ一緒する一年に一度の宴。いや、
今年は4月16日のお誕生日にもしているので、二回目となる。
http://keico.exblog.jp/7015656
「水谷八重子ディナーショー、良重は歌うもう一度 ON BIRTHDAY」

テスト

 平成の今に生きて、古き良き時代、明治大正昭和の日本語を、日本人の人情をを伝える役目を
果たさなければと、二代目水谷八重子として、新派の重鎮として日夜頑張っている彼女をみていると、
その必死なプロの心意気は見事なのだが、なんだか切なくなるくらい一生懸命なので、
なぜか応援したくなるのだ。
(頑張ってる女って、いや人の姿って大好きなのだ!)

 16時すぎに、控え室では、いよいよお化粧とヘアーの準備が始まった。
資生堂の鎌田さんが今年もいらしていて、プロのお化粧方に眼が点の私、
あまりお化粧はしないので珍しくてじっと見入ってしまう、、、
お弟子さんが衣装の支度を始めた。

“もうお客様がいらしゃいました、、、、
え、、、、まだ4時40分、、、と全員驚き、、、

“一名追加がでました。
“え〜〜? 今頃になって〜〜〜、席はないし、お料理は大丈夫なのかしら?
“別件です、10名のSさんが、11名になるそうです、、
“そんな、、、若林さんお願いします〜〜〜、、

ホテルは席を増やして、丸テーブルの席を増やし、天井からの照明を変えたり、、、
一つの音楽ショーを成功させるには、レセプションよりもっともっと大変なのだろう。

 4階の控え室から、裏の道を通って三階の舞台裏にでて、18時25分にスタンドバイで、いよいよ始まった。
今回もまた、お客様の層はとっても広い。
お医者様関係、お坊さんのテーブル、奈良からの薬師寺さんの方々、先代の八重子さんからの新派ファンの方、
ジャズファンのグループ、政財界の重鎮、音楽関係の方のテーブル、女学校の同級生と、
その幅の広さにいつも驚嘆する。そして彼女は全ての方を記憶している。
今回は、坂本スミ子さんや、RYUさんも最初からいらしていて、八重子さんも緊張気味。

 一通り、22の全てのテープルを回ってご挨拶なさる八重子さん。
そのお話のじゃまにならないように、ボージョレの説明を少し始めた頃には、
樽からワインを飲みたい方々が足を運び始めた、、、
う、、う、、、ところが蛇口からうまく出てくれないではないか。
ぼとぼととしかでないのだ、、
“はずかしがっているのかな、、、と良く解釈してくださる男性、、、
“残念、、、もっとなみなみほしかったのにと、お着物姿の素敵な女性、、

10のキャラフにすでに樽から注いでいるから、それをもって回っていただく、、、
27年間、毎年何十もの樽割りに関わっているが、こんなことは初めてだった。
それでも、最後の一滴まで樽のボージョレヌーヴォーを注ぎ終わったが、
きっと不満足の方もいらしたに違いない、、、
来年への反省事項にいれておこう、、、
 
 去年はhttp://keico.exblog.jp/6464765、
「ボージョレヌーヴォーの樽を割って、水谷八重子、良重時代の懐メロを唄う夕べ」
では、ワインがメインだったが、
今夜は、まず日本酒からできた、奥の松酒造さんの発泡酒、スパークリング日本酒から始まった。

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 20時までのお食事タイムが終わって、いよいよジャズのショー。
バンドメンバーは、前回と同じ皆さんで、増崎孝司さんのギター、パーカッションの中島オバヲさん
バスの浜崎賢太さん、そしてピアノ&キーボードの安部潤さんとそうそうたるメンバーで、
そのメンバーの音響を手がけていらっしゃるのは中村剛さん。
皆さん三度目なので、とっても和気藹々が感じられて、、、、八重子さんもリラックスしてらして、、、、

 まずは、ウエスタン・メドレーから始まった。
遙かなる山の呼び声,帰らざる河,駅馬車,北風,ハイヌーン,カラミティ・ジェーン,
デビー・クロケットの歌,ヘイ・グッド・ルッキン,ジャニー・ギター,愛しのクレメンタイン,
黄色いリボン,ローハイドジャンバラヤ、、、などが
名アレンジで1曲のように、、、、、すごい!

