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<アルスシムラ>第七回目、京都通いも慣れてきましたが、、、
2013年6月5日 水曜日 晴れ

 昨日は友人と真夜中の蛍狩で遅くに帰宅、いやホテルへ帰って<実況中継>。
寝付けないままに朝を迎えて、武者震いを繰り返して十時少し前に、
志村ふくみの<アルスシムラ>第六回目の授業でお教室へ。
 
 先週に綜絖通しが終わり、私はその次に進むことができずに、そのままになっていた。

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綜絖の目に一本ずつ通し綜絖通しを、今日はさらに筬通しという作業の日。
一尺(38センチ)の筬に760本の糸をアヤを守って、0.5ミリくらいの幅に二本ずつ
入れていかねばならないのだが、目の悪い私にとっては至難の業。
苦労しているのは私だけではないようだが、手暗がりの感じでの作業で、
途中からなかばあきらめて勘に頼って色を入れていった。

この道を経なければ織りの作業に入ることは出来ないのだ。
ふくみ先生もみずからなさっていらっしゃることで、一つにお作品が出来上がるまでの茨の作業なのだ。
大変なのにとっても楽しく進んだが、午後になるとすでに終わった方が、
次の織りに作業に入った音が聞こえてきた。
私って、もっと器用なはずだったし、、、と情けなく感じ、ちょっとあせったが、
こつこつと最後まで頑張り通した。

 午後一にふくみ先生のお話で、人生のこと繭のこと、、、それぞれ何を織るのか先生とお話し。
そして最後に緯糸に使う工房からの色糸を抽選でわけていただくことになった。
お教室で染めた糸は桜とカラスノエンドウと白糸の三綛で、今回の予科クラスで織るショール状の
五メートル少しには充分なそうなのだが、なんだか淡い色ばかりなので、
工房で染められた美しいヴィヴィットな色もある糸の数十束はなんとも嬉しい。
籤の番号順に選んでいく一時はとても楽しくはしゃいでしまった。
一人の数は決められていたのだが、Tさん、Kさんはご自分で染めたのが多いので、
その分を私がわけていただけることになった。(ありがとうございます!)

劣等生の私は終わりの時間をとっくすすぎてからようやく筬通しが終わって、
講師の先生をお呼びして判明。
なんと一尺のはずが、出来上がったのは九寸ちょっとで、一寸弱(三センチくらい)足りないのだ?!
細い目を絶対に飛ばばさないようにということに気を遣っていて、それはないようだが
一つの目に二回入れてしまっている個所が沢山あるようなのだ。
少しなら景色にもなるようだが、きっと沢山あってうるさくなってしまうだろうから困ったことなのだが、
もうどうしようもない。
このあとの作業はまた来週に。

 (個人の記録の為に写真は撮って良い事になったようで、個人のことをブログに書くのも
許されるようだが、勝手がわからないので、あまり詳しく書くわけにはいかないので、このくらいで)

<アルスシムラ>第七回目、京都通いも慣れてきましたが、、、_a0031363_0531931.jpg (この糸をデザインして来週から織り始めることになるのだ)

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(一尺(38センチ)の筬に760本の糸を通し終わり、5時半すぎにようやく出来上がったが、
左三センチほどがみじかくなってしまったが、そのままの状態で織ることにした)

 待っていてくださったTさん、Kさん、Kさんと赤い鳥居に向かって神宮道を歩いて途中でお別れ。

<アルスシムラ>第七回目、京都通いも慣れてきましたが、、、_a0031363_0565721.jpg (赤い靴の男性と白い靴の女性が橋の上で写真をとりあっていた)

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(夕方の鴨川のほとりはお散歩やお絵かきの人、楽器を吹く人と、それぞれ皆さん楽しそうだ)

 鴨川のほとりは人生模様のようで、橋の上から眺めているとなかなか愉しいですね!

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(木屋町に宿をとりて川向こうの御多佳さんに
春の川を隔てて 男女哉)
 橋を渡ってお池通りでタクシーを降りたら、足下に漱石の石碑があって、
遠くの木々の間に夕陽が光っていた。

 こりにこった目や肩をほぐしてくださったのは整体師のMさんで、終わって少しうとうと、、、。
明日が早いのでこのまま寝てしまおうと横になったところに友人から電話。
さっきエレヴェーター前に待っていてくださったのだがお断りしてあったのだ。
“お寿司屋にきていますがいらっしゃいな、、、
“いいえ、、、は、、、はい、すぐに、、、”

 河岸を変えた処にH御仁もいらっしゃり、木屋町を下がったあたりの鴨川の光が美しかった。
何十年にわたっての京都通いでいろいろのお仕事の方々とお知り合いになっていて、
京都入りがわかるとお声をかけてくださってありがたく嬉しい!
若いKさんとおばんの私たちのKYKトリオに、京の御仁は唖然!

