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"Le Quatorze Juillet"=マイ・バースデーイヴに、、、
2008年7月14日 火曜日 暑い一日だった。
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 バースデーイヴだ。
パリではまもなく夕陽がセーヌの西に沈む頃、、、、、
今日の7月14日の大統領の行進は、凱旋門の上を戦闘機が三色旗の色の煙を残して、
人々を歓喜させたのだろうか、、、
行進の車はいまでもあのシトロエン社の空気で沈む車なのだろうか、、、
軍隊の車はどんな風に変わったのだろうか、、、
コンコルド広場の式場には、今年はどんな人々が招かれたのだろうか、、、

夜になって、
今年も、シャン・ドゥ・マルスでは花火大会はあるのだろうか、、、
今年も、市庁舎広場は、人々が踊り明かすのだろうか、、、
人々は、ヴィーブル・ラ・フランスと叫びながら、ビズをしているのだろか、、、
頬を寄せ合っているのだろうか、、、

 1789年、パリ市民がバスティーユ監獄を襲撃占領し、
多くの政治犯を解放したこの日が
フランス革命の始りとなった。
マリーアントワネットが、コンコルド広場に作られた首切り台で絞首刑にあったのは、
それから数年のこと、、

この日が日本で「パリ祭」と呼ばれているのは、ルネ・クレール監督の映画
"Le Quatorze Juillet"(7月14日)の二度目の邦訳名が『巴里祭』だったことに因むのだが、
やはり平和な時代には革命記念日より、パリ祭があっているような気がしていたが、
果たして今は平和な時代なのだろうか、、、
自然破壊、温暖化の地球の命、アフリカ諸国の飢餓、戦慄な犯罪、、、

〜〜〜〜
 パリに住む友人から2年前の誕生日のメッセージと一緒に、
キャトルズ・ジュイイェの写真が届いた
 例年のように、フランス空軍が誇る機種がパリの上空を飛ぶ。
 パリ祭と言われるこの日は、私の誕生日と重なり、
若い日に住んだパリでの思いではつきない、、、

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  空軍のジェットは列をなして飛び始め、やがてアクロバットごときに飛び動く
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ノートルダム寺院の真上を飛ぶヘリコプター

〜〜〜〜〜〜

 ☆その7月14日は暑い日だったという、翌日の午前2時頃に私は、この世に生を受けた。
フランスに西洋に憧れていた父の願いがかなって、娘はパリでの祭りの歓喜の頃に
(時差があるから14日の18時になるのかな)、
此の世にあらわれたのだろう、と勝手に思っていた。
(その父は一度もパリにはいかずに、何度招いてもうんといわずに、
その代わりに、母が何度もパリを楽しむことになった、、、)

 大学の卒業式の翌日からエールフランス国営航空に入社した私は、
翌年にはアコガレのパリを訪れて、
友人達の羨望と、嫉妬さえかったものだ、、、
その頃のパリは、萩原朔太郎の時代とははるかに違うが、
やはり、まだまだ遠かったのだ、、、

4年後には、パリの日本人駐在員とし赴任して四年間のパリの生活をすることになった。
羽田空港で,万歳で家族と友人達に送られて、、、
もう30年も前のことなのに、なぜかこのごろその頃のことを想い出す、、、
歳をとったということなのだろう、、、

 仕事は厳しく大変だった。
ジャンボ飛行機就航で、旅行者が大量に増え始めるその時期だった。
日本から到着したVIPのお世話をするのが主な仕事だった、...

そういえば、その頃は、セリーグの巨人が優勝すると、パリにご招待された頃だったから、
高校の大先輩の長島さんと再会したのもあの頃だった、、、
岸恵子さんとか、松本弘子さんは、もう活躍なさっていた。

東和映画の川喜多長政、川喜多かしこご夫妻が、
日本とパリを往復して、かしこさんはいつもお着物で、
あこがれと羨望の気持ちで、荷物のお手伝いなどをしたりして、、、
かしこさんとお嬢様の和子さんは、数々の名作を日本に紹介していらして、
よく父と話をしていたので、お目にかかれるのがとても嬉しかった、、、

