週末は本とレターペーパーと万年筆の思ひ出に酔うて
2015年8月1日 土曜日 晴れ 猛暑日

日の出入・月の出入 (東京)
  日の出 04時49分  : 日の入 18時45分
  月の出 19時53分  : 月の入 06時34分

 八月になってしまったという感じ。
三十八度を超えて都市もあったという。なんということだ。その上湿度がたかいからどうしようもない。

 それでも今日は本の整理をしたりしてすごしていたのは猛暑の外にでたくないからかもしれない。

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(オナガは元気に木から木へと、、、二羽一緒にやってきたようです)

 本屋さんと文房具やさんは大好き。
本屋で単行本をそっと手にとってばらばらとめくるときの本の香りはなんともいえない。
仕事場が青山一丁目の時は、二階の流水書房には毎日のように行っていた。
店長のTさんと親しくなって、<私好み>の本をとっておいてくれるようになっていた。
美術関係の限定本などは手垢も目垢もつかずに、表紙も汚れにようにカヴァーがかけられてそっと手渡された。
それをはらはらとめくるときのときめきが大好きだった。

 東京駅にいくと丸善や八重洲ブックストアーによってしまい、銀座にでると教分館
(そして文房具の伊東やにも)と、時間が少しでもあると本屋で本の香りをかいでいたのに、、、。
家の近所にもそこそこの本屋さんは何軒かあったが、
ここ数年歩いて行かれる処の本屋さんはすべて消えてしまった。

 海外旅行の時も本屋さんと文房具やさんはついつい入ってしまう。
イタリアは、フィレンツエだけでなくヴェニスやヴェローナやアマルフィやソレントなどでも
文房具やさんのおじさんやおばさんとすぐに仲良くなった。(どういうわけか若いイケメンはいなかったな)
フィレンンツエのIL PAPIRO (イルパピロ) のマーブル紙にも凝ったことがあった。
アマルフィの老人が漉いた紙も好きだった。

 その昔パリに住んだ頃からは、プライベート名刺や名入りの封筒と便箋は、
エルメスとキャスグランであつらえた。
エルメスの用紙はコンケラーで、廻りに上品にエンボスが入り、濃いグレーの名前は変わりゴシック調で、
もちろん銅板刷り。
キャスグランでは用紙の廻りは直線ではなくとても風合いがあるギザギザを選んで、
文字はフォントでいうとApple Chanceryのような感じで濃紺の銅板。

今のようにPCで打って自家プリンターの時代ではなかったので、タイプライターでうっていくと
間違えると何枚も無駄にしたりしたものだ。

そして、ミラノとザルツブルグに連れ合いの駐在事務所ができてからは、イタリアやオーストリーの
独特の風合いの紙に狂喜したものだ。

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(下の箱は二十数年前にエルメスでレターヘッドをつくったときの残りと箱。
なにしろ紙と布がすきで大好きで、、、)

 それといっしょに万年筆もいろいろ楽しんだ。
子供の頃の父からのプレゼントの万年筆はパーカーだったが、

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長じてからはペリカン、モンブラン、アウローラなどが好きになった。
(モンテグラッパのデコラティフのものは高くて手が出なかった)
凝っていて紙によってインクの色を変えたりして楽しんだが、太さはいつもBやBB以上。
万年筆でも筆のような感じで文字を書きたかったのかもしれない。
モンブランの作家シリーズは年に一度の限定作品、アウロラ、オマスはかなり後になってから、、。

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 (でもここ十数年は、筆と墨のことが多い。真夜中に墨をすって手紙を書くのはなかなか良いものなのだ)

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(万年筆によってインクの色も変えているが、ペン先はほとんど太いものだ)

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2005.05.19
万年筆続き、AURORAのレオナルド・ダ・ヴィンチ

http://keico.exblog.jp/1949551/
2005.05.19
小さな宝物、万年筆の思い出

 1990年代から状態がかわったのがMacを使い始めたこと。
凝ったのが、Macでいろいろ文字やデザインをして手紙を書くことだった。
仕事でもそうしたから、あるとき取引先を訪ねたら、厚いファイルをみせられて、
それが全部私からの手紙とわかって恥ずかしくもあり嬉しくもあり、、、。
(この造り手との日本への輸入の独占契約がとてたのはそんなこともあったのかもしれない)

 2005年のサン・テグジュペリさんのレセプション用の時には、、、
コンケラー・ウーヴのオイスターで格調高く、、、。
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 2005.01.23
紙にこり 初めての方のプレスキットを創る

