手術が終わって初めて学ぶ最新の白内障手術
2014年3月28日 金曜日 晴れ

 数時間うとうとしただけで五時前に起きてしまった。
新宿の朝は遅い。

a0031363_0475467.jpg (am5:34 まだ夜は明けていない新宿の朝)

 七時になるとビルから蒸気が上がりはじめ、朝日にビル群が輝きはじめた。

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 朝一番に食事もとらない前にM先生がいらして一緒に十五階の眼科へ。
厚い眼帯の下は汗で蒸れてしまっていたのでほっとした。
“あ〜〜見える!
キョロキョロを回りの壁を見渡す。
なんだかとても白い壁だ。右目だけで見たのはとても色合いが違うような気がする。
手術の方の眼の方が真っ白なのに、右目はすこしオフフォワイト。なるほどこれだけ
雲がかかっていたわけなのか、、、。
四十五歳をすぐると誰でも少しずつ曇り始めるというが、このことなのか、、、。

 例の機械の前に座ってあごをおき額を固定して度数の検査。
機械の向こうの緑の山々が美しい、、、。
以前の機械は碧い海によっとだったから、きっとこちらのほうが新しいのだろう。
そして場所を変えていつもの検査、
“上、下、右、左、、、と○が切れているところの指摘、
日進月歩の医学の進歩の中で眼科は一番進んでいるといわれているのに、
今だにこの検眼の紙が使われているとはなんだかすこしばかりオカシイな、、、。

“よかったですね! 1.1の視力になりましたよ、、、
この二年ほどどんどん悪くなって入院時は0.2まで落ちていたから、素晴らしい〜〜〜。
“先生、でも波打って画像がみえるのは変わりません〜〜”
“そうだね、、、今回はそちらをいじらなかったからね、、、。
若い先生は実に歯切れが良くて気持ちがいい。

 これからの注意を聞いて病室へ。
治って目で見た最初の桜は、開花宣言三日目の新宿ヒルトン前の桜。
昨日より大分蕾が大きくなったようだ。

 Yさんが訪ねてくださって外来にまわって眼鏡の準備。
二ヶ月ほどは落ち着かないそうなので、とりあえず臨時で作っていただくことにした。

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(三分咲きかしら?)


 午後に初めてネットで今回の眼底出血の後遺症や白内障のことをいろいろ検索してみた。
水晶体が加齢とともに白く濁って視力が低下してくるのが白内障。
水晶体とは英語でLens 。約1000層もの細胞が非常に規則正しく並んだたまねぎに似た形をしている。

人間の目の中にある組織でカメラでいう凸レンズの役割を果たし、厚さは約4mm直径は約9mmで
無色透明で凸レンズの形状。
眼球における屈折力の1/4から1/3を担っていて遠近にピントを合わせる。
通常は透明な組織が、白内障では白く濁ってしまい集めた光がうまく眼底に届かなくなり、
視界が全体的にかすんだり視力が低下したり、光をまぶしく感じて暗いときと明るいときで見え方が違う
などの症状がでるのだという。

体の組織の多くの細胞は常に新しく入れ替わって、六カ月で約九割が新しい細胞に入れ替わるのに、
水晶体の細胞は一生を通じてほとんど入れ替わらないのだという。
ケガ・遺伝・病気によるが、その最も多い原因は加齢によるもので四十代から出始める人もいて、
六十代の半数以上が「加齢性白内障」になるというのだから私も十分範囲内で、
一種の老化現象で誰でも年をとるにつれ水晶体は濁ってくるのが運命ということらしい。
(もっとも母のような例外もあるのだろうが、母も少しは曇っているようだ)

 ここ十数年で驚異的に治療法が進んで、現在では「超音波乳化吸引術」で、角膜のほんの一部を切開して、
水晶体の前嚢を切り取り(後嚢とチン小帯は残す)、濁った水晶体を超音波で粉砕して
それを吸引して取り出す。(私は1.7ミリ切開したようだ)
残った後嚢の中に、眼内レンズを挿入して人工水晶体を置く手術が一般的なのだが、
ピント調節機能はないため、いずてにしても手術後はメガネなどによる視力の矯正が必要。
(数年前からかは屈折するレンズも開発されたという)

