久しぶりに土をこねて抹茶茶碗を造る
2016年6月3日 金曜日 晴れ その二 岩戸釜

 有明の昇る月と日の出を愛でての朝は静かだった。
沈黙の海は多くを語ってくれていた。
朝の太陽と海、昼のないだ海、そして漆黒の海のうねりを感じての二日間にだいぶ心が癒されたようだ。
“よかった、、、よかった、、、少し元気そうになったね、、、”と、連れ合いも喜んでくれている。

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 さとこさんのスポーツカーで伊豆山への坂道を二十数分、途中から白花うつぎや紫陽花の花が
車をさわるほどの細い小道を走って着いたのは岩戸窯。
栗や桜の木が茂っている雑木林の小道をひょいっと入ったところにある日本建築。
左側一帯に先生が自ら造られた穴窯があり、右奥が工房。
岩戸窯は薪で穴窯で焼いている陶芸家の小坂一韶さんの釜で、ギャラリーとお住まいと陶芸教室がある。
俳人でもあられる一韶さんは月に一回、ここで句会もひらかれているようだ。

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小坂一韶 の俳句ブログ 
http://blog.goo.ne.jp/issyo_2010
(このブログには毎回この土地の野草がアップされていて楽しい)

 右側が壷中庵という旬菜料理屋さんで、お昼にここで和食のコースをいただいた。
湯河原の名の知れた旅館で長い間板長さんをしてらした方が料理長。

 玄関には、めだかと睡蓮の鉢と河骨鉢の水鉢が、そしてギャラリーを通ってお教室となる。

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 全面に一杯に広がる緑には名の知らない鳥たちがいったりきたり、今朝は鳥の巣を狙って
蛇もやってきたようだ。
途中で<あしたか蜘蛛>も現れたりして自然の恵み一杯!

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(ドクダミ茶、アシタバ茶を造っている、、、)


 前回に花入れを造ったのはもう六年も前になる。
なんとも月日のたつのが早くて目が回る、、、。

http://keico.exblog.jp/11211389
土練って秋の窯入れ待ちきれず 2010年8月23日 
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http://keico.exblog.jp/11199053
2010年8月27日 
ひぐらしの声を聞きながら信楽の土を練る

http://keico.exblog.jp/11693769/
2010年12月10日 金曜日 晴れ
手びねりの初花入れが焼き上がってきました

 一時に始まったお教室。
造りたい物の軽いデッサンを描いて、それから土の重さや整形デザインが決まる。
今回は抹茶茶碗をつくることにした。連れ合いは初めての陶芸で、筆立てを造ることに。
二十年程前に、京焼の西村徳泉先生の登り窯で、久田宗匠とご一緒させていただいて絵付けをしたのを、
昨日のことのように思い出している。

 五センチほどの直径の丸い玉の信楽の土をこねこねして、小さな手動轆轤におく。
右親指を中心に置き押し下げながら左手で轆轤を回すと、やがて真ん中が窪んで茶碗のかたちになっていく。
しかしこれからが大変!
土を加えて高さまでもっていき、厚さを整え、口づくりを造り、茶だまりを加え、
そして少し乾かしてから、高台の大きさをきめて、その回りを削る。
こう書くといかには簡単なようだが、なかなかテクニックと時間を要する。

 途中でドクダミ茶タイム、珈琲タイムで一休みしながら、四時半になった。
さて、、、さとこさんが二つ目の同じ作品を造り始めたので、私も小品に挑戦。
細い掛け花入れを造ることにした。
丸い形を轆轤で引き上げ短時間で仕上げるのは至難の業なので、後ろが平らな花入れを造ることにした。
ドベで形を整えたり、この作法がなかなか斬新でまた新しい世界を発見できた。

 釜入れは十月とのことで、出来上がりが楽しみです〜〜〜。
(何時間も土とあそばせてくれて、一つの作品を仕上げて、焼代もすべて込みで、授業料込みで四千円とは
安すぎますね===!)

