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防災の日、猛暑日熱帯夜に枯れ葉散って
平成25年9月1日(日) 晴れ

防災の日。九十年前の1923年9月1日午前11時58分に起きた関東大震災は、台風の多い
二百十日を絡めて制定された日なのだそう。

 昔むかしその昔、おばあちゃん(母の母)からその模様を聞いたことがあるが、
明治生まれのおばあちゃんが日傘をさしてお馬車に乗って麹町の高等女学校に通っていた
十代終わりの頃のだろことうか。
お堀の水が見えないほどの人の山だったと言っていたのを思い出している。

十万をこえる犠牲者がでたのは、地震のあとに、熱帯低気圧での風の強さが影響して大きな火災が
あちこちで発生して、多いな広場などに集まっていた人たちを巻き込んでしまったのだという。

 この日の九十年目を機にいくつもの番組が組まれたようだが、
NHKスペシャル MEGAQUAKE 巨大地震Ⅱ - <メガクエイク>は秀逸だった。
地震の研究に没頭し関東大震災の可能性をさぇびながらも、教授にもマスコミにもさげすまれながらも、
不遇に甘んじた当時東大助教授の姿は感動だった。
逆境の中にも新しい地震計を日本の八個所にそなえた八ヶ月後(最初の提言より十八年後)の
九月十一日にその地震は起こってしまった。

この学者の凄さは、その一時間後には弟子達に引き留めにもかかわらす、炎に燃える東京の街々に出て、
震災マップを克明に記録したのだ。
何十個所で起きた火災の地点とその地で風がどの向きにふいてどんな被害が起こっていったのかを
手書きで書き綴っている。
その後この方の意志は今の研究者に引き継がれていると言うから、嬉しくて泣けてくる。
一般的には名前が知られていないこういう優秀な寡黙場な日本人は沢山いらっしゃるのも日本なのだ!

 最近のNHKのアナウンサーの言葉も発音も決して模範ではなく、特に午後七時前の
天気予報の男性にいたっては、いらない“り”を常に入れて、“雨になりんすでしょう、”とかの連続で
困ってしまうが、やはり美術番組とか、こういるルポルタージュではNHKでなければ
出きないことかもしれない。

日本で眠っていた九十年前の記録はもちろん、アメリカにもフランスにも取材を重ね、
なんとフランスのストラスブールでは、地震の波形が記録で残っていたというのだから、
この地震がいかに大きかったかがわかるだろう。

かならず近い将来には関東大震災にも劣らない南海地震が起こることが実証されているそうで、
空恐ろしくなってしまう。
南海トラフに見え始めた“予兆”なのだそうだ。

 そして今、現実に起こっているのは福島の原発汚染水タンクの水漏れや、いまだに仮設住宅で
不便な生活を余儀なくされている人たち、、、東電や国はほんとうにどう考えているのだろう。
私たちには知らされていない事柄が沢山あるようで、友人の話だと東電のお偉方の家族は
放射能と世間の目を逃れるために海外に移住している人もあるというし、、、。

 古い災害の記録は研究されて語り伝えられなければならないが、今この時に目の前に横たわっている
3.11の後遺症を一日でも早く解決していかなければ、日本は世界に背を向けられてしまうに違いない。
政治家達よ官僚達よ、そしてマスコミ達よ、どうぞ本当の姿に立ち向かって欲しい、、、。
私たちも一人一人が自覚しなければならないのだ。

 日没時間の頃に家を出た。
熱帯夜の翌日に季節外れの落ち葉ありで、道道には落ちた枯れ葉が風に舞っていた。
大通りの向こうのわずかな緑のかたまりにミンミンゼミとツクツクボーシがなきさけんでいた。
夏の終わりを我が命の終わりをわかっているのだろうか、、、。

 防災の日、猛暑日熱帯夜に枯れ葉散って_a0031363_0142844.jpg  (pm6:14 日没後すぐに、、、)

 防災の日、猛暑日熱帯夜に枯れ葉散って_a0031363_016172.jpg (西の空、、、)

  (東を向いて、、、)

(この時間に信号を渡りながら、手持ちでこれだけピンがきまるとは、、、。
もっともISO3200だが、、、、ノイズもあまりないし、、、ひとえにカメラの性能が良くなったのだ、、、

