ボージョレヌーヴォー エタリヴェ! Beaujolais Nouveau est arrive!
2008年11月8日 土曜日 曇り
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 2008年のボージョレヌーヴォーの第一便が日本に着いた。
大手のだろう。
不況で数字が落ちた去年に続いて、今年もまた二割近く数字が落ちているという。
さも、ありなん。不況ばかりではなく、ここ数年大手の会社がしてきたことは
秋の五穀豊穣を祝って新酒を楽しみ始めた日本人を裏切っているのだから許されない。

前年のボージョレを、翌年売り始めたりしたら、それでなくとも薄くて不味いそのメーカーの
ボージョレは美味しいはずがないのだから、、、、

困ったことだが、それをフランス大使館もフランス食品振興会(SOPEXA)も,
気がついたようで今年は大々的にキャンペーンをはっている。


 日本にボージョレヌーヴォーが入り始めたごく初期から、私はその普及に関わっていた。
友人と身内が日本に入れ始めたシャトー・ドゥ・ピゼイのヌーヴォーは群を抜いて美味だった。

 前任者の原さんの跡を継いでエールフランから出向で、メリディアンチェーンの
日本代表を引き受けたのは1981年で、パリの駐在員から帰ってから数年が経っていた。
一つのフランスの会社の日本での組織を、日本女性が任されるのは、まだ珍しい時代だった。

 その年に行われた、日本観光会議(JATA)の会場で、
エーフランスとメリディアンチェーンのブースで、
ボージョレヌーヴォーとフランスチーズで、世界中からのお客様に振る舞った。
日本の旅行業界の指針を世界に示す唯一の国際会議である「JATA国際観光会議が
始まったばかりの初期のことであった。

 夜は会場となっているホテルの一番大きなスイートルームを借りての
ホスピタリティースイートとしてお客様を招待した。
“Beaujolias Nouveau,Chateau de Pizay and French cheese just arrived!”
シャトー・ドゥ・ピゼイのボージョレヌーヴォーの招待状を出したのは数百人だったのに、
真夜中までお客様は途絶えず、行列が出来た。
(前の部屋は、これも日本の航空会社の子会社の出来たばかりのホテルチェーンが
やはりレセプションをしていたが、とても静かだった)

 大きいといえども小さい会場は真夜中までお客様が耐えずに、
ボージョレヌーヴォーの樽がいくつも空になった。
2000人くらいのお客様が訪れてくださったのだ!
ワインのご縁で人々が集い、人の輪が大きく広がった酔い、いや宵となった!

 その後は、この真夜中に樽を割る催しを、東京で大阪で京都でと行い、
晩秋の五穀豊穣を祝う行事として定着していった。

 大手が輸入を初めて、第何次かブームには、空港に驚喜して人々は集まって祝うようになったが、
その頃には、ワタシタチは静かに樽を開けるようになっていた。

 ボージョレなんて美味しくない、、、と思っていた方々が、
このシャトー・ドゥ・ピゼイの新酒を飲むと、
“え? これって熟成感がありとっても美味しいワイン! とびっくりして、
少しずつファンが増えてきたのは、十数年前からだ。

 ボージョレ地方でも最高の立地に恵まれたモルゴン村で、有機栽培の45年の葡萄の樹で
注意深く育てられたガメイの品種は、一房ごとに手摘みされ、昔ながらの本当の
マセラシオン・ボージョレーズで造られ樽に瓶に詰められ静かに眠る。

解禁日(第三木曜日)の二週間前にシャトーから造り手の愛を込めて出荷される。
そしてまた今年もまもなく日本に到着する。


 私の役目は終わった、と次の世代に譲ったはずの、このボージョレヌーヴォーの催しに、
また引っ張り出されて、去年は、水谷八重子さんが、
ボージョレヌーヴォーの樽を割って水谷良重時代のジャズを唄う夕べで、
長い時間マイクを持つことになった。

今更と思う気持ちと、自然体で自分の役目をまっとしようと思う気持ちが交差したが、
多くの方が喜んでくださって、とっても幸せな気持ち。
http://keico.exblog.jp/6227808
2007年9月26日
http://keico.exblog.jp/6464765
2007年11月20日