サンモトヤマの茂登山長市郎さんや、吹田貿易の吹田安雄さん達が、
ヨーロッパの美しいものを
日本に紹介するために、自ら年に何度もパリにいらいていらいた、、、
グッチもルイヴィトンも日本にはまだ紹介されていなかった頃である。

お客様の荷物がミッシングになると、大きな荷物置き場をかけまわり、
フランス人に驚かれた。
でもそうすると必ず出てくるのだから、、、

三船敏郎 さんのスペインから東京への乗り継ぎ便に遅れそうになったときは、
地上と機長にお願いして
出発を少し遅らせていただいた、、、、日本で重要なお仕事があったのだと聞いたので、、、
帰国後、ご丁寧なお手紙をいただいて、そのお人柄に接して、
とっても嬉しかったり、、、
思い出はつきない、、、、な〜〜〜

 外交官、芸術家、商社の方々、映画俳優、そしてお忍びの政治家達、、、と、
おそらく日本にいたら
あまりお目にかかれなかった方々と、お話が出来たのも、
パリに駐在していたからだろう、、、と思う。

その後の、フランス人庶民のおもしろさや、ハイクラスや貴族の方々とのサンパナ交流も、
この時代の自分があるから、フラン人のその両方の素敵さや、
いやらしさも納得できているのだろう、、、

 英語科だったから、フランス語は第二語学で不十分、
その後の日本経済台頭のまだまだ前だったから、
“日の出ずる国、からの女性駐在員は、それはそれは大変だった。
最初の数ヶ月は、テレビもない冷たいホテルの部屋で、
一人涙に暮れたことが何度あったことか、、、

後半の二年は、あの56メートルの凱旋門を見つめながら、
ジョルジュサンクのメトロを降りて、
泣きながらシャンゼリゼのオフィスに出勤で、
トイレで泪をふいてからの仕事についた毎日が続いた、、、、
でも、やがて私は、、、、それを乗り越えて、パリに住む幸せをかみしめながら、
一歩一歩大人?!になっていった。

あの苦しい経験と、乗り越えた自分自身の自信と強い思いがなかったら、
その後の私は、また別の路を歩んでいたことだろう、、、

そして、これでもかこれでもかと襲ってくる人生の苦境や、
まさかの坂に負けそうになりながらも、
生きることを楽しむことは出来ていないだろう、、、

 芸術の都巴里の逸品たち、自然豊かなフランス全土の食とワイン、風物、、、
私たちは毎週末にフランス中を、いや世界中を旅しながら、フランス駐在を楽しみ始めた。
フランス人たちの粋とエスプリ、マナー、冷たそうな裏の優しさ、人間愛、なども
この時代に自然とわかっていったに違いない、、、
二十代に養われた、ヨーロッパ文化は、その後の人生に大きな豊かな感性を与えてくれた。
(それは日本文化の基礎があってのことなのだが、、<<<両親に感謝!)

パリに住んで仕事をしたことも、偶然の神の采配というのなら、
神様ありがとうございます、ですね、、、
(でもドラマティックなアップ&ダウンの人生も、そろそろゆっくりしたくなりました。
神様、どうぞ晩年はもう少しゆっくりさせてくださいませね、、、、お願いします、、)

 バースデーイヴは、iTunesでラジオの142ストリームある中の
internationalの番組の内の、
Chanteurs.org(64ビートレット)のFrench songs since 1890 of the dead artists、
artists perdu
で、パリ祭の夜のパリの生音楽を聴きながら、一人でこれを書いている。

使っていないMacに2年前にいただいたiチューン用の可愛い透き通ったガラスのスピーカー経由だから、音もとても良い、、、
実況のラジオ放送だから、今日の話とか、その歌い手の、説明とかも入って、
とてもよい番組だ、、、

 自分が入れた曲もすべてiフォーン3Gに移したらから、
これで旅に出ても世界中の放送を聴きながら、
ブログを書くことも出来る、、、
すごい時代になってしまったものだ。

いつもは、この中のJazzセッションで、ニューオーリンズのジャズハウスからのライブとか、
BBCのオペラとかクラシックがBGMになっているのに、
今日のこの日は、やはり、フランス語のアクサンと、昔のシャンソンが妙に良くにあう、、、
あ〜〜あの曲が始まった、、、ロンタンロンタン〜〜〜〜