 その後のお話しに会場はしーんとする。
ジャズの歌手になりたいと思ったのは、ナンシー梅木さんの歌を生で聴いたからで、そのナンシー梅木さんは、
マーロン・ブランド主演「サヨナラ」の映画で、第二次世界大戦後の日本で米兵と恋に落ち、
最後に心中する悲劇的な日本人女性カツミを演じたこと、オスカーを受賞した唯一の日本人であること、
最後は寂しく昨年亡くなられた、、、と。

 華やかな朱色の衣装に、きらきらと輝く金色の着物ルックの衣装に着替え、
次は
古いジャズから新派のオリジナルシリーズで、「私はいけない女でしょうか」(明治一代女)、
泉鏡花の「滝の白糸」、「鶴八鶴次郎」、役者の語りをしながら歌い、最後は「与之さん」で新派ファンを唸らせる。

アメリカの友のことことを思って、「私がいなくなっても、、、、、。

流さんのまえで、なんと、彼の持ち歌の「マイメモリー」を歌い終わって、RYUさんを紹介。
Ryuさんがいらしていることがわかり、会場が湧いた。

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 そしていよいよ、ライザのキャバレー(なかにし・礼さんのオリジナルの歌詞)になって、
登場したのはクラリネットの北村英治さん。79歳におなりになるのに、帯広から神戸へ、
そして明後日は鹿児島へと、北へ南へと日本中を演奏して回るとのこと、
お二人のやりとりが大人の会話でなんとも素敵!

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 昔々のウェスタンメロディーから、古いジャズ、新派、大喝采を浴びた懐メロに加えて、
そして韓流までも入れての、レパートリー豊かな曲を披露し、最後は、きらいな言葉だという、
「さよなら、グッドバイ、グンナイスイートハート、またあいましょう、、、、で、
出口から外へでたのは9時20分、

お客様一人一人にご挨拶をなさり、記念写真を希望去る方と一緒に写真に収まり、、、
最後まで気を抜かないお仕事ぶりだった。

 綺麗なジョーゼットの舞台は、美術の松村隆敏さん
照明の北内隆志さん、そして総監督は青井陽治先生でした。

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 (宴の後のRYUさんのお席。お客様の席順のお名前も全部、八重子さんはご自分で書いている)


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  (奈良から泊まりがけでいらした薬師寺さんの安田順恵さんとお友達)


 すごい女だ! いや失礼、素晴らしい女優だ。
回を重ねるごとに新しい世界を創っていく努力と、もちまえの才能が見事に開花して華を咲かせる。
水谷八重子でしか出来ない世界を披露してくれた数時間だった。

 良重さん、八重子さん、水谷さん、お嬢様、そして本名のMさんと、いくつもの呼び方をされる一日本女性。
住む違いが、私たちとまったく違う方で、とまどうことも多々あるが、暖かい気持ちで見守っていきたい。
それは、日本の忘れてはいけない文化を守ることにも通じるのだから、、、、


食事のメニューは、
http://keico.exblog.jp/7654192
2008年11月11日の試食
総料理長はジョゼフ・ブデさん

ワインは、もちろん、シャトー・ドゥ・ピゼイのボージョレヌーヴォーの樽を開けて、、


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(今日の樽の写真が撮れなかったので、後からアップしましょう。
とりあえず、マグナムとハーフボトルを)
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(今夜は、なんだか、今ひとつ写すことに集中出来ず、また広い会場の最後尾で、
真っ暗な中で、動く被写体を、手持ちで撮ることに限界を感じた夜でした)
by pretty-bacchus | 2008-11-25 23:59 | ♬Theaterオペラ演劇スポーツ | Trackback(2) | Comments(5)