2008年 11月 20日 ( 1 )

ボージョレヌーヴォー解禁。
2008年11月20日 木曜日 晴れ

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ボージョレヌーヴォー解禁。

 十数年前までは、十一月十五日だった。
日曜や祭日が入ると、云々かんぬんで、毎年11月第3木曜が世界同時の解禁日となって久しい。

 ここ数年、日本への輸入量が減って、今年はフランス食品振興会(SOPEXA)が大々的なキャンペーンをはった。
ソペクサ
ボージョレーワイン委員会(InterBeaujolais)が、仏農水省の後援のもと、
ボージョレ・ヌーヴォーの日本市場での販売促進を図るため、
解禁日前夜のカウントダウンパーティーが六本木ヒルズで行われた。
1000人もの老弱男女が集ったというから、プロモーションはせいこうしたのだろう。


そして今日はフランス大使公邸で、記者会見と、
2008年の日本に輸入されているヌーヴォーを一同に集めてのテイスティングが行われた。
もちろん、Chateau de Pizayのボージョレヌーヴォーも、ひっそりと鎮座ます。

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 (フランス大使館の記者会見の案内状)

 大騒ぎをしすぎだな、ってちょっぴり思うけれど、でも一年をかけて、天地人、天=太陽の恵みと
地=土壌の恵みを受けて、人=造り手の愛情で育てられ造られた葡萄酒が、この世に生まれて、こうして、
日出ずる国の東洋の果ての日本まできたのだから、素直に祝いたい、と思うのだ。

営利だけを目的の大会社の水っぽいボージョレもあるけれど、まあ、それえはそれでいいではないか、、、、

 ボージョレ地方では、紀元前一世紀のローマ時代からワイン造りが行われていたが、ガラス瓶も
コルクも無い時代には、樽から出た新酒の時期だけが美味しく飲めたから地元の人々が楽しむだけだった。

 ブルゴーニュのピノ・ノワール種で造られる赤ワインよりも格下に見られてきたガメイ種の
ボージョレ地方のワインを広めようというボージョレヌーヴォーのマーケティング戦略が行われたのは
二十世紀の中頃だから、ボージョレヌーヴォーの起源は、まだ数十年の歴史しかない。
第二次世界大戦以降のことなのだ。
それに貢献したのが、ジョルジュブッフだといわれているが、それよりずっと前から、
シャトー・ドゥ・ピゼイの醸造家のパスカル・デュフェートルは歩を進めていたのだ。

 そのボージョレヌーヴォーを、シャトー・ドゥ・ピゼイの新酒と樽を、連れ合いの会社で
日本に最初に入れたのは1982年で、日本では最初だったかもしれない。
1982年のJATA(国際間公会議)での、エールフランス&メリディアンホテルチェーンのブースでのご披露と、
ホスピタリティースイートの成功は今でもときどき話題になるという。
(安富さんや柳沢さんから、お便りをいただいて感激!)

 その後80年代中頃には、十数社が輸入をはじめて、先進国の中では、日付変更線の関係で、
日本で一番早く飲むことができるから、まっさきに飲もうということになったのだ。

 パスカル・デュフェートル(Pascal Dufaitre)が、モルゴン村のシャトー・ドゥ・ピゼイの
醸造責任者についてから27年。
ずっと彼の仕事をみてきたから、心のこもった有機栽培や手摘みや醸造法を見守っていたから、
彼のパーソナリティーとワイン造りにかける情熱に心動かされてきたから、
その熱い思いが私に乗り移って続けてしまった。

ボージョレヌーヴォーって、値段のそのほとんどが飛行機代にとられてしまうから、純利益はゼロに等しい。
“もうやめれば、って友人にいわれることがあるけれど、なんだかまだ関わってしまっているのは、
これってきっと友情の輪と日仏交流になっているから、、、なんて、いろいろ理由をつけている。
これを引き継いでくれる、純な若い人が早く現れてほしいのだ。

 ソペクサのキャンペーンのおかげか、今日は新聞もテレビも沢山のニュースが流れて、嬉しい解禁日となった。

 そして、もう一つのグルメニュースは、二年目の『ミシュランガイド東京2009』が明日発売ということだ。
賛否両論いろいろあるが、少しだけでも賑やかに話題になって、
景気が少しだけでも良くなってくれればいいのに、、、と、思ってしまう
昨今の政治経済最悪の日本の晩秋だ。


http://keico.exblog.jp/7664186
Beaujolais Nouveau est arrive

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 (すき焼きの銘店、ホテルニューオオタニ内の「岡半」さんで)

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 (11席とこあがりだけの小さなお寿司屋さん、「すし秀」の十三周年では、
シャトー・ド・ピゼイのボージョレヌーヴォーの樽が振る舞われる。
お花は、親方の二人のお嬢様から届いてお祝いのお花!)

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  (最初の一杯! グラス敷は、秀さんの奥様が小布で創っている)

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(不景気で、また仮死のお店が数軒閉めましたよ、
ズワイガニが半値でしたので、お祝いにいただきましょう、、、と秀さんのご厚意!)
(グラスの中に写った美味は、私がいただきました、はい)
by pretty-bacchus | 2008-11-20 23:59 | ♥Wine & Dineワイン&食事 | Trackback(2) | Comments(0)