 そして今年もまた、その時期がやってきた。
ボージョレヌーヴォー エタリヴェ! Beaujolais Nouveau est arrive! とパリの酒屋さんではチリンチロンと鐘を、今でもならすのだろうか、、、、。

 今の私に出来ることを着実に果たしていこうと、ただそれだけだが、
ありがたいことなのだ。
酒の神バッカスに感謝の杯を挙げる日がまもなくやってくる。
ア・ボートル・サンテ!(乾杯I)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 シャトー・ドゥ・ピゼイの醸造家、パスカル・デュフェートル(Pascal Dufaitre)からの
出来具合と豊穣の頼りは、27年続いている。
詩的なフランス語を訳しての毎年の発表は、当時は数紙の新聞の発表のモデルにもなった。
シャトー・ドゥ・ピゼイの醸造家
 今年は、濃縮されたことのほか美味の出来上がりとなったようだ。
ピゼイファンの皆様へのご案内状と、パスカル・デュフェートルの10月の便りを、
Fさん、Yさん達のたっての願いでアップすることにした。

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 (クリックしてデスクトップに置くと、もう少しはっきりと見えるかもしれません)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Le 2008…au berceau…、
 〜〜〜ボージョレヌーヴォー2008年は目下揺籃中です〜〜〜

 醗酵熟成中のワインの新鮮な色艶と発散する強いアロマは、
賞味する時の到来をじっと我慢しながら待ち続ける私達に、
間もなく大いなる喜びを与えてくれることでしょう。

その色は2007年よりもはるかに濃厚です。
2008年は、近年では特筆される気候で、
葡萄の樹は昔からの生育リズムを取り戻しました。
葡萄の樹は春の訪れをじっと待ち、昨年よりも十数日遅れての芽生えでした。

 6月の開花時期は、適度の湿度と天候に恵まれました。
7月早々に実施した葡萄房の間引きで、葡萄の品質はとても良いものとなりました。
9月は爽やかで日光にも恵まれたましたので、樹の植込み間隔を広くとった
シャトー・ド・ピゼイ葡萄園の葡萄のポリフェノールはたっぷりと成熟しました。
(1ヘクタールで出来るワインの量は僅かに42ヘクトリットル)
生産量を抑え、品質の良さを保つことで、素晴らしいミレジムワインになりました。

 胸をときめかす甘美なブーケ。香りはノスタルジックでエキゾチック。
昔、お婆さんたちが竈でゆっくりと煮込んでジャムを作っていた頃の、
爛熟したスグリの実のたまらなく良い香りを思い出させます。

 さらに、小さな赤葡萄の実はエキゾチックな果実の香りを醸し出します。
熱帯の果実、マンゴー、パイナップル、などなど、複雑で重厚な香りのブーケ。
それらのフラグランスが全て混ざりあい複雑に溶けあって芳醇な仕上がりとなりました。

 舌に転がるまろやかな喉ごし。口にすれば、際立った新鮮味、目覚めるような味、
若い新酒の味わい・・・
 口中に含んでいると、豊穣なガメイ種のワインの味、そして後味として、
しっかりと残るのは、新鮮な果物の味、スグリの味、熟れた葡萄の味。そのハーモニーは、
最後には力強さも感じさせてくれます。
おそらくこれは、気象変動が激しかった今年の生育条件が、
これほど繊細なアロマに満ちた葡萄酒を生みだしたのでしょう。

 熟成槽ではすっかり安定した季節のリズムを取り戻しています。
早く皆様に美味しい蔵出しワインを賞味していただきたいものです。
共に生きる歓びを味わいながら、豊穣の神に捧げる今年の初物にご一緒に杯をあげましょう。

