想い飛ぶリラの花咲く巴里のころMemoires du Voyage-Paris
2007.05.22火曜日 晴れa0031363_21252852.gif
 
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 暑い〜〜〜!
一足飛びに夏がやってきたようだ。
信号を渡るときに輝いていた沈む夕陽にくらくらとしてしまうほどだ、、、、。
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 中学校の脇の土手はいつのまにかすっかり緑が濃くなった。
子供達が植えたパンジーや野草が通る人たちをなごませてくれる(ありがとう〜!)

先週に花をつけていたライラックも花をわずかにのこすだけになってしまった。
パリのリラと比べると、とっても小さい花茎だが、通る度にはるか昔を思い出させてくれて、
このところ、、、、若い頃をいろいろ想いだしている。
 
 寒い寒い冬がようやく終わること、パリではまず黄色いレンギョが芽吹き始める。
「あ〜〜やっと春が来た! 道が凍らなくなるのだ、、、よかった〜〜〜、と思ったものだ。
パリの西南のポルト・ド・オルレアンからオートルートを南に20分ほどでオルリー国際空港に着く。
(そのころは未だ成田空港もシャルル・ド・ゴール空港も存在しなかった)

朝一番の高速道路は氷がはり、ヴェルグラ(氷結注意)の標識が続く。
日本から到着するAF273便は午前5時台の到着だった(と記憶する)
東京からのテレックスが入ると、私たち駐在員は、特別アテンドのためにフライトが到着前に
空港について機首までお出迎えをしなければならなかった。
わずか数人しかいない日本人駐在員であるし、女性は一人だったから、
熱がでようが、ガードレールにぶつかって車がぼこぼこになろうが、
まだ暗い道を必死でハンドルをにぎらねばならない。
最初の冬は泣きながらのパリの毎日だった。花のパリであるはずが涙涙のパリであった。

 空港への道で黄色の連翹の花が咲き始めると、春の訪れのシルシで心が躍った。
やがて、紫色のリラの花が道みちに咲き始めると、もう冬には戻らない。
風もさわやかになり、春は確実に街中を埋めつくす、、、、。
白のリラが花屋に並ぶ頃には、パリは春一色になる、、、、、アネモネ、パンジー、デージー、、、
この頃から、5月1日のスズラン祭りのころまで、一日一日緑と花に一喜一憂しながら
希望の春の日々がつづく、、、。
それほどフランスの冬は寒く、春が待ち遠しかった。
まもなく白やピンクのマロニエが街を彩るようになる、、、、。
チュイルリー公園やリュクサンブール公園に子供連れのカップルが多くなる。
郊外の野原には、真っ赤な芥子が緑の麦畑に咲き乱れる、、、、、そして時は夏へと移りゆく、、、、。

 その頃私は、エールフランスのパリの駐在員として単身赴任をしていた。
東京パリの直行便は未だ就航しておらず、すべての飛行機はアンカレッジかモスクワ経由だった。
メールなどはもちろんなく、ようやくFAXが世に出た頃だ。
航空会社のテレックスがカタカタカタとなり出すと日本からの連絡で、いまだに時々夢に見ることがある。
やがて時は進み、どの航空会社よりも早くコンピューターがパリと東京を結ぶようになった。

 ふた冬の空港の仕事のあと、シャンゼリゼ121番地にあったエールフランスのチケッティングカウンターで
次の仕事をすることになった。
メトロを降りて、五十メートルの凱旋門に向かって歩く数分が、私の嬉しい時間だった。
深く深呼吸して、木々の息吹をうけて、仕事モードにスイッチする。
辛いことがあると、そびえたつ凱旋門に向かって、「負けるものか! と対峙することもよくあった。
 女性の駐在員がまだ少なかった頃、、、、辛いことも沢山あっが、いまこうして思いだしてみると、
どれもこれも懐かしくうれしい思い出となっている。

 ライラックの花で思わず四半世紀以上も前のことを、昨日のように思い出している。

またまた
オンリーイエスターデー
である。
http://keico.exblog.jp/5485974
つづき、オンリーイエスタディーMemoires du Voyage-Arabu 2007.04.26

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    数日前のライラックはもうお終いだ。
by pretty-bacchus | 2007-05-22 21:21 | ☆Life in Paris巴里に暮らし | Trackback | Comments(2)
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Commented by paranoia2004 at 2007-05-23 00:32
この強い斜光に照らされる瞬間に魅了されます。
一瞬で別の世界に変わってしまったかのようです。
中央の車を縁取った黄昏の光、とても美しいですね(^^)
Commented by pretty-bacchus at 2007-05-23 01:12
パラノイアさま、ありがとうございました。
青信号を急いで渡る瞬間にくらくらときました。
ちょうど、首からE-410を下げていましたから、二枚撮った内の一枚です。
軽いカメラはこんな時には最高です!

沈む寸前の太陽とそれをうけた中央の車と、二つの赤信号。通行人の
光るおでこ、、、、とおもいしろい被写体でしたが、もう少し遅いシャッターでしたら車に動きがでて良かったかもしれませんね、、、。
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