 前世紀末からこったのが和紙。
京都の老舗紙屋さんにお願いして、手漉きの和紙に日本画の作家さんに季節の花を描いていただいたりして、
名刺から便箋までそろえて楽しんでいた。

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2008年2月9日 土曜日 曇り後雨と雪
写真展のお礼状の準備を

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      表のデザイン、三つ折りにすると、左端の上に、メルシーボークーがくるようになる。
エンジェルは右の紙をおこすと見える。
縦の折り線はプリントの時消して、、、
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 お出しする方のお名前とお礼の一言は、筆で書く、、、。
 48.7セントと14センチの細長い、断ち落としの紙は、捨てられずに甦った!
エコロジーというより、美しい和紙が無駄にならなかったのが嬉しい!

 自分の写真を使ってポストカードをつくったし、グリーティングカードはMacと遊んで楽しんでいた。
友人達にそっとご本人の名入りの便箋をお送りしたり、、、、、、、、。
まあ、趣味が昂じて自分に酔っていたのかもしれない、、、。

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2010年5月8日 土曜日 曇り
Memoires du Voyage 旅の写真を絵はがきに
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(二十一世紀を前にエッフェル塔にはカウントダウンの光が入った)


 そんな用紙も大分すくなくなった。
あの世まではもってはいかれないので、ちょうど良いのだろう。
名前が入ったのはだめだが、白紙のは友人達にぼつぼつとまとめて送り始めることにしよう。

 週末にデスク廻りの片付けをしていてそのいくつかが出てきて、なんだか昔を振り返りたくなってしまった。
歳をとったと言うことだろう、、、。

 それにしても暑い一日だった。

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2010年2月6日 土曜日 晴れ
新しきご縁うれしく春立ちて

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(父の本の後には必ずサインがある、そして「敬子へ」というのが何冊もあることを発見したのは数年前のこと。)

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a0031363_5134659.jpg  (子供の頃の写真は奥の戸棚のさらに奥にあるので、すぐには出せない。

祖母のご法事の時の写真はもう三十年以上も前だろうか。


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2010年4月30日 金曜日 曇り後
四月尽残りし時を指おりて>>老い先のことなど思い四月尽 

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2010年5月7日 金曜日 曇り後小雨
ゆく春や旅の写真のなつかしき >>行く春や旅の写真の限りなく


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  数年前につくった自作のレターペーパーは、和紙に志村ふくみさんの織物の一部をレイアウトしたもの。

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2011年5月23日 月曜日 雨
<小満>の雨はお部屋で紙遊び

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2011年12月17日 土曜日 
☆回想のわが巴里の街1990~2000 =十五区のアパルトマン
☆回想のわが巴里の街 Memoires du Voyage Paris ~1990~2000

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2012年1月30日 月曜日 雪模様 のち晴れ
☆回想のわが巴里の街 Memoires du Voyage Paris2005 その二

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2013年1月13日 日曜日 晴れたり曇ったり その一
雪降る東京で古の巴里を白黒にして、、、
  
 〜〜〜〜〜〜 〜万年筆でブログ内を検索するとその他にもいろいろ 〜〜〜〜〜〜

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2010年5月24日 月曜日 雨
思い出の千代紙遊び五月雨 >>五月雨千代紙遊びの思い出や

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2011年4月26日 火曜日 晴
春の宵金銀朱色紙遊び

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2011年7月25日 月曜日
日曜美術館<“手紙”が語るフェルメールの真実

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2014年1月18日 土曜日 晴れ
池波正太郎の「鬼平犯科帳」と「日曜日の万年筆」