      Pascal Dufaitre
      OEnologue, Château de Pizay

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
http://keico.exblog.jp/6431947
2007.11.11 日曜日

http://keico.exblog.jp/6464765
2007年11月20日

http://keico.exblog.jp/7635198
水谷八重子のディナーショー
2008年11月5日 
by pretty-bacchus | 2008-11-08 23:59 | ♥Wine & Dineワイン&食事 | Trackback(2) | Comments(10)
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Commented by daydreamerMS at 2008-11-10 00:26
大変ご無沙汰しています。 ROMっていますがなかなかコメントをかけずにいました。。 ただ、あんまりにも紹介いただいたボジョレーがおいしそうで(笑)・・ ワインは詳しくないですが好きで、やっぱりフランスのワインが好きで、ブルゴーニュに一人旅にも行きました。(2日目ですでに二日酔いになってしまったのですが・・) 
今年のボジョレーが楽しみです。(ただ、いつもは14日ごろだったと思うのですが、今年は20日なんですね) おすすめのシャトー・ド・ピゼイに出会えると良いのですが。。 寒くなってきましたので、お体ご自愛くださいませ。
Commented by pretty-bacchus at 2008-11-10 00:41
daydreamerさん、こんばんわ!
安岐への旅はいかがでしたか、、、。

ブルゴーニュへの旅も楽しかったでしょうね、、、

ボージョレヌーヴォーは、十数年前から11月の第三木曜日が解禁となったのです。

シャトー・ドゥ・ピゼイはあまり沢山市販はしていませんので、酒屋さんには見つからないかもしれません。

直接お送りできますから、ご住所とかをお知らせくださいませ、、、

Commented by ohkujiraT at 2008-11-10 00:42
インターネットで、お勧め6本セット、12本セットなどセットものでまず外れのないお店を見つけてしまい、最近はワインを選ぶ手間を惜しんでしまってます。
昔は(家計の範囲内でですが)あれこれ選んでは、これは私にあう、これはあわない、これはこの間美味しかったからまた買おう、ということをしていたのですが…
そのころは子供もいなかったので、時間的にも気分的にも余裕があったのかもしれません(写真もまだ趣味ではなかったし^_^)。
またお店でワインを選んでみます。
Commented at 2008-11-10 02:12
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 婆美以 at 2008-11-10 11:46 x
funnygirlyさんのところでお見かけして以来、惹かれて伺い過去のブログなど毎日毎日目を見張る思いで読ませて頂きました。
右の枠外でプロフィールを拝見出来るようになり、ブログ内容の濃さのわけをを改めて納得しました!
本日はワインの香が漂うような記事、思わず書き込まずにはいられずお邪魔しました。
今日ほど下戸が悔やまれた事はありません!!
Bacchus神に見放されて生まれましたが、お酒は味香りともに大好き。飲めない分敏感な気がしてもっぱら聞き酒を楽しんでいます。

Pretty Bacchusさんに、ワインのこと、味だけでなく薀蓄でもなく、「知ってワインを味わう喜び」を発見させて頂けるのは本当に有難いと思っています。
宜しくお願い致します。
Commented by scottts at 2008-11-10 12:58
楽しく読んでいるだけでシャトー・ドゥ・ピゼイのボージョレヌーヴォーをいただいている気持ちになります。
美味しくて一本飲んでしまってほろ酔い気分です。
Commented by pretty-bacchus at 2008-11-10 18:17
ohkujiraさん、こんぼんわ。
よろしかったら、ご連絡くださいね、
お送りできますから、、、

Commented by pretty-bacchus at 2008-11-10 18:30
婆美以さん、ようこそおいでくださいました。
八重子さんのブログからいらしてくださったのですね、ありがとうございます。
過去まで遡ってお読みいただいたとは嬉しくもあり恥ずかしくもあり、、、、です。
ブログは日記と思って書いていますから、人生の山も谷も、坂も、書いてしまっていますので、時には誤解されることもありますが、まあ、この年になりますと、いろいろあって当たり前で良いのではと、自然体でいっております。

プロフィールは、恥ずかしいので、あまり出さないでいるのですが、新しいブログ友の方にいわれて時々現れます?

お酒は全然だめなのですか〜〜? でもおっしゃるとおりで、そういう方の方が、敏感な嗅覚、味覚をお持ちなのですね。
豊穣の秋をお楽しみください。

また時々コメント欄にお書きいただけましたら、とっても嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。



Commented by pretty-bacchus at 2008-11-10 18:32
scottsさん、いつもありがとうございます。
少々長く書いてしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。

え〜〜これだけでほろ酔い気分ですか〜〜〜? あまりお強くないのかしら?

Commented at 2008-11-11 01:35
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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