 白内障手術の合併症はゼロではなく、麻酔時、手術時にも、水晶体嚢が破れたり、チン小帯断裂、
出血、網膜剥離、角膜混濁があるが、もっとも深刻な合併症が「感染性術後眼内炎」で、
ばい菌が目の中で増殖して眼の組織を溶かしてしまう恐ろしい合併症で、2000件に1件起こり、
治療の時期を失すると失明してしまうのだそうで、手術前日入院手術翌々日退院の三泊四日の入院手術が
考えられているのだそう。
手術後時間が経ってからの晩期合併症として後発白内障があるが通院で行うことができ痛みもないという。
 
 (なるほどそうだったのか!)自分自身に言い聞かせるように検索したいろいろのURLの説明を読む。
2001年に大きな目の手術を二度もしているのに<のど元過ぎれば>で相変わらず医学的なことには疎い。

 パリにいて異変を感じた右目は孔原性網膜剥離で、帰国して緊急手術を受けたのは二週間後であったが、
緊急入院、緊急オペで失明を免れて網膜をシリコンで吊ってある。
半年後には左目が新生血管ができて眼底出血で混濁して硝子体手術で硝子体を入れ替えた手術の経験がある。
これは加齢黄斑変性で網膜の中心部= 黄斑部が、加齢などが原因で、この黄斑部の網膜のすぐ下や
網膜の外側の 脈絡膜から新生血管と呼ばれる異常な血管ができ、もろい新生血管が破れて出血したり、
新生血管の中の水分のもれなどを起こすために、ものを見ようとするときに中心がゆがんだり、
黒く見えたりして急激に視力が低下する病いだった。
欧米諸国では成人の失明原因の第一位を占める重要な病気で、日本でも食生活の欧米化や近年の高齢化に伴い
患者数が増加して、緑内障、糖尿病網膜症、網膜色素変性症に次いで、
成人の失明原因の第四位を占めているという。

 私の時は“ヨーロッパ人の失明に第一位だ。いずれ失明の危険があるね、、、
と先生がおっしゃったのを今ではっきり覚えている。
ところが2004年から膜の中心部のいたんだところにレーザー光を照射するという比較的新しい治療法が
できるようになったという。

 きっと近い将来にはiPS細胞で網膜の病も治ることになるのだろう。

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2013年12月15日 日曜日 晴れ
寒い晴天に病の記録をひもといて、、、

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27 July 2004 火曜日
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2005.8.11
2001年の失明の危機の思い出その二

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2006.02.14
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失明の危機を脱した2001年の手術の思い出

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小さな旅は、人生の旅のほんの一時なのかもしれない

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2012年12月14日 金曜日 晴れ
二十一世紀の巴里への旅を追憶して

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2001年11月17日土曜日 ハ晴れ
日記から目の手術の記録をブログに移行


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2014年3月25日 火曜日 晴れ
サクラの開花を待てずにしばらく留守にします

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2014年3月26日 水曜日 晴れ 病院 
都内某病院の眼科に入院しました

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2014年3月27日 木曜日 雨 手術の日
手術は無事に終わりました。




by pretty-bacchus | 2014-03-28 23:59 | ★Hospital 病院、病い、お洒落 | Trackback | Comments(2)
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Commented at 2014-03-31 20:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by pretty-bacchus at 2014-04-01 01:58
鍵コメントさま
同じ頃に別な同じような病をなさっているのですね。
そしてお互いにその度、医学の進歩で本当に助けられていますね。

今日の検査でわかったのですが、今回の成功は一般的には考えられないようです。
ミクロンの世界で焦点があって度数がでたとのことです。
手術前にOCTで撮られた欠損がある網膜の眼底が、今日撮ったところ形が変わっていたのです。
医学の進歩と先生方の腕、そしてなによりも神様がいらしたと感謝しています。
ほんとうにありがたいことです。
もうしばらく写真ライフもおくれそうです。
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