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神田淡路町界隈と浅草吉原の最期のお茶屋さん
2008年10月21日 火曜日 晴れ

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 良いお天気、、、よかった〜〜!
今日は、豊吉さんとお約束で、浅草のとある、お茶屋さんの写真を撮るお手伝いをすることになっていた。

吉原に残る最期のお茶屋の、昭和の木造建築取り壊し前の最期の姿を記録しておきたいという女将のご希望で、
彼が頼まれたのだそうだが、先だっての浅草三社祭の浅草見番での「くみ踊り」の奉納舞踊の時の
私のスナップ写真を気に入ってくださり、白羽の矢となった次第!(もちろんヴォランティアですが、、、)

http://keico.exblog.jp/7123842/
2008年5月18日 日曜日の三社祭のブログ


http://keico.exblog.jp/7125108/

昨日の浅草神社の浅草三社祭のくみ踊りのの写真のつづき
続き、、

 プロに頼むまでもないようなこんな時は友人に頼まれたりするわけだが、プロの青山さんいわく
“アマチュアの方は、自己満足だけにしたる方が多いですが、自分の写真を多くの方が愉しんでくれて、
その上、お手伝いできるって良いことですよね、、、と、励まされて、、、

 消えゆく昭和の色町の風情を見せていただけるのは嬉しいし、
なによりも豊吉さんにお目にかかれるのが嬉しい!
戦前戦後の赤坂に住み、その後は、神田の街界隈という江戸っ子で、77歳とは思えむ粋な
ダンディーなおじさまなのだから、、、
その上、お仕事も現役で、ある会社の会長でご活躍で、ゴルフも毎週とお元気な喜寿の方!
優しいまなざしも、幅が広い話題もステキで、私は大ファインなのだ。

 “午後の浅草の前に、お昼ご飯をご一緒しましょう〜〜〜
神田に美味しい鯛茶ずけのお店がありますから、、、
“それは嬉しい、是非、、、、”ということで、12時少しまえに、
神田淡路町の約束の場所にお邪魔した。

「割烹 萬代さん、そこは、神田の藪蕎麦の道を隔てた隣だった。
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(神田の淡路著の、神田藪蕎麦と、かなり前に近代ビルになってしまった中の、割烹萬代さん、)

 地下に降りると、お座敷がいくつもあって、お店の雰囲気が最高に味わえる奥の大部屋の一角のお席。
ランチ限定食のすき焼き!が8名のグループに用意されていたのを、スナップ。
まもなく日本人と外人のグループがついて、経済の話などをしていたから、
近所の会社の海外からのお客様なのかしら、、、、?

 鯛茶定食は、まずご飯に味付きの鯛をのせていただき、その後、鯛とお汁をご飯にかけて、
その上から熱い土瓶のお湯をかけると、鯛がチリチリと縮まって、そこをさくさくとお茶漬けで頂くのだ。
(昔よくたいやさんで、丹沢板長がつくってくれたのを思いだしていた)

ほんとに、美味しい!
“このお味は、家では絶対出来ないので、よくここに一人でも昼にくるのですよ、、、と豊吉さん。
二人とも大きなお茶碗にたっぷり二膳をいただき、大満足!
神田淡路町界隈と浅草吉原の最期のお茶屋さん_a0031363_15241562.jpg


(名物、鯛茶定食は1800円だそうです)
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 “デザートは場所を変えましょうね、、、、と、外に出て、この界隈の説明をしてくださりながら、
数軒先の甘味処に入った。
「竹むら、、、
ここも、木造の年期の入った雰囲気のあるお店!
彼は、お酒より甘党とのことで、
“ここの揚げたての揚まんじゅうを一度食べてみてください、、”
“粟ぜんざいも最高ですね、、、今時、こんなに美味しい粟ぜんざいはもう他には無いでしょう”
とっても嬉しそう〜〜〜。
ここでも、その両方をペロリをいただいてしまって、私も幸せ〜〜〜!
(これでは痩せるわけがないですね〜〜〜とほほ、、、)

 この界隈に残る昭和レトロの建物とお味は4〜5軒とのことで、それらを説明していただきながら
銀ブラならぬ神田ブラの一時、、、、感謝です。

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(お店をでたところをスナップ、お元気な豊吉さん)
[
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(おしるこ 竹むらさんの一階、と二階への階段)


        ×

(表通りにでて、二軒のおそば屋さん、まつや、と、、、)

 そして浅草にむかうためにタクシーに乗ったのだが、その運転手さんが浅草72年という土地の人で、
65歳までは中学校の先生をしていて、そのあとに地元の人の依頼と、ボケ防止の為に運転手さんに
なったという人で、道が詳しく、江戸通りは水戸街道へ、この通りは京葉通りへ、、、と説明してくださり、
地元の豊吉さんがご存じない道までしっていて、あっというまに吉原の仲之町についてしまった。

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(地元のタクシーの運転手さんの、詳しいお話しに思わず、D90の動画で音声を拾った。
その途中でシャッターを押すと静止画が撮れる機能もいい!)

 〔浅草お茶やさんのレポートは、続きに写真と一緒に、、、、〕


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(陰影礼賛の世界の50年前のお茶屋さんの一部屋)

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(昭和30年代の小唄、長唄、清元、常磐津などの、歌詞が書かれた和紙綴じの昔の本を、
なつかしそうにめくりながら口ずさむ豊吉さん)


 最期に遺ったお茶屋「金村」の、まさに陰影礼賛の部屋を四つ撮っていた二時間ほどの間は、
豊吉さんは昭和の初期に戻って思い出話を愉しんでらした。
豊吉さんは喜寿、お茶屋の女将さんは88歳、最期の芸者さんで現役で芸事に励むみなこ姐さんは89歳、
皆さんお元気でもうびっくり、、、、。
 
 若い湯人達と、にぎやかな一時も、パワーをいただいて、それはそれはとても愉しいが、
人生の先輩方のお話とたち振る舞いには、日本人が忘れがちな原点がたくさんあるような思いをいつも持つ。
老弱男女の友人に恵まれているのに、出不精の私は、お誘いをお断りする方が多いのだが、
これからは、なるべく出かけることにしよう、、、。

 父も遊んだであろう世界に通じる現代版を見せていただいた感じで、感動一杯で、ひとまず家へ帰ったら、
今日の締めくくりの夕陽がカーテン越しに落ちるところだった。
手を合わせて今日の無事を感謝してカシャッ、、、

 あの西に沈み往く彼岸に旅立つ前に、私も通過するあの方達の年代になっても、
あんなふうに元気でいられるのだろうか、、、ふと考え込んでしまった。
温故知新、日々是好日、中学校の時に萩原先生が教えてくださった言葉がいくつも湧いてきて、
なんだかどっしりとした疲労感の夕方となった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜






by pretty-bacchus | 2008-10-21 23:55 | ♥Person父母,師友人,人生の宝物 | Trackback(2) | Comments(0)
Tracked from 神田 Search An.. at 2008-10-23 04:57
タイトル : 07F06607F066y5Eu30
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Tracked from 雑学的ブログ at 2008-10-24 22:47
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