「命短し恋せよ乙女 紅き唇褪せぬ間に〜〜〜」の最後の節のように、
晩年のこのひと時を女子会というのも悪くないではありませぬか。

<いのち短し 恋せよ少女
    黒髪の色 褪せぬ間に
        心のほのお 消えぬ間に
            今日はふたたび 来ぬものを>

    吉井勇作詞中山晋平作曲「ゴンドラの唄」より、

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by pretty-bacchus | 2013-06-05 23:59 | ♠Art&美術,詩歌,展覧会,お稽古 | Trackback | Comments(5)
Commented by k7003 at 2013-06-08 01:39
どこやらのお寺の池から鴨の母子連れ10羽がヨチヨチと鴨川に渡る光景をTVで見ました。ひょっとして行き当たりませんでしたか?
Commented by pretty-bacchus at 2013-06-08 02:12
k7003さん、え〜〜? 鴨を十羽が川面を渡るのを見てシャッターを押したのですが、ダメだったのです。
おもしろいですね^〜〜! イイデスネ〜〜!

Commented by 郁子 at 2013-06-08 13:08 x
4日火曜の深夜、一体何処に?とメールを拝見して首を傾げていたのですが、蛍狩だっだんですね。風流な敬子さん・・・
そして翌日はアルスシムラの講座。一体どうなるのやらと、とても気にやんでいたアップの件、個人の記録としてならOKと、織機や美しい糸の写真が見られてほっとしています。ふくみ先生の作品がどのような工程で仕上がってゆくのか、この授業を通して知りうることは、とても大切な関心事
なのです。気が遠くなるほど細かな作業の連続、特に今行っている作業には驚かされます。でもこの後に布が魔法のように織り上がってくるのです
から、夢が持てますよね。
これからも貴重な記録、アップして楽しませてくださいね!
そして京参りのついでのスナップがこれまた楽しみなのです。神宮橋の面白いショットから始まって、鴨川べりのスナップもシャッターチャンスの絵がとてもいい。
「鴨川や夕薄暑なる人模様」・・・句にすればこんな感じかしら?
漱石の句碑は知りませんでした。彼にしてはにっくき句ですね。さりげなく置かれているのがいいですね。また京都を歩きたくなりました。
Commented by pretty-bacchus at 2013-06-08 19:42
郁子様、素敵な句をありがとうございました。
「鴨川や夕薄暑なる人模様」>川辺を渡る風胸にしみ。
鴨川のほとりは人生模様のようで、橋の上から眺めているとなかなか愉しいですね! このあたりはすべて郁子さんと同じカメラです。

 お教室の模様は、この程度しかお伝えできなくて残念ですが、<気が遠くなるほど細かな作業の連続>ということをおわかりいただけて嬉しいです。
その気が遠くなる作業を辛いとも思わず、その後ろに、ふくみ先生の歩いてきた道を思いながら黙々と作業をすすめています。
お仲間達が染めてくださった<しむらの色>に加えて、先生の工房で染められた糸を加えて十数色の色糸を次回から織ることになりそうです。
(紫とか緑とかは無いので残念ですが)
数色の方もいらっしゃりもう織り始めていらっしゃいます。
わたしは欲張りすぎとも思いますが、おそらく私にとって最初で最後の試みとなるでしょうから、可能な限りの経糸の色いろを、失敗続きの重なってしまった経糸に織りこんでみたいのです。
織り進む色の変化はきっとブログでお伝えできると思いますが、私の体がつづくかどうかが、ちと心配ですが、、、。
Commented by kiki house 24 at 2013-06-10 09:25 x
初めまして ききです
素敵な時間を送ってらっしゃることに感銘を受けました
いつも興味のあることに足をいれ
趣味のドアもこじ開けて
瞬間のインスピレーションをキャッチして
ドキドキ心躍る毎日が過ごせたらいいなと思っております
また 染めのことが気になって読み入ってしましました
私も自然好きです 物を作るのも好きです
この学校にすごく興味がわいております

実家は父から庭師 弟は京都で父の後を継ぎ
いつも生活は自然に囲まれ 木々に囲まれた生活でした
今 子育てもゴールが見えかけ。。。
何かこれから 自分が学べることを探しています
先日笹をいただいたので煮たてて生地に自然の息を吹き込みました
ただ・・・染めは習っておらず・・・子どもの頃おもちゃもない田舎ですから 勝手に草を煮て色を楽しむ遊びをしていたので
そのまま媒染もせずにそのままの色を出して満足しておりました
先日笹をいただいたので煮たてて生地に染めてみましたら
薄い色ですが染めあがっておりました
自然の息が吹き込まれた布…今日何か作ってみようと思っております 
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