 こんな一握りの幸せも、Oさん達に言わせると、“贅沢な、、、"と
いうことになるかもしれない、、、
でも彼らは、きっと、私が山にこもって清水を求めて歩き回り、自給自足の生き方をしても、
“贅沢な、、、" そう言うに違いない、、、

あ!
ダミアの曲が始まった〜〜〜〜

パリのフォーブールでは、ダン・ラ・リュー街では、、、、、、いい曲だ、イイ声だ!
そう、、、、パリの街では、パリの人口だけの人々の生き方があり、笑い声も泪もあるのだ、、、
東京だって、日本だって同じ、、、

ソンブルディマンシュ(暗い日曜日)<ダミアの歌< は時にはいいけれど、
明るい日は必ずくる、、
それぞれが、それぞれの人生の“生きる歓び“を味わいたい、、、
この世に生を受けたのだから、、、

 今年は数日早い誕生日プレゼントトをいただいてしまった。
iフォンは画期的なおもちゃというより、ガジェット、、、
歴史に残ること間違いなし! それよりも持っている機能が多くて、
慣れる頃には、また新しいアプリケーションがどんどん出てくるだろう、、。

20年来のマックファンだが、あの初期のPlusがここまで進化するとは、
1987年には誰が想像しただろうか、、、。
この歴史的瞬間に生きていて、それを愉しめることに感謝!
(そしてスティーブジョブズさん、ありがとう!)

バースデーイヴに、、、
キャトルズ・ジュイェの曲が流れて、、、、

☆,・:*:・゜☆。・:*:・゜☆♪♪
心よりの感謝を込めて
。・:*:・゜☆,。・:*:・゜♪☆♪。・:*:・゜☆

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(パリで一番好きな場所=2005年10月撮す)


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 グーグルアースで、パリで住んだ三つのアパートメントにピンをうってみたもの。
 そのどれもからエッフェル塔がみえていたのが、よくわかる。

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http://keico.exblog.jp/2077817

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  (自宅の壁を飾るフランス時代の写真はなつかし〜〜〜い!
 初めてのパンタロンスーツで、スイスのシオン城で、、、)


by pretty-bacchus | 2008-07-14 23:59 | ☆Life in Paris巴里に暮らし | Trackback | Comments(20)
Commented by mezase238 at 2008-07-15 08:21
おはようございます!
バースデイイブですか・・それでは一足先に
お誕生日おめでとうございます。
私も8月生まれ、暑いときに生まれました。

パリへは一度しか行ってことがありませんが素敵な街でした。
もう一度、ぜひ良い期待と考えていますが中々チャンスが有りそうにありません。

こんな素敵な街に住んでみたいです。
pretty-bacchus さんのパリ生活、憧れちゃいます。
Commented by かのこ at 2008-07-15 08:32 x
おはようございます♪そして、お誕生日おめでとうございます!
なんだかワクワクしちゃう文章で、じっくり読みたい~~~
今日はこれから会議に行かなければいけないので
夜、帰ってきてまたゆっくり読みに来ます!
ステキなお誕生日を!!
Commented by funny-girly at 2008-07-15 12:09
おめでとうございます。パリ祭がこれからは特別な日に感じられるでしょう。この一日のブログ、、、一冊の本です。大切に何度も読む、読み返す本です。素敵なバッカスさんに乾杯!
Commented by kyoko at 2008-07-15 14:04 x
お誕生日おめでとうございます!!!素敵なBDをお過ごし下さい!!!
パンタロンスーツのお写真とってもかわいい♡♡♡
Commented by narugami_626 at 2008-07-15 17:24
お誕生日おめでとうござます♪
これからもブログでの楽しい記事、楽しみにしています^^
Commented by scottts at 2008-07-15 18:16
おめでとうございます。 燃えるような夏の太陽とともに生まれたのですね。
じゃあ情熱的であることは宿命ですね。
Commented by kinu_c at 2008-07-15 20:28
お誕生日おめでとうございます。
しっかりと地に足の着いた、
なおかつバラエティーに富んだ愉しいお話をいつも愉しく拝見させていただいています。
私もiPhoneを11日に手に入れることが出来ました。
暇さえあれば手にとっています。
まだまだ、機能のすべてを生かしきれていませんが、
pretty-bacchusさん同様に、よいおもちゃです。
Commented by uh_cafe_lu at 2008-07-15 22:19
おめでとうございます^^
 ブログ記事というよりは、日記のような、自然と口にでるような
「聞き取りやすい」文章で、自分がそこに居たように勘違いしてしまいました^^
 
