PET/CTという新しい体験の一日は終わった。
平成23年2月7日(月) 晴

 ほんの少しの言葉でとっても和むことは沢山ある、
ほんの一言のつぶやきで安心することがいっぱいある。
ふともらしたその言葉で大きな安心感を得ることはよくある。
そして話の途中で聞こえた一言や、メールやコメントでいただいた言葉が翌日の希望に早変わりすることって
tanteたんと沢山あるのだということを、しむじみと感じている。

 昨日の食事の時に、ペット検診の経験者のシェフが言ってらした。
“動いたら記録がゆれるから、あまり動かない方がよいですよ”
その一言が今日の検査でとても役に立ったような気がする。

 PETペットという言葉を良く聞くようになったのは数年前からだろうか、、、、。
少し前にテレビでしていたのをもっと見ておけば良かったと思うもツーレイト。

患者への被曝量はCTに比べて少ないというのに、普通はあまり行われていないのは、
まだまだ高額で普及していないのだろうと思っていたら、早々に自分で体験することになってしまった。
それも今日の検査は、さらに進歩したPET/CTだという。

<CT像は解剖学的な情報にすぐれているので形態画像と呼ばれ、
PET像は生理学的な情報に勝れているので機能画像 (functional image) と呼ばれ、
両者の利点を総合的に利用するために、PETとCTを一体化した装置PET/CTも開発されて、
診断には両画像をソフト的に重ね合わせた融合画像が主流となりつつある>のだというから、
すごい時代になったものだ。
医学用語にはからっきし弱い私だが、なんだかわかるような気がする。

 午前11時に病院着。外来で待つこと30分。
新しい指示書とPET-CT室までの地図とグリーンの薄いバックをもたされて、地下一階に移る。
先だってのレントゲンとは反対側の一番奥の重い扉を開けると、まるで別世界のような無機質の廊下と壁、
突き当たりの途中に外に出る開け放されたドアーのような物がなかったら、
まるで空のない地下壕に導かれるような錯覚。更に右に曲がって一番奥のPET-CT室の扉をあけると
正面壁にペットとはの説明の大きなポスターが三枚貼られているが、
それを通過して、右にあった小さいカウンターへ進む。
昔田舎の駅で、ガラス越しに切符を買うようが感じ。

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診察書類をだすと、女子更衣室に案内された。
“下ばき以外は全てとってください。時計もはずしてください。ブルーの上着を着てその上にガウンを着て、
鍵をかけて出て隣の待合室で待って下さい”
“はい、、、、”厚い重い扉を開けて中に入る。
10畳ほどの部屋だろうか? ここも見事に無機質。もちろん窓などはない。
しばらく待つ、、、、暑い、苦しくなるような感じ。閉所恐怖症ではないのだが、
外の光が無い部屋にはめっぽう弱いのだ、わたしは、立って壁のエアコンをみたら30度。
だめだ、、、、外の廊下にでてしまった。
隣の受付嬢がきがついて、“どうしたのですか?
“なんだか少し苦しくなって、、、すみません、緊張しているのかもしれません、
ペットって初めてなので、、。
廊下にたったままの方が楽だ、、、、

まもなく案内されて、また大きな厚い扉をあけて中に招き入れられた。
入り口でスリッパを別のに履き替えさせられた。
放射線を使うというのは、これほどまでに要注意なのだろうか。
右の部屋は処置室で、この地下に入ってから初めての白い感じのリラックスできる感じ、
身長と体重をはかる、薬指に針をさされてチクッ=これで血糖値がすぐにわかるのだという。
やがて背の高い優しいまなざしの中年の白衣の先生がいらした。
私の腕は、なかなか血管がでない、、、太っていない前からそうだったから、
血液検査の時はいつも大変なのだ、、、、。。
腕の肘の内側では結局だめで、手の甲から針が入った。
丁寧に圧力などをたしかめてからの注入、
(この先生は素晴らしいと、安心感が心に灯った)

