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銀座の話題のお寿司やさんにお招きをうけました
2012年2月5日 日曜日 晴

 Kさんから、“けいこさん、連れがいかれなくなったのでご一緒してくださいませんか、、、
東銀座のあのお寿司やさんで〜す”
こういうお誘いってなんだかおしつけがましくなくて嬉しいし、なによりもKさん行きつけの
あの評判のお寿司やさん!

 歌舞伎座の前で待ち合わせ六時のまちあわせなので、ゆっくりと都バスで出かけた。
夕闇の皇居を左にみながら銀座まで。
二人ともラフな感じだが、それぞれの銀座へのお洒落、わたしは数日前にSさんから送っていただいた黒いカーディガン!

銀座の話題のお寿司やさんにお招きをうけました_a0031363_2395577.jpg (バス停にて麹町方面を、、、sと二ヶ月で土手の桜も色づき始める、、、pm5:23)

銀座の話題のお寿司やさんにお招きをうけました_a0031363_2414817.jpg (半蔵門を通過して、、、、pm5:34)

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銀座の話題のお寿司やさんにお招きをうけました_a0031363_2433345.jpg  (日比谷交差点手前でお堀に映る光を、、、pm5:37)


 銀座のお寿司や<A△輝>は、一年前に上野毛から銀座へ進出ということで話題になっているお店。
上野毛時代から予約の取れないお店として話題をさらっていた。
銀座にでて勝負が出来るのかと雀たちが騒いでいたが、もう二年弱になるのだ。
ミシュラン東京2011で初登場3ツ星を獲得して、日本一予約が取りにくい鮨店のトップに躍り出ている。

歌舞伎座の正面の道を入って数件目、芸術的歴史地区といわれる銀座五丁目。
ガラス戸をあけると白木の構えの段と扉はなかなかで清潔な雰囲気を醸し出している。
中に入ると見事な白檜の一枚板に更に一枚が少しだけ傾度がついている。
さらにその向こうには作業台のごとくの一枚板。
ご主人の手元がよく見えるようにという考え抜かれた設計なのだろう。
これだけでもこのお店のオーナーの凝り加減がわかるようだ。
舞台と客席の最前列のような錯覚は、芝居の世界のようだ。
席は九席で広めにとってあり、正面に大きな福助さんの絵。
(あとで聞いたら、たけしさんの作ということだった)

 そういえば、Kさんとは今年会ったのは初めてだったので、軽くビールで乾杯。
このお店は客が全部そろったら一斉に始めるようで、まず淡路島の岩谷から今朝届いたばかりという「鯛」のお造りが豪勢に登場。
見るからに弾力ありプリプリ迫力がある。そのままのぷりぷりととしてソフトな噛み心地、裏にほのかな甘みを湛えていて美味しい。
弾力がありプリプリするが優しいほのかな甘味の白身が、すっと口中に広がっていく。美味!

 続いて板上で包丁が入れられた「鮑」が数枚。
海の香りが口中に漂う、、、。磯の香りが心地よい。
小皿には爽やかな苦みのキモ。
これはやはり日本酒だろう。まずはおだやかな常温の純米酒、次に京都「徳次郎」を二人でちびちび、、、。

次はこれもお店自慢の「雲丹」にかすかに塩が。
次にアオリイカのえんぺらの塩焼きが二つ。

 そしていよいよ握りの始まり。
下から板上にアルミの箱がでて、中にはマグロのさくが三つ、中トロ、大トロ、そしてずけかしら?
いっかんめは、
“日本海の氷見のマグロです”
そうか、、、もう大間のマグロの時期ではないのだ、、、。
美味しい〜〜! これしか言葉がでないわたし。ボキャ貧だ。

銀座の話題のお寿司やさんにお招きをうけました_a0031363_2462623.jpg

次のマグロは大トロでしっとりと、もう口のなかでとろけるようで、それにあわせるかのようにシャリも柔らかめで少しだけ握り方も柔らかいのがこのお店の特徴なのかもしれない。

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銀座の話題のお寿司やさんにお招きをうけました_a0031363_2481691.jpg

このあと季節のいろいろをいただいたのだが、もう覚えていない。
しっかりした荒だし昆布の上におかれた「アナゴ」が口の中でゆっくりととろけていきジ・エンド!
一通り終わったところで、右の三人ずれは手巻きの大トロを食べていた。
(どうやらこのチョモランマがお店の名物らしい)
私たちは巻き簾でまいていただいて、二切れずつ。
パリッとした海苔の風味と旨みがなんとも言えない風味で締めくくった。

 お皿も徳利も唐津焼や久谷や柿右衛門などがサラリと出てきてご亭主の趣味の世界か。
天下の銀座で勝負をしたかったという此処のご主人のこだわりが随所に裏に表に隠されていた。
二回転制をとっているらしく、八時少し前には最初のお客さまが去り、そして私たちもご主人が表にでて最後までご丁寧に送られて店をあとにした。

銀座の話題のお寿司やさんにお招きをうけました_a0031363_248507.jpg  (外扉があいていたので中の導入がみえていた)


 不思議な二時間だった。
寿司道楽は子供の頃からさせてもらっているが、この雰囲気は初めてだった。
なにしろお客様はほとんど無口で出されたお寿司を順番に食べていく。
話にも花がさいていたのは私たちだけで、なんだかご亭主にいろいろうかがいたくも遠慮して
しまったのだ。
<わたしの寿司や道>は、カウンターで味わいながら魚にあった酒やワインをいただき、
時には亭主と季節のねたの話をしたり世間話をし、友とは近況&味のことなどを話しながら時をすごすのが好きなのだが、、、、。
今夜はなんとも不思議な初体験の世界だった。
新しい形のお寿司のムニューデギュスタシオンだった。
もう一つの不思議は、私の人生で女性にそれも年下の女性にごちそうになるのはなんとも不思議でありがたいことだった。

 日曜日午後八時の銀座は静かで、四丁目を越えてすぐの、甘味かのこの上階にある珈琲やさんで久しぶりのダベリング。
時には娘のように妹のように、でも不思議なことにいつも彼女は私のお姉様のような気がしている。同じ感性をもっていて純粋でいつも一生懸命に生きていて、それに仕事での挫折もありなどなど、、と二人はとっても似てるのだが、彼女の方がずっと大人のように思えてしまう。

 節があけての嬉しい一夜でした。
感謝の夜でした!
by pretty-bacchus | 2012-02-05 23:58 | ♥Wine & Dineワイン&食事 | Trackback | Comments(2)
Commented by Scottts at 2012-02-07 05:19
見るだけでも一級品のお寿司ですね。ネタもにぎりの粒ぐあいもすばらしい!
木村伊兵衛さんの番組は友人が録画してくれたので何度も見返しています。
そしてpretty-bacchusさんの記事や写真を見ながらなるほどなるほど、得るものが多いです。
Commented by pretty-bacchus at 2012-02-08 01:17
Scotttsさん、次回の日本でどうぞいらしてくださいませ。
でもね、、、二人で十回も通うと、スコットさんのライカM9-Pが買えてしまうと思うと、M9-Pが買えない私としては複雑な気持ちです。さてどちらを選んで良いモノやら?

木村伊兵衛さんの番組はみていて、スコットさんのお作品を思っていました、、、わたくしは。
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