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<月の癒し>ヨハンナ・パウンガー/トーマス・ポッペ著
平成23年2月20日(日) 曇り 第三信

 T先生ご夫妻が午後にいらしてくださった。
先生は現役時代は、日本で五本指に数えられていた産婦人科の名医。
いまでも名誉教授をなさってらっしゃる。
奥様も別の大学病院の別の課の教授先生、お嬢様お二人もお医者様という医者一家。

 十月にみた夢の話になってほんとうに不思議なこととあらためて皆でうなずきながら、、、。
確固とした自覚症状もなく、定期的にしてた血液検査も正常、、、だったから、
あの夢を見なかったら、まだワタシはガンとはわからずにのんびりとすごしていたわけで、、、、。

 17時にシャワー室へ。病室は鍵がかからないので、連れ合いにきてもらってお留守番。
夕食をすませて、、、、これからニュースを<江>を見ることになるだろう。
21時以降水分摂取も無しだという。

 明日のために丁字帯と胸帯を用意、、、、やはり緊張がつづく、、、、。
きついストッキングをはななければならない、、、。
9時以降は水も飲めないで、明日の朝には点滴が開始されるという、、、、。
明日の手術まであと十数時間だ、、、、手術を前に、家で少し書きかけていた<月の不思議>について書いておきたい。

 今回、乳癌の疑いがわかってから読み返している本は、<月の癒し>Aus eigener Kraft.
(ヨハンナ・パウンガー/トーマス・ポッペ著)
1997年の本で、めずらしく本の後に、蔵書印ではなく直筆でサインをしてあり、
<今年は月を☆を宇宙を楽しんでみたい、とある。
いつも枕元に何年も置いてあった本の一冊だ。

<月の癒し>ヨハンナ・パウンガー/トーマス・ポッペ著_a0031363_2383899.jpg<月の癒し>Aus eigener Kraft.
(ヨハンナ・パウンガー/トーマス・ポッペ著)

<月の癒し>ヨハンナ・パウンガー/トーマス・ポッペ著_a0031363_2385769.jpg

オーストリア・チロル地方に数百年も昔から伝わる、月のリズムで生活している人々の心と身体を
美しく導く健康法を紹介している。
この地方の人は「月のリズム」を中心として、独特の生活を営んでいて、
九十までもの長寿を全うする人が多いのだという。

「月の力」は医学にも及ぼすといったら、おかしいかもしれないが、
近代科学への絶対的な信頼によっては解明出来ない事柄や、多くの迷信なども多いかもしれないが、
経験による知識や自然の力を信じて頼る知識が今でも生きているのだ。

ここでは、さまざまな自然現象が、さまざまな人や動植物の「営み」の中にも
「月」のエネルギーによる自然のリズムが大きく影響してきていることを、
太古からのいろいろの現象を説明しながら説いている。

新月の日は、身体の解毒と体内の浄化作用が活発。
「できたら、果物あるいは断食を取り入れるのをおすすめします」とある。
例えばある時期に採取された薬草は、他の時期に集められた薬草よりはるかに効き目があり、
また一定の日に種をまくと農作物はより早くより抵抗力を持って成長するのだという。



 潮の満ち干が月の引力によるものであるのは周知のことだし、
人は満ち潮の時に生まれてくると言われていて、出産のときとや人が亡くなって行く時も、
人間の身体が月の影響を受けている。
満月の夜は交通事故や犯罪が増えるので警察官も増員されるいるのですって。

 月が満ちて行く時は「補給」「摂取」つまり身体がいろんなものを貯えて「保護」と「休養」を促し、
同じ様に食べていても普段よりも太りやすく、ビタミンやミネラルも吸収されやすく、
この時期ダイエットは効果が薄そう。

「満月の夜に摘むハーブは効果がある」とは、なんとも壮大でロマンチック、
しかし、これは半世紀も前からロワールのワインの造り手が始めた<ビオディナミック・ワイン
<Biodynamic Wine>の葡萄造りにも応用されているワイン造りにも生かされているのだ。
それはロマネコンティ社の元オーナーのシモーヌビーズ女史も行っていて、畑は牛をひいて耕し、
たとえば水晶を細かく砕いて畑に蒔き、それに月の光が吸収されるエネルギーを研究し、
もちろん化学肥料は一切使わない、、、とか。

Bio-Dynamie(ビオディナミ)は単なる有機農法とは違い、畑から化学物質を一切排除し、
大地に生命力と抵抗力をもたせて虫害を防ぐと共に、惑星や地殻からの影響を充分に考えて、
その天体の動きに合わせてぶどうの植樹、栄養、防虫、剪定、収穫時期まで決めていくという、
自然とより共存する農法で、オーストリアの人智学者ルドルフ・シュタイナー氏によって開拓された農法で、
私は更に志村ふくみさんから、このルドルフ・シュタイナーとゲーテの色彩論など、満月の日には
藍のたちかたが違うというお話しを聴かされてから、ますます信じたいと思うようになっていった。

 人間の体もまたしかりで、月の満ち欠けで、体への影響が違うのだという。
☆欠けゆく月の癒し効果は放出!
【解毒・洗浄・発汗・発散・乾燥・固定】作用があるといわれそのパワーは新月に近づけば近づくほど強まる。
☆手術、術後の回復、出血にも影響を及ぼすとか~手術の成功率が高く術後の回復も早く、
出血量も少なくてすむとも言われている。

 今月の新月は3日だった。満月は一昨日で、私は是が非でも昇る月の14日の間には手術はしたくなかった。
偶然にも、おそらく病院や先生の都合で、入院>手術は、ガンが発見されてから三週間以上も後のことであり、
その後の体調が、あるいは転移が心配でしようがなかったが、今月のこの満月を越してからの、
明日の手術はそれでよかったのだと、自分に言い聞かせてきた。

 夕方の検温と血圧なども終わった。
新しいガジェットは、人差し指を洗濯ばさみのようなのでつまんで数秒酸素量をはかる小さな機械?
バイオオキシメーターというのだそうだ。
この病院の看護師さんは皆さん良い感じで嬉しい。

 今夜の月の出はまもなくで、月の出 19時54分。居待月の17夜、
でも曇っていて月はみえないだろう、、、が、宇宙は動いている、、、。

 苦しいのは、明日からの数日だろう。
リラックスして我慢をして、、、、、ガンバロウ。
そうだ、、、昨日Kちゃんがいっていた、、、
“ケイコサン、我慢をしてはダメ、、、、病院では痛いなら痛いと言った方がよいのです”と。
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 (かわしらしいお花をいただいて窓際においた。 ベットに寝たままでカシャッ、、、)
by pretty-bacchus | 2011-02-20 19:38 | ☆Books本の虫,講演,講習会など | Trackback | Comments(3)
Commented at 2011-02-21 06:15
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-02-21 06:35
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mokonotabibito at 2011-02-21 08:26
東京タワーが美しいですね。

私のブログを病院のベッドから見ていただいているというコメントを賜り感激しております。

お見舞い申し上げますとともに、いち早く快癒されますことを心よりお祈り申し上げます。
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