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朝顔の 利休の一枝 真似ており
2007年10月30日 晴れ  朝顔は沢山咲いて、、、、

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 きれいな朝だ、、、、、ふとめざめて深い眠りについた。
朝まで仕事をしていたので、目覚ましをかけずに寝ていた。

 起きてみて、、、、びっくり!
借景の庭の大きな木の葉が一つもない、、、、、
ベランダの窓をあけてみた、、、、ちゅちゅちゅ、、、とわずかな鳥の声、、、、。
チョキチョキと鋏の音に、混じって威勢の良い男衆の声がきこえる、、、、、、、、、、、
どうやら植木屋さんらしい、

いつもはクリスマスの少し前に刈り込まれる木は(桐の木かしら、、、?)、
ここ数年花もつけずに、そうそうと葉が落とされてしまう、、
その向こうにあるのは、表の通りをず〜〜と回っていきつく幼稚園と白い三階建ての建物で、
望遠レンズでみると、すぐそこに見えてしまうから、向こう側からもきっとこちらがよく見えるに違いない、、

 それを補うように、あちらを向いて朝顔がいくつも花を開いていた。
水やりのために、ガラス戸をあけてびっくり、、、、、、
コノテガシワにからまって、いつもはアッチを向いて咲いている花が、一輪こっちを向いて微笑んでいた。

まるで  ”私を観て、、、、と言いたげな風に吹かれていた、、、、。
午前のオーシャンブルーの色がすでにあせて、淡いピンクに変わっていた、、、、。
誘惑に負けて鋏を入れた、、、、、花は少し痛んでいて、おそらく最後の命をさかせているのだろう。
そ〜〜と水切りをして、近くにあった西村徳泉さんの花入れにいれた。
ごちゃごちゃといろいろおいてあるものは、そのままにしてスナップ、、、、

数分で、部屋のまわりになじんで、一時の朝顔の命がしばらく長引いて、やがて朽ちていった、、、。

 秀吉のおなりに、すべての朝顔を刈り取り、ただ一輪を床の間に活けた千利休の逸話を、
少しばかりまねてみたいと思ったが、我が家の茶室の床の間は、ほこりにまみれた掛け花入れが、
寂しく時を刻んでいるだけで、物置同然と化した日本間は足の踏み場もない、、、、、。
宗匠を招いて、母の茶会を催したいと願って表千家の松風楼写しの八畳間と水屋を
寸分違わず造ってもらったのに、あれから25年、何もしていないというのは、親不孝この上ない、、、。

 夕方になって、友人からの電話で、秋のキノコの会に出かけた、、、、これが、
なんとすさまじい美食の会となろうとは、、、、!
今や、食とワインの世界のリーダーは私ではなく、一世代も二世代も若い人たちなのだ、、、、。
(このレポートはまた後で書いておこう)

朝ブルーだったオーシャンブルーの朝顔は夕方にはピンクに変わって、、、、、
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   命絶まえ 破れ朝顔 夕陽受け
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by pretty-bacchus | 2007-10-29 23:59 | ◐Nature空,海,夕陽,緑花,鳥蝶 | Trackback | Comments(0)
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