人気ブログランキング | 話題のタグを見る

十三回目のお習字は、<千字文>の内から<仁慈隱惻 造次弗離>
2016年9月22日 木曜日 雨のち曇 書道の日

 昏々とお昼頃まで寝てしまったが、白いひよどりじょうごの花も、青い朝顔も午後一まで元気でいてくれた。

十三回目のお習字は、<千字文>の内から<仁慈隱惻 造次弗離>_a0031363_1324520.jpg


十三回目のお習字は、<千字文>の内から<仁慈隱惻 造次弗離>_a0031363_116455.jpg


 今日のお稽古は、<千字文>の中からのる四言古詩のうちの八文字。
前回の仁慈隱惻(ジンジインソク)造次弗離(ゾウジフツリ)に続き、
 慈しみ、恵み、いたみ憐れむは大切。人の道はこの四つのはじめより一時でも離れてはならない。

節義廉退(セツギレンタイ)顛沛匪虧(テンパイヒキ) せつぎれんたい、れんぱいにもかかず。
節度は操を守り義理を重んじること。廉退は正直で遠慮深いこと。
この句は意志が堅く正直なことをいう。
顛沛は物の倒れるすこしの間だ。つかの間も節義廉退の心を欠いてはならない。

先生の説明のあと、お手本を書いてくださる。
そしてしばらく無言のあとため息がでる。

十三回目のお習字は、<千字文>の内から<仁慈隱惻 造次弗離>_a0031363_1165559.jpg
<節義廉退>のせ節義のお稽古。
ぜんぜん思うように筆がすすまない三枚目だったが、二重丸をいただいた。


<千字文>はその名のとうり千文字あり、二百五十の四字一句からなる四言古詩。
南朝の梁 (502–549) の武帝が、文章家として有名な文官の周興嗣 (470–521) に文章を作らせたものである。
子供に漢字を教えたり、書の手本として使うために用いられた漢文の長詩で千の異なった文字が
使われているのだそう。一字も重複していないのだという。
皇帝の命を受けて一夜で千字文を考え,皇帝に進上したときには白髪になっていたという伝説という。

 <千字文>は、まず「天地玄黄 宇宙洪荒」宇宙は果てしなく広いと、
当時すでに天地や宇宙のことろ論じていたのはすごい!
次は、日月盈昃(ジツゲツエイショク)辰宿列張(シンシュクレッチョウ)
じつげつはみちかたむき、ほしぼしはならびひろがる。

寒來暑往(カンライショオウ)秋收冬藏(シュウシュウトウゾウ)
 さむさきたりあつさゆき、あきにおさめふゆにたくわう。
 寒さが来れば暑さは去る。秋に穫り入れ冬に蓄える。

後半には、
篤初誠美(トクショセイビ)慎終宜令(シンシュウギレイ)
 はじめをあつくすればまことにうるはし、おわりをつつしむはよかるべし。
 初めに誠意しめすが美徳。終わりを慎むはなお良し。

璇璣懸斡(センキケンアツ)晦魄環照(カイハクカンショウ)
 せんきはかかりめぐり、かいはくはめぐりてらす。
 天体は宇宙を巡り、日月は循環して時に暗く時に明るく照らして、季節は移り変わっていく。

そして最後の「謂語助者 焉哉乎也」まで、天文、地理から、政治、経済、社会、歴史、倫理などの
森羅万象について書かれている。
全て違った文字で、一字も重複していない。

 この千字文は楷書・行書・草書・隷書などで書かれるが、草書でのお稽古。
四回目からの、杜甫の「飲中八仙歌」とはまた違った宇宙観豊かな内容も楽しむことができました。

 〜〜〜〜〜 書道のお稽古の記録  〜〜〜〜〜

http://keico.exblog.jp/23212278/
2016年9月8日 木曜日 曇りのち夕方豪雨
アップルワールド>錦織圭テニス>十二回目の書道>大雨の坂下門外へ

http://keico.exblog.jp/23160245/
2016年8月25日 木曜日  晴れ お習字 大川や
十一回目習字は初唐の三体大家一人虞世南の <禪林句別集>の一節<景福降聖徳遠>

http://keico.exblog.jp/23108744
2016年8月13日 土曜日 晴れ お盆の迎え火
十回目のお習字は楷書の配置と草書のお手本

七月十四日の九回目のお習字はまたブログがかけていません。
(靖国神社へ)
http://keico.exblog.jp/22939256/
2016年6月23日 木曜日 雨のち曇り お習字の日
八回目の書道は、杜甫の「飲中八仙歌」のうち道逢曲車口流涎

http://keico.exblog.jp/22894545/
[2016年6月9日 木曜日 早朝小雨のち曇り
七回目の書道は、杜甫の七言古詩「飲中八仙歌」の説明とお稽古

http://keico.exblog.jp/22853968
2016年5月26日 木曜日 晴れ お習字
六回目のお習字の午後はドクダミに送られて

http://keico.exblog.jp/22810266
2016年5月12日 木曜日 晴れ
二週間に一度の書道は、今夜は六時からだった。
前回に続いて、
杜甫の詩、七言絶句<飮中八仙歌>の最初の八仙賀知章の下りを行書でお稽古。
<知章騎馬似乘船>
(八仙の一番目は)賀知章のことで、(酔って馬に乗れば)船に乗っているのに似ており、
ゆらゆらと揺れ 、、。
こういう感じで書の原点を学びながらのお習字のお稽古はとても楽しい。

http://keico.exblog.jp/22764522/
書道四日目の後はミッドナイトイントウキョウ
2016年4月28日 木曜日 曇り後小雨 お習字
 四度目の書道の日。


http://keico.exblog.jp/22722933/
2016年4月14日 木曜日 晴れ
まだ明けきれぬ日の出時間前にオナガがやってきます 

http://keico.exblog.jp/22646521/
2016年3月24日 木曜日 雨のち曇
午前中は病院、夕方からは<書道>の二回目、夜は魚にワイン

http://keico.exblog.jp/22596326/
2016年3月10日 木曜日 雨 のち曇り
染めと織りのお教室の後は、古希の手習いで再び書道を

http://keico.exblog.jp/22476467/
2016年2月15日 月曜日 曇り
久しぶりに墨や硯の世界に遊んで、、、


by pretty-bacchus | 2016-09-22 23:59 | ♠Art&美術,詩歌,展覧会,お稽古 | Trackback | Comments(2)
Commented by nanahan at 2016-09-25 20:29 x
世界中の意思伝達に千字文はもう死んでしまった遺産ですがこうやって意思伝達がよみがえれば嬉しいことですね。
Commented by pretty-bacchus at 2016-09-26 21:47
nanahanさん、こんばんは。
五世紀頃から伝えられている千字文の一部は読んでことがありましたが、こうして最初から最後まで目を通してみると、素晴らしいのです!
この後の遣唐使や鑑真和上などのことをもう少し学びたくなっています。

名前
URL
削除用パスワード


<< 雨の日が嬉しい! お蕎麦とワイ...      血液検査でまたCRPの値が異常に高い >>