<ボストン美術館 ミレー展 傑作の数々と画家の真実>の最終日に
2015年1月12日 月曜日 晴れ

 東京三菱一号館美術館での<ボストン美術館 ミレー展、傑作の数々と画家の真実
Millet, Barbizon and Fontainebleau>の最終日に行ってきた。
去年の十月から始まっていてヴェルニサージュ(特別内覧会>のご案内もいただいていたのに、
最終日まで行かれなかったのはひとえに怠惰であるに違いない。

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 (とても洒落たご招待状でした)


 午後の都バスで車窓のお堀を楽しみながら日比谷まで。中通りを少し歩くと赤煉瓦の建物に着く。

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(pm3:50 都バスの車窓から千鳥ヶ淵の青空を! もう春の芽が出ているのです)

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(三菱一号館は明治の赤煉瓦の建物だが、回りの高層ビルと不思議にマッチしている)

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(角を曲がって左に入ると中庭に通じる、、、)

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(寒さのなか、待ち時間は20分とのこと、、、中庭には冬の薔薇が咲いていた、、、)


 米国ボストン美術館が所有する農民を描いた画家ジャン=フランソワ・ミレーJean-François Milletと
その友人達のバルビゾン派といわれる画家のの作品が来日していた。
 ミレーといえはパリにある<落穂拾い>や<晩鐘>、そして田園の風景が思い出されるが、
今回の展覧会で少女や農村の人々を描いた小品が心に残った。

 今回もイヤフォンガイドを借りた。ここは高橋館長の肝いりでいつも内容がとても良く出来ているので
気に入っているが、作品の説明や全体像のお話しが今回も良く出来ていた。
(だが新しいといわれるイヤフォンは掛けにくく途中で首がしめられそうになったりして私は
気に入らなかったが)

 ミレーは1814年ノルマンディー地方のグリュシーという小村に生まれ育った。
家族は敬虔なカトリック教徒でよく働いた。そんななかミレー少年は素晴らしくの絵を描く才能があり、
家族は息子の才能を信じて十九歳の時、シェルブールで絵の修業を始めさせ、
その後に市の奨学金をいただき二十二歳の時パリに向かった。

田舎者の彼は、華やかなパリには馴染めなかったようで、ルーブルに通い絵を研究し、
様々な画風に挑戦しながら独学で絵を描き続け、サロンどートーンに二十六歳で初当選したのだという。
後に三十五歳の頃、パリ南方数十キロのフォンテーヌブローの森のはずれのバルビゾン村に住み、
風景や農民の姿風俗を描きつづけ、後にバルビゾン派ととよばれたドーミエ、コロー、テオドール・ルソー、
トロワイヨンらとも親交を深くした。その後息を引き取るまで二十七年間バルビゾンで暮らしたのだ。

 今までなんとなく鑑賞していたミレーの農村も絵画もときにはこうしたバックグラウンドを知ると、いままで以上に心にしみてくるような気がしてしまう。
「種をまく人」は、群青色のズボン、赤茶の上着、黒い帽子をかぶり、今まさに手に持った種がはじけて
地上におちんとするその動きを見事に描いている。
茶色の土壌と薄青い空が微妙な角度で切り取られその終着点には刈られた稲の束?
テレビの画面や本で観ていたのとはだんちの凄さに目を見張った。

 数点の聖書にまつわる作品には、ミレーの芸術の根源にはキリスト教の思想が深く感じられ、
自らが午前中は大地と対峙して農業にいそしんだという彼の日々の労働を慈しみ感謝する気持ちが
大きかったのだろうと思えてしまった。

 後期の少女を描いた数点の小品も初めて観た。
白い衣装を着て、糸を紡ぐ少女や、木漏れ日の中に座る少女の眼差しは静かに微笑んでいた。
(<羊飼いの娘>二点と<糸を紡ぐ女>など)<<>に美術館のHPをキャプチャーを)