 持って歩くように渡されたロッカーの鍵付きボードの紙に、注射時間12:20と書き込まれた。
待機室一番でお待ち下さい。随時排尿していただいてかまいません、とある。
待機室はさきほどの待合室よりも狭く暗い、一番のカーテンを開けるとソファーと足を乗せる台があって、
ちょうど昔の飛行機のファーストクラスの感じ。
手を伸ばすと右も横も後も壁に付いてしまうほどの狭さ。その上暑い。
“薬がまわるまでここで一時間お待ち下さい”
覚悟するしかない、、、深呼吸を何度かして斜め横になった。
薬剤を注射して約1時間の安静が必要なのだろう。

少し寝た方がよい、、、、数字を数えだしたが、眠れるはずはない、、、、。
今朝も禁食でお昼も食べてないから、お腹がすいてきた、、、、
内儀屋さんのお料理を思い出した。(こんな時になんというバカか私は、、、と一人苦笑)

かなり時間がたった頃にお迎えがきた。
排尿をしなければならないようで、その後赤色のテープに沿って撮影室に通された。
しんとしてかなり広いお部屋の中心には、大きな機械がおかれていた。
“踏み台にスリッパをぬいで横になって下さい。
かなり細いベット状の台に横になる。
ガウンの前が開いていたのだろうか、、、そっと直して下さっているのがわかる。(ありがとう、と心の中で)
“数十分ですが、動かないようにお願いします。頭をベルトで固定します。
手をその脇から上に挙げられますか?、(ここで昨日のシェフの言葉を思い出した)
静かに目を閉じた。

ベットが動く音しか聞こえない。
これからの事をいろいろ考えた、、、おばあちゃん、おじいちゃん、父も事も母のことも、、、。
人間最後は、この形でお棺に入るのだな、、、それまでどのくらいあるのだろう、、、
私はそれまでに何をしなければならないのだろう、、、、まずは母を見送り、、それから、、、
などと、、、考えながら、耳の遠くで検査の音が聞こえていた。

“はい終わりました。一度回復室一番でお待ち下さい。
ここで、30分ほど待ったのが、この部屋の記録はまったく無いのだ、、、
排尿をうながされて、二回目の撮影の為にまたさきほどの撮影室へ。横になった。
技師の手が動いて、お腹のしたから足に向けて少し重いカヴァーが両側から丁寧にかけられた。
首の前にも何か覆って下さったようで、今度は頭はこていされずに手だけ上に挙げた。
丁寧な対応に私は安心していた。
(きっと少しでも放射線をあたるのを避けて下さったのだろう、、、ありがたい)
二回目撮影の途中で、左の胸に電気が走ったような気がした。患部だろうか?
少し気になるが、そのまま動かなかった。
20分ほどだったという処理が終わって、終了。

 着替えをして、経理書類をもらって一階へ。
沢山の人が待っていた。
3時になっていた。
病院の外の空気は、工事中とか車の排ガスが一杯のはずなのに、とっても新鮮で嬉しくて、少し歩きたくなった。
道はとても渋滞していたし、タクシーも通らない。
途中のバス停に、小さなバスが止まった。<ちいばす>とある。
あ〜〜これが、かおちゃんがよく乗るといっていた港区のバスなのか? 
六本木ヒルズ行きとある。スイカをもってきていたので、おもわず飛び乗った。
ほぼ満席。中には買い物台車をもっている人もいたり、、、と、このバスの汎用性がわかるようだ。
東京の街を走り、けやき坂を通り、六本木ヒルズへ、さらに六本木の駅までは乗ったままで
連れて行ってくれるという。
久しぶりの六本木通りはなんだかがさつで混んでいた。
あ〜〜お腹がすいた、、、、でも中途半端な時間はあいているお店もあまりないようた。

 途中からタクシーに乗って、また途中で降りた。
一方通行をあるいていたら、柵の中に何かの花が見える。
水仙だった。この寒さに緑の葉っぱをピント立てて白い花をつけている。
バックにいれてある古いデジカメは、壊れていて絞り優先だとモノクロになってしまうので、
オートでカシャカシャ、、、、。
檻の中のお花とおはなししながら家路に向かった。