by pretty-bacchus | 2015-08-01 23:59 | ☆Books本の虫,講演,講習会など | Trackback | Comments(10)
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Commented by nanahan at 2015-08-03 09:14 x
この趣味は「じょうとうなおとこさん」の高尚な趣味です。いやはや、峰が高いですぞ~~
良い趣味です!!!!
Commented by 婆美以 at 2015-08-03 11:11 x
美しい紙に相応しいデザイン、小さく気の利いたネームが入って、お作り頂いたのを数枚だけは使ったけれど、もうこれ以上は使うのがもったいなくて!残りを眺めては幸せな気持ちに♫
御手織りのあの布をデザインしたものを拝見したいですね~、是非??
Commented by S at 2015-08-03 13:44 x
素晴らしいコレクションですね。古いインク壺の形が大好きなので、お写真のお箱の中を覗きこんでしまいました^^ インク箱の手前側はインクカートリッジのお箱なのでしょうか… 此んな小さな紙箱もとっても可愛いですネ!
Commented by 郁子 at 2015-08-03 14:59 x
敬子さん、久しぶりの文具談義嬉しく拝見。
お知り合いになって間もなく、敬子さんの文具マニアに度肝を抜かれたのを思い出します。
マニアと言ったってコレクターではなく、ご自分でデザインしてすべて創り上げるのですから、
驚いたのなんのって・・・
私も少女の頃から手紙魔で、便箋・封筒・シール大好き人間でしたから、敬子さんにはほんとに
参っちゃいました。
私のはあくまでも少女趣味で、いまだにそれを引きずっている所がありますが、敬子さんのは
玄人はだし、それで一本立ち出来るアーチストでした。
私のためにも、手間と時間をさいて素敵な便箋・封筒・絵葉書・シール・住所シールまで、
ほんとにデザインも色も美しく、上質な紙で作って下さったのでした。
この世に一つしかない郁子用のもの。
複数枚あるものは、これぞという時に使っていますが、それらはひとまとめにして、大事に
取ってあります。
生きている中に使わないと却って勿体ないと思いつつも、友人達もみんな歳をとって文通
しなくなり、或はメル友はメールですませてしまうし、「手紙」文化はいまや絶望的な
状況になってしまいました。
韻文を専門にしながら、手紙やメールやコメントでさえ長くなっていまうのは、少女の頃
からの長手紙の癖のせい・・・?
敬子さんの文具への思入れ・創作はほんとに芸術的でノーブルで、私の讚仰の的なのです。

異国にも日本国にも手紙とふ文学ジャンルあるを忘るな

捨て難き古手紙読む年の暮(昨12月詠)

文交はす友ら老いたり夜の秋
Commented by rain_grace at 2015-08-03 22:58 x
pretty_bacchus様!…花火を打ち上げましたね。
サンテグジュペリの名前が…、驚きました。以前、万年筆の話をされていたので、再度伺いたいと思っていたのですが、今回の内容、是非とも書籍に残して頂きたい物です。私は今、イタリアの筆記具に興味があります。
pretty_bacchusさんのブログに何時も素敵な品のあるコメントを送られている郁子さんと婆美以さんの名前があっただけでも唯事ではない気配を感じます!
Commented by pretty-bacchus at 2015-08-04 00:22
「じょうとうなおとこさん」? そういう表現があるのですね。
それでしたら、私は完全に「おとこさん」だと思います。
このジャンルではなく、いろいろと、、、です!

Commented by pretty-bacchus at 2015-08-04 00:26
婆美以さん、こんばんは。いつもご覧いただきありがとうございます。
そしてつたない私製のレターペイパーをそんなふうに大切にしていただいていてとても嬉しいです!
ふくみ先生のは、次のおりにおおくりいたしましょうね。

Commented by pretty-bacchus at 2015-08-04 00:29
Sacraさん、こんばんは。昔のインク壺って素敵ですよね。
これらのインクはもう古くてつかえないのですが、ペリカンもウオーターマンも捨てられないのです。
はい、インクカートリッジで、ダンヒルのかな?

Commented by pretty-bacchus at 2015-08-04 00:43
郁子さん、コメントをありがとうございます。
とっても嬉しくも恥ずかしいです。

ほんとうにまったくどうしようもない<文具マニア>ですね。
こうして私の凝り性の一部をご理解いただける郁子さんのような方がいらしてとてもとても幸せです!

でも私も最近はほとんで手紙を書かなくなっていて反省しきりなのです。

<捨て難き古手紙読む年の暮>>>思いを絶ちて新しき歳

Commented by pretty-bacchus at 2015-08-04 01:28
rain_graceさま、こんばんは。いつもご覧いただきありがとうございます。
そして郁子さんと婆美以さんにお気づきいただきとても嬉しいです!

ナミキの蒔絵漆のお品などもすばらしいですが、イタリアの筆記具ってほんとに素晴らしいですね。アウローラもそうですが、オマス、モンテグラッパ、ビスアウロラ オプティマ ブルーコンティなどなど。形もそうですが、アウロラ オプティマ ブルーなどその色もなんともいえませんね。
形はすきではありませんが、ビスコンティ ヴァンゴッホ コレクションのあのライトブルーも良いですね!

モンテグラッパMy Guardian Angelも!!
書き心地よりもついついフォルムに魅かれてしまいます。

その昔は新しいのが出ると銀座の伊東やさんのかけつけたものでした。
ヴェローナのアリーナにいく細い通りの左側にとても小さい万年筆やさんがあるのですが、ヴェニスからわざわざ出かけたこともありました。
でも気に入ったのは何十万もしてとても手が出ませんでした。
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