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(鳥がやってくるがあっというまに飛び去ってしまう、、、)

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(梅の実が実って、、、、)

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(先生と一緒に、、、)

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(手びねりの茶碗に名を入れる、、、)

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(できあがりました、あとは釜入れを待つのです、、、、)

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(さとこさんの作品もできた)

a0031363_2318145.jpg(掛け花入れができあがり)

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(記念写真を!)

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 あっというまに七時になっていた。
お掃除もそこそこに帰ることになってしまった。(すみません)
帰りまぎわに、出口の右側の窯をみせていただいた。
穴窯は陶芸家小坂一韶さんが自ら作成した全長十メートル程のレンガの窯で、
薪で焚く古来の形式をそのまま取り入れて、一年に数回火入れをして三日三晩焼き物を焼くのだそうだ。
1200度になると、壺などに降りかかった薪の松の灰が溶け始めて作品の趣を与えるという。
穴窯の松の薪は真鶴からの特別な薪を運ぶのだそう。

“「魚付保安林」でネットで調べてみて、、、”と先生。

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 〜〜〜〜以下ネットより、「魚付保安林」

 その昔、萱原だった真鶴半島先端部に木々が植えられたのは江戸時代のこと。
度重なる大火により、幕府は火災後のまちの復興のためには、材木資材の確保が必要であると政策判断し、
小田原藩により実に何年もかけて十五万本の松苗が植林がなされ、その礎が築きあげられたという。

 当時植えられた木々が成長を続け、林をつくり、今では樹齢200~400年と言われる
マツ、クスノキ、スダジイなどの巨木が生い茂る森となり、近隣でも貴重な自然環境は、
昭和35年に神奈川県より県立自然公園の指定を受け、そのうち約35ヘクタールは「魚つき保安林
(明治37年~)」として手厚く保護されています。
町は薬剤を松に直接注入し、松くい虫被害から松を防除しているという。

魚つき保安林とは、文字通り、魚が寄り付く森林であることから、そう呼ばれています。
その理由については、
1.木々の枝から海面落ちる虫を求めて魚が集まる
2.樹木の陰を魚が好んでいるから
3.半島から染み出た栄養豊富で温度が一定である地下水にプランクトンが集まり、
それを求めて魚が集まる
などなど、諸説が考えられていますが、科学的な解明は未だ結論が出ていないのが実情です。

「魚付保安林」森が地下水を貯め、木の葉等も落ちその地下水が海に注ぎます。
栄養価のたかい地下水、木葉は海中でプランクトンの餌になり、そのプランクトンが魚の餌になっているので、
この森の周りは良い漁場に成っているそうです。

諸説唱えられていて、科学的には断定的な答えは見出せていないが、その神秘の森は、
魚を集める森として、真鶴の人々から「お林」と呼ばれ、大切に守られてきました。
真鶴の人々は、古くから真鶴半島を魚が集まる森として大切に保護し、美しい森には
多くの魚が集まってきます。
(真鶴半島の森林は、平成21年に「真鶴半島の照葉樹林」として神奈川県天然記念物に指定されている)



by pretty-bacchus | 2016-06-03 23:59 | ♢Journey inJapan国内旅の記録 | Trackback | Comments(4)
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Commented by nanahan at 2016-06-07 07:43 x
良い体験をされましたね、土いじりは心身共に良いと聞いています。げ、愚生は未経験です。
Commented by おばさま@北海道・大沼国定公園 at 2016-06-07 10:54 x
都会を離れて素敵な時間をお過ごしですね。
Commented by pretty-bacchus at 2016-06-08 04:21
ナナハンさん、おはようございます。
土いじりの最初は三十代のころで、ずっと続けたいと思ったのですが、それにかないませんでした。
無心になれることも良いですね。


Commented by pretty-bacchus at 2016-06-08 04:24
おばさま@北海道さま、小一時間で青い海と太陽と月と土いじりができるとは、
ほんとうにありがたいことですね。

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