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 帰宅して手を洗ったりしていたら、突然に疲れが襲ってきた。
お腹がすいているのに、やたらと眠い、、、左の胸もすこし痛むようだ。
そのままベットルームで真夜中まで寝込んでしまった。
連れ合いが用意してくれていた簡単な食事で真夜中の夕食。

 PET/CTという新しい体験の一日は終わった。
アメリカではスタンダードとなっているPET-CTは、日本の医療界においては、まだまだ貴重な最先端検査装置で、
がんの正確な位置や大きさ、状態の把握が可能で従来のPET よりも放射能投与が少なく、
約半分の時間で検査が終わり、患者への負担が少ないのだという。
その時代の最新の医療で、私は神様からいただいた寿命を全うすると、
三十年前の最初の大きな手術の時にうそぶいたのだが、それは多くの人々の心ある技術と、
家族や友人達の励ましなしにはありえないのだとしみじみ思う、、、、感謝の祈り。

 次の検査は10日の木曜日だ。

~~~~~~~





more>>>ウィキペディアによれば、
PET
http://ja.wikipedia.org/wiki/ポジトロン断層法

ポジトロン断層方、positron emission tomography;PET
ポジトロン断層法とは陽電子検出を利用したコンピューター断層撮影技術である。CTやMRIが主に組織の形態を観察するための検査法であるのに対し、PETはSPECTなど他の核医学検査と同様に、生体の機能を観察することに特化した検査法である。主に中枢神経系の代謝レベルを観察するのに用いられてきたが、近年、腫瘍組織における糖代謝レベルの上昇を検出することにより癌の診断に利用されるようになった。患者への被曝量はCTに比べて少ないが、医療スタッフの被曝量に注意が必要である。
CTとPETを比較すると、CTでは外部からX線を照射して全体像を観察しているのに対して、PETなどの核医学検査では生体内部の放射性トレーサーを観察しているという違いがある。ここで、CT像は解剖学的な情報にすぐれているので形態画像と呼ばれ、PET像は生理学的な情報に勝れているので機能画像 (functional image) と呼ばれる。なお、両者の利点を総合的に利用するために、PETとCTを一体化した装置PET/CTも開発されており、診断には両画像をソフト的に重ね合わせた融合画像が主流となりつつある。
by pretty-bacchus | 2011-02-07 23:59 | ★Hospital 病院、病い、お洒落 | Trackback | Comments(22)
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Commented by かのこ at 2011-02-08 23:01 x
病院って、すごく疲れますよね・・・
検査ともなると、なおさらです
お疲れさまでした
入院・手術に向けて、着々と進んでいますね
医療の進歩もすごい!ドクターの技術も然りです
とても丁寧な対応の様子に、読んでいる私も安心したりして
なんだか一緒になって手術の日を迎えるような心境です
美味しい物を食べて、体力をつけてくださいね
Commented by jyoh33 at 2011-02-10 02:09
PET/CTの検査お疲れ様でした。
大興味なのに高額で試すこと出来ないまま・・・   丁寧詳細な報告、感動しました。
まるで経験した気持ちになり、その種の話になれば心配ありません。有難うございました。
私も10年前生死の大事故、CT,MRI様様でした。
先日は久しぶりに脳と体の検査、必ずCDのCOPY頂いて帰ります。
時々PCでスライスを楽しんでいます。
初期の頃全身のスライスを立体化、ARTにして公開したことあります。
先日は腸のDATAをパイプを開いて平面で診る装置観て驚きました。
皺の隙間の1mmの癌も決して見逃さないとか・・・ 凄いです。
Commented by pretty-bacchus at 2011-02-11 18:01
かのこさん、ありがとうございます。
貴女もご病気の経験がおありになるので、いろいろわかっていただけるのですね、、、、
手術はちょっと不安ですが、頑張りますね、、

Commented by pretty-bacchus at 2011-02-11 18:05
jyoh33さん、書き込みをありがとうございます。
本当に医学の進歩にはおどろきますね。
それにしても必ずCDのCOPY頂いて帰って、<初期の頃全身のスライスを立体化、ARTにして公開した>とは、さすがに芸術家ですね!
もっとも私もMRIで最初に背骨と腰を撮ったときは、その美しさをブログに書いたことがありましたが、、、

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