ゲランドの塩がとうとう最後の一袋になってしまった
2016年3月17日 木曜日 晴れ

 ゲランドの塩がとうとう最後の一袋になってしまった。
近年はアマゾンでも購入できるようになったが、純なこの造り手のはないようだ。

a0031363_1629522.jpg
(この粗塩はパスタをゆでるときに少しだけいれると最高!)

a0031363_16305746.jpg

a0031363_1634221.jpg






 何十年も前にパリに四年滞在した間にフランスのワインや食材を
いろいろ学び知った。
身内の会社の駐在事務所をミラノとザルツブルグに開いてからは、
スポーツ用品の開発&輸入という
その仕事とは違うが、その国の美味にも興味をもつようになった。
ワインはもとより、生パスタ、生ハム、パルメザンチーズ、
エキストラヴァージンオイル、ジャムや蜂蜜などなど、、、、、、。


フランスでは友人が、イタリアでは従兄弟のマサオ君の後はハルコさんが駐在していてくれたので、
いろいろ情報が入った。
八十年代後半に私は、エールフランス&メリディアンチェーンを辞めて、病後しばらくゆっくりしていたが、
そろそろとうごきだした。
造り手を訪ねて、試飲試食をして畑や工場をみせていただき、一緒に食事をしてどの造り手のものを
輸入するかを決めた。
1980年代半ばからだから、まだまだ日本ではそれらの<本物>がなかった時代であったから、
家族はもとより友人達にはとても喜ばれた。
 
 このゲランドの塩は、エールフランスの機内誌<ボンヴォワヤージュ>の編集にかかわった本社の広報部長
アンドレミエルの紹介だった。
彼女はブルターニュ出身で、従兄弟がゲランド集団の中でも最高のゲランドの塩の生産者だった。
塩は長い間専売だったが、たしか1997年から自由化になって、ちょうどその時期だった。
今では類似品が沢山出ているが、この造り手は純正で一番だった。
フルール ドゥ セル(塩の華)、粗塩、ハーブ入り、海草入りなどがあり、それぞれ塩なのに
自然の香りと甘さに満ちていた。

 ゲランドの塩は千年以上の歴史をもち、フランス・ブルターニュ地方で、“ゲランドの塩生産者組合”の
人達によって造られている。
それを守り続けてきた生産者組合は、厳しい規制のなかで加工や調製が禁止されてているし、
手を加える事もできない。
自然の太陽と風の恩恵を借りて、人の手で製塩されている。
ミネラルと妙味に富んだ美味しい塩で、ミシュランの三つ星シェフたちは昔から使っていたという。

そして今やゲランドの塩生産者組合の塩は「食の安全・安心・健康」に応えられる信頼のブランドになっている。

a0031363_16393321.jpg



 ゲランド (Guérande)は、フランス、ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏、ロワール=アトランティック県の
コミューン。ブルトン語の地名Gwenrannは白い土地を意味する。

ゲランドの塩湖の周辺の湿地は、テーマパーク設営もダメ、遊興地も禁止など多くの禁止の中に自然環境が
守られてきて、1995年にラムサール条約の登録地となった。EU内の環境自然保護ネットワーク
Natura 2000に指定されている。


 1990年代後半だったと思うが、ゲランド塩職人組合理事長であるシャ ルル・ペロー氏が
東京でのフデックスに参加してくださった。
数メートルの高さに盛られたゲランドの塩の山は圧巻だった。
(ポジで撮った写真があるはずなので、探してみよう)

 十年前に多くの事に区切りをつけて引退したので、その時からこのゲランドの塩ももう輸入していない。
今となっては少し残念と思っている。
友人達からまたとって欲しいといわれていて悩むところである。
 (ゲランドの名をつけるため、南仏の塩を陸路ゲランドに運んでわずかに本物を加えて、ゲランドの塩として発売している業者があるというから許されないことである)

 きれいに暮れゆく借景の木々に思いを込めて、、、、

#IMAGE|a0031363_16514059.jpg|201603/20/63/|mid|984|657#]




 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(ブログの中で検索をしてみたら、十年前のブログに書いていてその写真もありました。今ではこれらの塩も手元にはありません。ブログの記録って素敵ですね!)

http://keico.exblog.jp/3456875/
2006.04.08のブログ
時過ぎて 顧りみられぬ 残り花✿ฺ´☆`✿ฺ

(塩はもとよりこのワインは幻のワインだったのです)
イタリアでもなかなかお目にかかれない幻のワインで、特にこの2001年は、
イタリアのワインオブザイアーに選ばれている銘品。
 480本だけ日本に入ったこのワインは、レストランでも麻布十番の「ピアットすずき」にしかありませんでした。

 1990年代半ばにこの造り手を訪ねて日本に入れるようになった素敵な交友関係は、
後に日経ムックで五ページにわたって私が撮り書いて、フォトエッセイストとしてデビューしたのでした。
そしてその仕事が、エールフランスの機内誌<ボンヴォワヤージュ>の取材記事へと繋がっていったのです。

〜ここにわたしの歴史有り〜〜!

a0031363_3215168.jpg
(泉州の水なすを手で裂いて、ゲランドの塩を少し振りかけて、白ワインと食す。美味なり)
 

 
by pretty-bacchus | 2016-03-17 23:59 | ♥Wine & Dineワイン&食事 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://keico.exblog.jp/tb/22621169
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by kurabusobae at 2016-03-21 06:45
凄く深くて味のあるお話に感心しました。愚生はアフリカ。マリの砂漠の岩塩です。
マリから5キロ担いできてまだあります。ナナハン拝
Commented by pretty-bacchus at 2016-03-22 19:33
ナナハンさん、こんばんは。ありがとうございます。

マリの砂漠の岩塩ですか。ヒマラヤの岩塩とどんなにちがうのでしょうか?
次回にお目にかかるときに少しいただきたいです!!

名前
URL
削除用パスワード


<<  Kちゃんの愛犬、タクちゃん&...      <ゆめぴりか>を土鍋で、そして... >>