☆回想のわが巴里の街1965~1973 凱旋門に励まされての日々
2011年12月10日 土曜日 凱旋門
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 今日も雨模様、、、打った横胸は動くと痛いがじっとしていると痛みはない。
寝てにがえりを打てないから少し辛い。
そして昔の回想は続いている。 今回のパリはこんな風にじっとして昔を思うように運命ずけられていたのだろうか、、、。

「凱旋門 Arc de triomphe (アルク・ド「戦勝のアーチ」
凱旋門はパリだけでもカルーゼル門、サン・ドニ門、サン・マルタン門など多数存在する。
でもなんといってもトワール凱旋門Arc de triomphe de l'Etoileは、シャンゼリゼ通りの西端、
シャルル・ド・ゴール広場にある凱旋門が一番。

アウステルリッツの戦いに勝利した記念に、1806年にナポレオン・ボナパルトの命によって建設が始まり、
ルイ・フィリップの復古王政時代1836年に完成している。
12本の通りが放射状に延び、その形が光り輝く「星=étoile」のように見えるので、
この広場は「星の広場(エトワール広場) la place de l'Etoile」と呼ばれている。

凱旋門の下には、第一次世界大戦の無名戦士の墓があり、いつも灯火と花が絶えない。
でも、今はこの広場は「シャルル・ド・ゴール広場 la place de Charles de Gaulle」となっている。
フランスは偉大な人の名前がついた通りや広場は多く、時代によって変わっていったりするのだ。
凱旋門の下には、第一次世界大戦の無名戦士の墓があり、いつも灯火と花が絶えない。

 この五〇メートルの凱旋門、
私は二年の間だ、毎日この凱旋門と睨めっこをして、そして励まされていた。
ジョルジュサンクのメトロを降りてのほんの数分を、この高い凱旋門をじっとみながら、
目にはいっぱい涙をためて、ぐっと拳を握りしめて、、、エールフランスのオフィスに通った。

凱旋門から三つほど手前左側の三色旗のはためく社員通用口から入ると、
まずお手洗いに飛び込んで、涙の顔をきれいにして、笑顔をつくって自分の席につく毎日、、、、。
シャンゼリゼ121番地のエールフランスの二階奥のお客様特別カウンター、そこがオルリー空港のあとの私の
“あこがれのパリ”のはずの職場だった。

すでにパリの生活には慣れていたが、今で言うパワハラ(パワーハラスメント)にあっていたのだった。
涙無くして通えるようになったのは、あの偉大な凱旋門が、
“頑張れ、がんばれ、、負けるなケイコ、って毎日毎日慰めてくれたから、、、、。
空を見上げてぐっと手に力をこめて、あるときは雨傘ごしに凱旋門をあおぎ、くる日もくる日も凱旋門とお話をしていた。

(その凱旋門の上にのぼって撮った写真が、往時の西銀座デパートのショーウィンドー一杯のパリの写真展の
メインになったのですから人生とは不思議なものですね、、、)

 制服は当時のパリファッション界の寵児のクリスチャンディオールの特別製。
一人一人がヴァンドーム広場近くのアトリエで仮縫いを重ねてつくってくれたのですから、
なんという贅沢なユニフォームだったことでしょう。
空港では帽子もかぶらなければなりませんでしたが、シャンゼリゼのオフィスでは脇においていました。
クリスチャンディオールの制服は、中の白いブラウスの襟前は長方形のリボンで、濃紺の襟ぐりが広いラウンドの襟から
それが見え隠れするのです。袖も洒落ていました。
そして胸には小さなエールフランスのマークの入った記章。
このユニフォームを着たくて試験を何度も受けた人が多かったそうです。
そんな時代でした。

このカウンターでは、みぎれいにしていることもとても必要といわれて、
一週間に一度だけ、お昼休みをかけて近くの美容院で髪とマニュキュアをしてもらいました。
大学の卒業式まで化粧っ気なしの私でしたから、パリでの生活は一つ一つが驚きでした、、、
そう何もかもです、、、。

 そしてその少し下がったジョルジュサンク通りには、レマルクの小説<凱旋門>にでてくる赤いテントのカフェ フーケがあったのですが、今はホテルになってしまいました。
休憩時間にちょっとおすまししてお茶をしたものでした。
遠いとおい昔の思い出です。

 それから何百回と訪れたパリで、この界隈に用事がなくとも必ず車ででも通りすぎたい、仰ぎ見たい凱旋門です。


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2009年11月1日 日曜日 曇り
☆回想のわが巴里>凱旋門に励まされての遠いパリの日々


 (パリの駐在員の頃)


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今日の巴里、
10 December 2011 Paris

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今日の巴里、

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Midnight 10 December 2011 Paris, La seine et Notre Dame de Paris

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2009年11月1日 日曜日 曇り
凱旋門に励まされての遠いパリの日々
by pretty-bacchus | 2011-12-10 23:59 | ♧JourneyAbroad海外2011 | Trackback | Comments(4)
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Commented by Hologon158 at 2011-12-11 13:47 x
お大事に。
旅の心身の疲れが事故につながったのでしょう。
若い頃のこの美しさを今も維持しておいでになることと思いますが、
美しさには、心身の疲労が大敵ですね。
神様の、少しスピードを緩めるようにとのアドバイスではありませんか?
Commented by 郁子 at 2011-12-11 17:05 x
若き日の敬子さんの凱旋門への思い、心に沁みました。強く、美しいだけではなかったパリー時代の敬子さん・・・・だからこそ滋味あふれる豊かな心情の今の敬子さんがいらっしゃるんですね。
今日の夜のセーヌ、川面にゆれる火影が何とも美しく好きなスナップです。
また、9日のルーブルのカフェの席から入口を撮ったフォトも詩情に富み、敬子さんならではの個性がよく出ている一枚で大好きです。
Commented by pretty-bacchus at 2011-12-12 07:19
Hologon158さん、こんばんは。
心身の疲労が重なり昔の陰は何処へぞ!
<神様の、少しスピードを緩めるようにとのアドバイスではありませんか?>
はい、そう思って少しゆっくりいたします。

Commented by pretty-bacchus at 2011-12-12 07:20
郁子 さん、ありがとうございます。
今回はもう少しセーヌを撮りたいのですが、なかなか時間がむずかしくなっています、

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