2008年 11月 04日 ( 1 )

志村ふくみ&洋子と月の会(都機の会)
2008年11月4日 火曜日 晴れ

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 昨日行われた、「月の象徴、志村洋子と都機の会」は、すばらしかった。
志村ふくみさんのことは、何十回も書いているが、86歳というお歳で、
なおいっそう芸術家として活躍できるそのパワーに圧倒されるばかりだ。

 今日の会は、お嬢様の洋子さんが中心になって平成元年に出来た都機の会の初めての
東京でも初めての発表会だった。
玉川高島屋のルーフギャラーでは、17時半から40人ほどのお客様をまじえて、
先生方のお話をきくことが出来た。

成長なさったお弟子さんたち6人のお作品の説明には、自然界の植物から色をいただき、
鉱物で媒染をして色糸になり、そこから織りなされ喜びとご苦労が語られていた。
琵琶湖のそばでたった一人で、その行程をなさっている若いきれいなお嬢様もいらっしゃり、
染色に見せられた方の純な姿をかいま見ることができた。

 志村ふくみは重要無形文化財(人間国宝)として、一代で築き上げた染めと織りの世界を、
お嬢様に引き継がれ、さらにこうして若い世代に引きついでいくということで、
日本古来の色がこの時代に蘇り、今顔何百年も残っていくにちがいない文化の継承の道を築いたのだ。
お話は月の話、色のこと、宇宙のことなどにも及び、私たちは聞き入った。

 後半には、お客様としていらしていた中からも、お話や質問がで一時間半はあっという間に過ぎてしまった。

「源氏物語」の現代語訳にかかわり、谷崎潤一郎『われよりほかに 谷崎潤一郎最後の十二年 』の著者の
 伊吹和子さんと志村ふくみさんのお話は、ビデオに撮っておきたかった貴重がものであった。

伊吹和子さんは、京都大学の国文研究室に在籍中に、高血圧症でペンが持てなくなった谷崎潤一郎の
口述筆記者として現代語訳「源氏物語」に係わっていらした。一九五三年から六五年までの十二年間を
『潤一郎新訳源氏物語』の口述筆記者として過ごした方で、その後の『瘋癲老人日記』や『夢の浮橋』など、
晩年の傑作の誕生の現場に親しく立ち会ったかた。

数年前に、大津の美術館の志村ふくみ展の折りにも、お話をうかがったことがあったが、
独特の源氏物語論は、当時の女性や色の世界に及び素晴らしいのである。

たとえば、いとおかしき、と
いとおもしろき、の違い、それが月の場合は、背景まで異なって想像ができるというのだ。
もっとゆっくりと拝聴をしてみたいものだ。

 お話の後は、軽いレセプションが用意されていて、和気藹々の会で、
まさに文化の日の催しであった。
感謝!


a0031363_332729.jpg (都機工房の由来について)


a0031363_342826.jpg  (多摩川高島屋C/S館の最上階にあるルーフギャラリーにて)


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  (下のお嬢様、潤子さんの司会で会は始まった)


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(後半になって、谷崎潤一郎研究の第一人者の 伊吹和子さんが加わって、源氏物語の中に色つついて月について、志村ふくみさんとのお話は

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(この会の為におられた作品は、左が「笹小舟」植物は刈安、藍、右が「月の桂」桂と玉葱。
右は、お弟子さん達が染められたスカーフ、
こぶな草、くさぎ、紫紺、あかね、白樺、一位、桑、渋木、冬青、栗、かしわ、などの植物から

a0031363_3101854.jpg 道元の正法眼蔵から、


a0031363_3201087.jpg (ふくみ先生と、洋子さんの息子さんのお嫁ちゃん、とTさん)


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(バックしゃん、という言葉を思い出した、、)

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陣内千春さん
by pretty-bacchus | 2008-11-04 23:23 | ♥Person父母,師友人,人生の宝物 | Trackback | Comments(2)