昭和三十六年発刊の松本芳翠の<草書千字文>をヤフオクで落札
2016年10月7日 金曜日 晴れ

 先週の松川玉堂先生のお習字で
<千字文>の中からの四言古詩のうちの八文字だけを学んだ。

仁慈隱惻(ジンジインソク)造次弗離(ゾウジフツリ)
慈しみ、恵み、いたみ憐れむは大切。人の道はこの四つのはじめより一時でも離れてはならない。
 
節義廉退(セツギレンタイ)顛沛匪虧(テンパイヒキ) 
節度は操を守り義理を重んじること。廉退は正直で遠慮深いこと。意志が堅く正直なことをいう。
顛沛は物の倒れるすこしの間だ。つかの間も節義廉退の心を欠いてはならない。

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2016年9月22日 木曜日 雨のち曇 書道の日
十三回目のお習字は、<千字文>の内から<仁慈隱惻 造次弗離>

 この<千字文>に何十年ぶりに興味がもどったようだ。
父の書斎にあった蔵書の中にあったような気がするが手元にはない。

<千字文>はその名のとうり千文字あり、二百五十の四字一句からなる四言古詩。
南朝の梁 (502–549) の武帝が、文章家として有名な文官の周興嗣 (470–521) に文章を作らせたもの。
子供に漢字を教えたり、書の手本として使うために用いられた漢文の長詩で千の異なった文字が
使われているのだそう。一字も重複していないのだという。
皇帝の命を受けて一夜で千字文を考え,皇帝に進上したときには白髪になっていたという伝説がある。

 <千字文>の最初に感動。
天地玄黄 宇宙洪荒」宇宙は果てしなく広いと、
当時すでに天地や宇宙のことろ論じていたのはすごい!
次は、日月盈昃(ジツゲツエイショク)辰宿列張(シンシュクレッチョウ)
じつげつはみちかたむき、ほしぼしはならびひろがる。

寒來暑往(カンライショオウ)秋收冬藏(シュウシュウトウゾウ)
 さむさきたりあつさゆき、あきにおさめふゆにたくわう。
 寒さが来れば暑さは去る。秋に穫り入れ冬に蓄える。

後半には、
篤初誠美(トクショセイビ)慎終宜令(シンシュウギレイ)
 はじめをあつくすればまことにうるはし、おわりをつつしむはよかるべし。
 初めに誠意しめすが美徳。終わりを慎むはなお良し。

璇璣懸斡(センキケンアツ)晦魄環照(カイハクカンショウ)
 せんきはかかりめぐり、かいはくはめぐりてらす。
 天体は宇宙を巡り、日月は循環して時に暗く時に明るく照らして、季節は移り変わっていく。

そして最後の「謂語助者 焉哉乎也」まで、天文、地理から、政治、経済、社会、歴史、倫理などの
森羅万象について書かれている。

 ネットですこし関係書類をみていたら、
松川玉堂先生の師匠の松本芳翠先生が<草書千字文>を昭和三十六年にだしていることがわかり、
その元本がヤフオクに出ているのを見つけてビットしておいた。
三千円でおちて今日送られてきた。中古だが丁寧にあつかわれていたのだろう。
とてもきれいな状態で、さっそくにぱらぱら、、、。

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(天地玄黄 宇宙洪荒 日月盈昃 辰宿列張)

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 なんとも流麗で美しいその書の運びに感嘆。
前々回のお習字のときに、松川先生は松本芳翠さんの最晩年のお弟子さんで、往時のことをお話しくださった。
楷書、行書、草書とどんな難い詩文も見事な作品にしあげ、特に草書では華麗な一作に創り上げて
しまわれる方だったという。

 一回に八文字学ぶことにしても、なんと五年もかかってしまう。
松川先生はもう八十歳に近い。
どうぞ長生きなさってください。

 しかし、なんともこの凝り性には困ったものである。

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(最後のページ 「謂語助者 焉哉乎也」)

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(昭和三十六年に金千二百圓だったのです)

 夜は一日遅れての誕生日を蕎麦割烹のさくらぎさんで慎ましく、、、、。
イタリアの赤ワインで乾杯して、おつまみをいろいろいただいて最後は打ちたての蕎麦。
今夜はめずらしく信州のそば粉の二八蕎麦。

 中嶋さんが可愛らしいバースデーケーキを用意してくださって、ありがとう〜〜〜!

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More>>>書道のお稽古の記録




〜〜〜〜〜 書道のお稽古の記録  〜〜〜〜〜

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六回目のお習字の午後はドクダミに送られて

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2016年5月12日 木曜日 晴れ
二週間に一度の書道は、今夜は六時からだった。
前回に続いて、
杜甫の詩、七言絶句<飮中八仙歌>の最初の八仙賀知章の下りを行書でお稽古。
<知章騎馬似乘船>
(八仙の一番目は)賀知章のことで、(酔って馬に乗れば)船に乗っているのに似ており、
ゆらゆらと揺れ 、、。
こういう感じで書の原点を学びながらのお習字のお稽古はとても楽しい。

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書道四日目の後はミッドナイトイントウキョウ
2016年4月28日 木曜日 曇り後小雨 お習字
 四度目の書道の日。


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まだ明けきれぬ日の出時間前にオナガがやってきます 

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2016年3月24日 木曜日 雨のち曇
午前中は病院、夕方からは<書道>の二回目、夜は魚にワイン

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2016年3月10日 木曜日 雨 のち曇り
染めと織りのお教室の後は、古希の手習いで再び書道を

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2016年2月15日 月曜日 曇り
久しぶりに墨や硯の世界に遊んで、、、


by pretty-bacchus | 2016-10-07 23:58 | ♠Art&美術,詩歌,展覧会,お稽古 | Trackback | Comments(2)
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Commented by nanahan at 2016-10-12 15:29 x
おめでとうございます。千字文に愚生は逃げ回っていましたね。
Commented by pretty-bacchus at 2016-10-14 16:56
ナナハンさん、千字文お若い時になさったのでしょうね。

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