 素晴らしい午後を過ごすことが出来た。
少し疲れて中庭に面したカフェレストランに入った。
このカフェレストランがあるがいつも一杯だが、お席をとってくださって少し早めの夕食をした。
“思い切って時には一緒にでかけましょうね、、、と話しながら、、、、。
パリに住んでいた時に何度か一緒にドライブした頃を思い出しながら、、、、一時を過ごした。


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(若い人たちはとてもさわやかで愉しそう〜〜〜そしてよく飲みよく食べていた)
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(私たちはペアーセットというのをいただいたのですが、、、、、)

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 中通りを少し歩いて日比谷まで、、、、。

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(え〜〜事故? と思ったら夜の数導管工事とのことでした)

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(品の良いショーウィンドウと思ったらヴァカラとエルメスでした!)

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      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
前回は去年の初めでした。
http://keico.exblog.jp/19410888/
2014年1月29日 水曜日 晴れ
三菱一号館美術館<ザ・ビューティフルー 英国の唯美主義1860-1900>

http://keico.exblog.jp/17297900/
2013年2月9日 土曜日 晴れ
週末は<奇跡のクラーク・コレクション>のカタログと春の光と遊んで

http://keico.exblog.jp/18739413/
2013年10月4日 金曜日 雨
「三菱一号館美術館名品選2013―近代への眼差し 印象派と世紀末美術」

http://keico.exblog.jp/17295678/
2013年2月8日 金曜日 晴れ
三菱一号館美術館<奇跡のクラーク・コレクション>を鑑賞する

http://keico.exblog.jp/17070655/
2012年12月27日 木曜日 晴れ
三菱一号館美術館でジャン・シメオン・シャルダン展を観る





more>>>三菱一号館美術館<ボストン美術館 ミレー展>。
http://mimt.jp/millet/
今日でこの展覧会はお終いで、HPもまもなく消えてしまうだろう。
何枚かをキャプチャーして残しておきたい。

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by pretty-bacchus | 2015-01-12 23:58 | ♠Art&美術,詩歌,展覧会,お稽古 | Trackback(1) | Comments(4)
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Tracked from dezire_photo.. at 2015-01-17 00:20
タイトル : 過去に来日した名画も回想し、ミレーの魅力を探る
ジャン=フランソワ・ミレー Jean-François Millet  東京の三菱一号館美術館で、米国のボストン美術館が所有する、農民を描いた画家・ミレーの作品を展示する美術展が開催されていましたので観てきました。これを機会に過去に来日したミレーの代表作も含めて、ミレー絵画の魅力をレポートしてみました。 Jean-François Millet (French: [milɛ]; October 4, 1814 – January 20, 1875) was a French painte...... more
Commented by nanahan at 2015-01-14 06:26 x
大人の都会ならではの散歩ですね。地方に住むとこうはゆきません、ことに宵から夜間は中々出られないし~帰宅も大変なのです。夜の都心のスナップが素敵ですね。
Commented by pretty-bacchus at 2015-01-15 18:04
ナナハンさん、こうして暗くなってからもカメラを首にして街を安心して歩ける都会は少ないですね。
この中通りあたりは、新しい店舗が入ったりしてウィンドーショッピングしながら歩きはたのしかったです。そしてFujiTX1が活躍してくれました。

Commented by nontan91 at 2015-01-18 22:20
バルビゾン派の人たちの風景画が好きなので
いつかはフランスの田舎の方へいってみたいと思っていて
今年あたりと考えていたら、今回のテロ騒動で止められて
しまいました。ちょっと落ち着いてからの方がよさそうですね。
三菱の美術館は比較的まとまった空間で構成されていて
好きなところです^^しばらくお江戸に行ってないなあ。
Commented by pretty-bacchus at 2015-01-19 16:37
nontan91さん、こんにちは。
バルビゾンはパリから近いですから、パリにいらっしゃればいつでもいらっしゃれますよ。
私の次回のパリは久しぶりに足をのばしてみようと思っていたのですが、
今回のテロは、そういうパリ近郊でしたから、考えてしまいますね。


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