高精細画面で見るウフィツィ美術館の名画でたどるルネサンスの胎動から終焉まで
2016年2月14日 日曜日 雨のち曇 春一番

 真夜中からすさまじい風が吹き荒れていた。
<春一番>だったようで、午後には気温が二十度を超えて五月の気温だったようだ。

 午後一時過ぎに、友人のお誘いで、イタリア文化会館アニェッリホールで行われている
<ウフィツィ ヴァーチャル ミュージアム2016>~ウフィツィ美術館の名画でたどる
ルネサンスの胎動から終焉まで~の特別講演会「高精細画面で見るウフィツィ美術館の名画」にでかけた。
講師はこの展覧会の監修者で、京都大学大学院教授岡田温司氏。

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 展覧会は昨日から始まっていて、日立製作所等の技術によりデジタル化されたウフィツィ美術館所蔵の
名画を実物大レプリカで画像で展示し、絵画は二十三の作品で、実物大レプリカ。
どの絵画も門外不出の名画で、こうして鑑賞しなければ、現地に赴いて観るしかない作品だという。
高精細画像での名画ナビゲーションが設置されて、大画面のデジタルシアターで作品すべての解説映像を
上映しているという。
(以下イタリア文化会館のURLより、
http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo/webform/SchedaEvento.aspx?id=755)

  パオロ・ウッチェッロ サン・ロマーノの戦い(1435-38)
  ボッティチェッリ 春(1482)
  レオナルド・ダ・ヴィンチ 東方三博士の礼拝(1481)
  ヤコポ・ダ・ポントルモ エマオの晩餐(1525)
  フィリッポ・リッピ 聖母子と天使(1465)
  アンドレア・マンテーニャ ウフィツィの三連祭壇画(1462-70)
  レオナルド・ダ・ヴィンチ 受胎告知(1474-1480)
  ティツィアーノ フローラ(1515-17)
  パルミジャーノ 長い首の聖母(1534-39)
  カラヴァッジョ メドゥーサ(1598-99)
  他

 午後二時からの講演は満席。
デジタル化された高精細画面のウフィツィ美術館の名画が、スクリーンに大写しされて、
更にそれが拡大される。
この今回の高精細画面化で、今までわからなかった絵の技法とか、絵の中に隠された新しい秘密が
わかった作品も多いという。
“デジタル化したことで絵を読むことが出来て、新しい見方楽しみ方が生まれたのです”
“神は細部に宿ると言ったのは、、、、、、”

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 レオナルド・ダ・ヴィンチ<受胎告知>の後方に描かれている海は、
ボス歩ラス海峡という説も現れたのだというし、
例えばボッティチェッリのプリマヴェーラ<春>の画面右の風の超自然的な容姿で描かれている
神ゼフィロスが透けるような白色のドレスを着用した女性に入り込む詳細がわかったりという。
この講師は草花にはあまりご興味がないようだったが、わたしは画面に舞う花々と地上に描かれている
何百もの花々をジックリと観てみたいと思った。
ルネッサンス時代に咲いていた花々の多くは今の地上にはもう存在しないのだろうが、、、。

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 またカラヴァッジョの<バッコス>の左下のワインキャラフの中には、カラヴァッジョの自画像が
発見されたというし、左手に持つワイングラスは、注がれたばかりのワインの波動がきれいに
描かれているという。
また、両性具有のバッカスの紅色に染まる顔のディテールは見事だという。

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 文化財をどのように守っていくかは、修復の時にはその修復がわかるようにするのが原則であるという。
美術館で一定の位置から見るときにはまったくわからない修復跡は、今回のデータ化で多くの作品は、
そのまじめな修復技術がはっきりとわかり、それは次の時代の修復時には消すことすらできるのだという
映像をもっての説明は感動ものであった。

 一時間半のお話しはあっというまにすぎて、質疑応答もおもしろかった。
かなりの美術通、ウッフィチ通の方が多かったのだろう。

 このあと、展覧会を観ようと思ったが、それぞれの説明をきいていると、
なんと四時間もかかってしまうようで、別の日にしようということに、、、。

 暮れまでにはあとふた時ある。
目と鼻の先の半藏門のアルゴのライブラリーカフェへ。アサシャンならぬ、黄昏時のシャンパーニュで乾杯。
“日曜日の美術鑑賞っていいですね〜〜〜”
“日曜日だからこそタソガレシャンパンが許されるのですね〜〜〜”
久しぶりの女二人の話に花が咲いて、暮れゆきかける千鳥ヶ淵と吹上御所を愛でたのでした。

 展覧会は昨日から始まっていて、三月の中ごろまでで、ぜひあと何回か行ってみたいと思っている。

a0031363_1301371.jpg(遠方の右の園児の建物がイタリア文化会館)

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 ウフィッチ美術館は何度か訪ねているが、このブログを書き始めてからは2006年であった。

http://keico.exblog.jp/4516747/
2006.10.29 日曜日 曇りあめ
人生はあざなえる縄のごとし、神の贈り物のウフィッチ美術館

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  フラッシュを使わなければカメラは良いはずなのだが、あまり撮っている人はいないので、
LX2で静かにひっそり撮りをした。
 
 レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作の三つは同じ部屋にある。
『受胎告知』 中心に、『東方3博士の礼拝』  右に『キリストの洗礼(ヴェロッキオ+レオナルド)』

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  (こんなに近くから鑑賞できる。ガラスの無いものも多い。 この部屋では椅子があまりないので、若者は床にすわって長い間観ている人が多かった。
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    ヴィーナスの誕生(ボッティチェリ)
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  プリマヴェーラ 春(ボッティチェリ
 
この偉大なる二つの作品は同じ部屋に九十度の角度で鑑賞できるのがすごい!

http://keico.exblog.jp/12036405/
2011年1月31日 月曜日 晴
ママありがとう!( 宮下 規久朗 "カラヴァッジョ巡礼 )

http://keico.exblog.jp/14433660/
2012年1月14日 土曜日 晴
コンコルド広場の噴水 & サン・ジェルマン・ロクセロワ教会

http://keico.exblog.jp/17889003/
2013年6月2日 日曜日 晴れ
梅雨の合間の空天気に、パオロ・ヴェロネーゼのバッカス



by pretty-bacchus | 2016-02-14 23:58 | ♠Art&美術,詩歌,展覧会,お稽古 | Trackback | Comments(3)
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Commented by kurabusobae at 2016-02-17 09:31
是非、愚生も拝顔に伺いたい~~15年ほど以前に年末のウフツィに家内と観覧に
行きましたのを思い出しますね ナナハン拝
Commented by kurabusobae at 2016-02-17 09:31
是非、愚生も拝顔に伺いたい~~15年ほど以前に年末のウフツィに家内と観覧に
行きましたのを思い出しますね ナナハン拝
Commented by pretty-bacchus at 2016-02-18 01:10
ナナハンさん、何百年も前に異国で描かれた宗教画などがこうして精細画にされて
日本で鑑賞できるということは、なんという時代になったことでしょう。

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