 防災の日、猛暑日熱帯夜に枯れ葉散って_a0031363_0174494.jpg


 美容院の後にアトレのポールに寄って、、、

 防災の日、猛暑日熱帯夜に枯れ葉散って_a0031363_0184629.jpg (pm20:10,,,少しセルフ?,,)

 防災の日、猛暑日熱帯夜に枯れ葉散って_a0031363_0185348.jpg

 防災の日、猛暑日熱帯夜に枯れ葉散って_a0031363_0203469.jpg

(通るたびに枯れ葉が増えていくっっm)

 防災の日、猛暑日熱帯夜に枯れ葉散って_a0031363_02154.jpg

(風にふかれて一個所に集まっていく枯れ葉、、、)


日の出 05時13分  : 日の入 18時09分
  月の出 01時07分  : 月の入 15時16分



by pretty-bacchus | 2013-09-01 23:58 | ♡Daily life日々の事など | Trackback | Comments(4)
Commented by 郁子 at 2013-09-03 20:18 x
敬子さんのブログには、季節の移ろいに対する細やかな観察眼が生きて綴られ、共感を覚えることが多いですね。
そのことは俳句世界、季語への関心と関わりを持つ故に、特に私には興深く思われるのです。
そこで、余計なお世話かもしれませんが、今日のフォトの最後と最後から2番目について一言述べます。
確かに枯葉であり、落葉ですよね。ところが俳句では、枯葉や落葉は冬の季語になります。
一方夏に見られる暑さや病虫害にやられて枯れたり、枯れて落葉になる様を「病葉:わくらば」「夏落葉」として夏の季語にしています。
青葉の茂りの中に赤茶けて枯れた様相を呈したり、秋でもないのに枯れて落葉するーそこにさえ、一種の情趣を見出して季語とし、俳句に詠むのです。
病葉=わくらば という言葉は万葉の昔からすでにあったようですが、今は日常語としては忘れられています。
更に蛇足になりますが、一日前の拙句の季語「夜の秋」も美しい日本語の一つで、「秋の夜」の意ではありません。夏(晩夏)の季語で、昼はまだ暑いけれど、夜になると秋の気配が漂う、その微妙な感覚を伝える繊細な季語なのです。透明感のあるカクテルにぴったりと「夜の秋」を配したのでした。
Commented by pretty-bacchus at 2013-09-04 19:01
郁子さん、素敵なコメントをありがとうございました。
「わくらば」「夏落葉、すてきな言葉で私も大好きですが、わくらばと言ってもだんだんわからない人が多くなるでしょうね。美しい言葉がきえゆくのは悲しいですね。
という私もブログにはただ枯れ葉、落ち葉としていますもの、、、

Commented by 郁子 at 2013-09-04 19:41 x
もう大分前になりますが、敬子さんがブログ上で一度「わくらば」を使ってらした記憶があります。
大変おこがましいのですが、美しい日本語に誰もが関心を持ってほしいとの思いから、この場を借りてしたためたのでした。
敬子さんのブログは外国人の方も読まれるようなので、美しい日本語や俳句・季語などについても知ってほしいと思う次第です。
ところで先だって、ほんとにびっくりする事があったのです。NHK朝の番組の男性司会者が或る短歌に対して、「季語がない!」と反射的に叫んだのです。場面が即転換したので(終了間際だった?)、じぇ・じぇ・じぇと仰天するほかなかったのですが、その事がなかなか忘れられず、日本の伝統文学への危機感(大げさですね)さえ覚えたのでした。
実際、短歌の事を「句」と言ったり、俳句の事を「歌」と言う人をテレビで時折見るのも嘆かわしい事の一つで、私はとても気になっています。
自分のブログを持たないために、敬子さんの大切な場をお借りして、つい色々述べてしまうご無礼をどうぞお許しくださいね。
Commented by pretty-bacchus at 2013-09-05 15:09
郁子さん、再びありがとうございました。
こういう大切な事は、何度でも書いていただきたいです。

まったくその通りで、昔でしたらNHKのアナウンサーは模範になっていましたし、以前の仕事で録音をお願いしたあるアナウンサーは十数センチもある言葉の辞書を持ってスタジオに入っていました。
さきほど書いた午後七時少しまえの天気予報の男性アナウンサーはひどいものです。
NHKにしてそうなのですからあとは推して知るべしでしょう、、、。
一般人がとなえるのは無理なのですから、せめてメディアの方が自覚して欲しいと思うのは、、、、やはり無理なのでしょうかね〜?
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