 ご自宅のフランス時代のお写真、キュートですね*^^*
 
Commented by mokonotabibito at 2008-07-15 22:34
お誕生日、おめでとうございます。
とても素直なお話を聞かせていただきました。
iフォンが誕生日のプレゼントなのですね。

私もフランスにあこがれた口です。
カルチェラタンで学ぶのが夢でしたが、かなわず人生は思い通りに行きませんでした。
定年になったら、またフランス語を勉強して、コレージュ・ド・フランスで講義を受けたいです・・・
Commented by あんこ at 2008-07-15 23:17 x
お誕生日おめでとうこ゜さ゜います♪
何故か親しい人に かに座生まれの方が多く
「かに座の会」と銘打って 事あるごとに集まって酌み交わしています。
私は26日の獅子座なのですが 限りなく近いし・・・と言うことで
仲間に加えていただいています。(^.^)
Keicoさまの 健やかな1年をお祈りしています。。
ハッピーバースデー トゥー ユゥー♪
Commented by pretty-bacchus at 2008-07-16 22:44
mezaseさん、ありがとうございました。
お互いに暑い時に此の生を受けたのですね〜〜〜
尾道のお祭りも暑そうですが、楽しそうですね〜〜〜!

Commented by pretty-bacchus at 2008-07-16 22:54
かのこさん、いつもmezaseさん、ありがとうございます。
なんだか、昔のことを無性に思いだしているものですから
だらだらと書いてしまいましたのです、、、


Commented by pretty-bacchus at 2008-07-16 22:56
funnygirlさん、お恥ずかしいです。
でも八重子さんに、<一冊の本です。大切に何度も読む、読み返す本です。>と
最高の賛辞を送られて、むせんでいます、、、ありがとうございました。


Commented by pretty-bacchus at 2008-07-16 22:57
kyokoさん、ありがとうございました。
これが、私の最初のパンタロンスーツでしたの、、、
懐かしい時代の数少ない写真です。


Commented by pretty-bacchus at 2008-07-16 22:59
narugamiさん、いつもありがとうございます。
貴方の大山の写真はほんとうに素晴らしく、毎日楽しませていただいていますの、、、


Commented by pretty-bacchus at 2008-07-16 23:00
scotttsさん、
なるほど、宿命かもしれませんね〜〜〜。
今は日本なのですね、、、極暑にお気をつけくださいね、、


Commented by pretty-bacchus at 2008-07-16 23:10

kinuさん、ありがとうございます。
iフォンは楽しいガジェットですね〜〜〜!
機能がありすぎて、その上どんどん新しい楽しそうなアプリケーションが出てきて、
追いつくのが大変ですね、、
画面が全部懐中電灯になるのってご存じですか?


Commented by pretty-bacchus at 2008-07-16 23:13

uhcafeluさん、コンバンワ。いつもありがとうございます。
恥ずかしながら、昔の写真をブログにアップしてしまいましたのです、、、
あのころは、キュートでしたでしょうが、今は太ったおばさんになってしまいました、、


Commented by pretty-bacchus at 2008-07-16 23:20
mokonotabibitoさん、コンバンワ。
いつもありがとうございます。
<コレージュ・ド・フランスで講義>を受けるのですか、、、素晴らしい夢ですね!
私ももう少し夢をみようかな、、、って、励まされてしまいました。
重ねてありがとうございました。


Commented by pretty-bacchus at 2008-07-16 23:24
あんこさん、コンバンワ。
いつも見守って下さっていてありがとうございます。
あんこさんも真夏の女!なのですね、、、
蟹座、獅子座の会で飲み会なんてありましたら、お声をかけてくださいませね、、、
(でも、私はこのごろめっぽう弱くなったのです、、、)


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