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ラ・フォンテーヌ没後300年の記念切手(1995年)
平成24年1月5日 木曜日 晴 寒い

 いよいよ世の中が動き出した。
美容院のあと、今日は数件新年のご挨拶と思っていたのだが、あまりの寒さにやめてしまった。

 ガラス戸越しのぽかぽかお日様をあびながら、パリから持って帰ってきた荷物の整理を少し。
何十年のあいだに、パリを起点に欧州の街々を訪ねたおりに集めたホテルの封筒&便箋やレストランのメニューや、
フランス中の三つ星レストランの食べ歩きを制覇したときの地図や記録、メニューやワインリストなども
ほとんど破棄してしまった。
ラ・フォンテーヌ没後300年の記念切手(1995年)_a0031363_21252852.gif
 整理途中でそのまま持ってきた中に嬉しい小物があった。
(去年の四月からJALのチェックインの個数とキロ数がふえたのでいくつもバックをチェックインできたのでした)
パリの<キャスグラン>制ののレターセット立て。
キャスグランはサンジェルマン通りを入った細い道と、サントノーレ通り(NKさんの例の写真の斜め前くらい)にあって、
銅板印刷のレターヘッドや封筒をよく創ってもらっていた。またここにはドイツのペリカンやモンブラン、
イタリアのアウロラやモンテグラッパがあって、新製品発表の時にはいつも立ち寄っていた。

 それよりも驚いたのは、このカード立てに入っていたのは、あの17世紀フランスの詩人ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ 
Jean de la Fontaine のイソップ寓話を基にしたファーブルの物語の図柄のカードと切手シリーズ!

「すべての道はローマへ通ず」の有名な格言を残したこの作家は、北風と太陽、金のタマゴを産むめんどり、
などなど沢山の物語を書いていた。

ラ・フォンテーヌ没後300年の記念切手(1995年)_a0031363_2281555.jpg


 通貨がフランの時代にでていた美術シリーズの切手で一番人気があったのは、
1995年にでたラフォンテーヌ没後300年を記念して発行された2フラン80サンチームの封筒&切手シリーズで、
今回のパリ初日に書いていた。

http://keico.exblog.jp/14132757/
2011年12月6日 火曜日 曇り  その一のブログ
☆回想のわが巴里の街1965~1973(今回二日目

封筒に予め切手が印刷されていてそのまま投函できる<prêt-à-poster=プレタポステ>で、
わずか数ヶ月の間に五千数百万束、3億1200万枚を売り上げたという。
今回行ったパサージュパノラマの切手屋さんにも額に入れられて飾られていた。
あのイラスト封筒とお揃いのカードのラフォンテーヌの切手シリーズの一部がこのカード立てのなかに入っていたのだ!
荷物を預かって下さっていた方のワインカーブの近くに置いてあったそうで、
かすかにワインカビの匂いがするのがまたまたご愛敬ということか。

この切手のことをブログで書いてらした桜さんに数枚お送りしようかしら、、、。
陽に当てて虫干しをしてスナップを撮った。

ラ・フォンテーヌ没後300年の記念切手(1995年)_a0031363_2284685.jpg (アリとキリギリス、
ウサギとカメ、からすときつねなどがすぐわかる、、、、)

ラ・フォンテーヌ没後300年の記念切手(1995年)_a0031363_2292791.jpg(パリパノラミックのシリーズ)

ラ・フォンテーヌ没後300年の記念切手(1995年)_a0031363_2295296.jpg (他もいろいろある、、、)

ラ・フォンテーヌ没後300年の記念切手(1995年)_a0031363_0214219.jpg

 夕方にはおもしろい形の雲が流れて、静かに一日が終わった。

ラ・フォンテーヌ没後300年の記念切手(1995年)_a0031363_23272153.jpg


by pretty-bacchus | 2012-01-05 23:59 | ♪JourneyAbroad海外旅の思い | Trackback | Comments(6)
Commented by S at 2012-01-07 00:29 x
敬子様
うふふ〜♪
Le Corbeau et le Renard のカット、かわゆいですよネ^^
日本のお話ではチーズが油揚げなのでしたね。
お写真に写っていますラ・デファンスやピラミッドの
名所シリーズも大好きで使っていました・・・♪
懐かしいbonne fete の切手も見えるではありませんか。
敬子様もお持ちだったのですネ〜^^
Commented by k7003 at 2012-01-07 03:13
やっと、今日、お送りくださったシックな写真額のための「裏マグネット、表両面テープ」のガジェット、入手できました。次は、いよいよ、一度もやったことのない紙焼きです。パリの写真3枚を焼いて、並べた暁には、そのショットをiPadで写してお送りしますね。
ありがとう!!!
(^^)/
Commented by 郁子 at 2012-01-07 16:02 x
敬子さんがレターグッズマニアな事は、お知り合いになってすぐから知ってしまいましたが、今日のこの証拠品を見て半端じゃないと感嘆。
お仕事の上でも個人的にも交際範囲が広くいらしたからではありましょうが、これはやはりその方の趣味・センスの賜物ですね。
私も少女の頃から、手紙マニアでレターグッズや切手には目がない方だったけど、敬子さんに比べるとおままごと程度。
敬子さんからは手作りのレターセットや絵葉書を何度か頂いて、宝箱に入っていて、これはという時には愛用していますが、先日来のプレートといい、これといい大好きな事ばかりで、新年早々嬉しい。
でもこうした趣味のものも、私にはむしろ「整理」の時期に入っていて、人生の儚さ・寂しさをふと思ってしまったりします。
学生の頃、平安文学の先生から「あなたは春秋に富んでいていいわね」とよく言われた事が蘇り、時の移ろい・摂理の中で、今度は私が「春秋に富む」人を眩しく眺める境に立っているんだと・・・・
過去を振り向く事、思い出に浸る事に否定的な人もいますが、今在る身はその過去の上にこそ立っている!
「思ひ出はまぼろしならず水仙花」
Commented by pretty-bacchus at 2012-01-07 18:39
さくらさんは、言語でも読んでらっしゃるのでしょうね!
チーズが油揚げ? 私も読んでみたくなりましたよ、、、。

もうこの時期には、ラ・デファンスやピラミッドがあったかと思ううと、なんだか不思議な感じです。

Commented by pretty-bacchus at 2012-01-07 18:41
k7003さん、裏マグネット、表両面テープを見つけられたのですね。紙焼きは初めてとは驚きです。奥が深いですから、あまりのめり込まないでくださいね。パリのどの写真を選ばれるかが楽しみですし、それをiPad2で撮影とは!!
Commented by pretty-bacchus at 2012-01-07 18:44
郁子さん、素敵な句をありがとうございました。
そして、<今在る身はその過去の上にこそ立っている!>
そうなのですね、、、私もすでに秋から冬の整理の時期ですが、春秋時代の良き思い出と辛苦の記録を土台に、今年もプレジール・ドゥ・ヴィーヴルを貫きたいと思います。
「思ひ出はまぼろしならず水仙花」
>>>「清らかな香に春なつかしみ」

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