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桜陰に 巡る月日を 映すかな
2007.03.22 木曜日 晴れ

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 友人から電話が入った。
もうずいぶんあっていないし、長話になった。

 人生にはいろいろある。
吉も凶も、歓びも哀しみも、浮き沈みも、誰もに巡ってくることだ。
自分が一番悲劇の主人公だと思っている人はたくさんいるかもしれないが、彼女の話をきいているうちに、
私は耐えられなくなってしまった。
神様って不公平だ! あれほど明るくみんなに好かれていて良い人に、
こんなにひどい人世の後半生が待っていたとは、、、、
父親を戦争で亡くし、母親一つで育てられて大学を卒業後、ようやく普通に人生をおくれていた彼女は
その後お子さんも亡くし、ご主人の仕事の事、交通事故などなど、苦労が続いているという。
なんともいわれぬ思いで、私は自分のことを話すことが出来なかった。
体調もようやく回復して、桜の季節に希望を感じている私は、
もっと感謝して、もう一度中年ライフをきずいていこう。
そして早く彼女と再会したいものだ。

 その昔彼女と一緒に観た桜の老木は、今は切られて無く、マンションになってしまっているという。
一年に一度の桜花は、人生の巡り合わせや切なさを映しているかのようだ。
それゆえ古から多くの人に愛され詠われているのだろう。

父が好きだった西行は沢山の桜の詩を残している。
 「願わくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月の頃、
 「春風の花を散らすと見る夢の さめても胸のさわぐなりけり
 「年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山
 
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     数年前の新宿御苑のボタン桜
by pretty-bacchus | 2007-03-22 23:59 | ♡Daily life日々の事など | Trackback | Comments(0)
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