<木村伊兵衛天然色でパリを撮る、秘蔵写真でよみがえる58年前の町並み>を見て
平成24年1月28日(土) 曇り

 寒い、午後になっても外気は零下一度。
東京では珍しいことかもしれない。

 先週の日曜日に録画をしておいた日曜美術館の
<木村伊兵衛 天然色でパリを撮る、秘蔵写真でよみがえる58年前の町並み>をまた見てしまった。

微妙な光を捕らえて、なんともいわれぬ渋いパステル画にような美しさで巴里の街角や人々の表情を捉えていてさすがとしかいいようがない。
半世紀以上も前の巴里の空気を見事に残していて切なくすらなってしまう。
デジタルでは絶対に表現できないであろう半世紀前の巴里!私の知らない巴里!

 日本写真界の巨匠木村伊兵衛(1901~1974)は写真を一般の身近な物とした写真家としても知られている。
常に愛用のライカを首から下げ、一瞬の表情を逃さずサッと居合抜きのように撮影してしまう「スナップ写真の達人」だったという。
彼が撮った高峰秀子の写真は有名だが、いつ撮られたかわからなかったと、その時のことを高峰秀子さんが書いてらっしゃるのも読んだことがある。

 モノクロの世界で日本人の日常や日本美をリアルに撮った彼が、1954年と1955年に巴里を、日本のカラーフィルムの創世記にカラーで撮っていたのは、写真集でみたことがあったし、
一昨年の写真展でその原版をも見る機会があった。
http://keico.exblog.jp/9608331/
2010年1月7日 木曜日 のブログへ
「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン 〜東洋と西洋のまなざし〜」

 まだ民間人の海外渡航がまだ制限されていた頃の事。
(エールフランスのパリ・東京路線一番機ロッキードコンステレーションが羽田空港に到着したのは1952年11月26日で、私はまだ小学生の頃で、南回りで所要時間50時間だった)
http://keico.exblog.jp/14105309/
2011年12月4日 日曜日のブログへ
☆ Memoires du Voyage ~なつかしの羽田空港から巴里へ出発

 開発間もないカラーフィルムの試写の為に、当時のアサヒカメラの編集長の津村秀夫氏(注☆)
のすすめで巴里に送られた彼は、巴里がすっかり気に入り、二年続けて巴里の人々を撮ったのだという。53歳。

カメラはライカ、レンズは50ミリF1.5だが、フィルム会社から託された試作品のカラーフィルムは、
感度がASA10という低感度のものだったからどんなにか大変だったろうに(そして三脚は使わずというのに)あの写真群の見事なこと!

そしてすごいのは、カルティエブレッソン(「サン=ラザール駅裏パリ」や、パリの子供たちや雨の中を歩くサルトルなどの代表作)が身請け人で、彼と写真を語り、そして付けてくれた街の写真撮りの案内人がロヴェールドアノーというのだから凄い!巨匠が三人!
(たしか、ピエールカルダンにいた高田由さんが、通訳をつとめたはずだ)

 この番組でのおもしろい試みで、彼が撮った場所を追体験して撮り歩き(メニルモンタン、ムフタール広場、コンコルド広場)シャッターを押した状況を再現しながら、この異邦人がファインダー越しにのぞいた巴里を案内してくれるという志向。

 番組構成もなかなかで、木村が書いたものが時々彼が話しているような感じで語られているのも良かった。
生粋の江戸っ子で粋を好んで野暮を嫌ったという木村伊兵衛!
“マロニエの枯れ葉が石畳の上にちってましてね、、、おつなものですよね〜〜。

“渋いパステルの色がパリの色をだすのにふさわしいと思った。
“創造していたよりもプラス何かが撮れている。

“カメラのファインダーをのぞく人間に、感受性と観察力さえあれば、誰でも時代や文化を切り取れる記録者になれる。
というのが彼の持論だったという。

 皮肉なことに、その日本のフィルム会社は生き残り、当時すでに存在していたイーストマンコダック社が倒産したのだから、、、、。

 死蔵していた2005年と2006年の巴里を現像し始めてしまっている。
彼の写真集はないので、手元には緑川洋一の巴里を見ながら床に着くことにしよう。

(テレビをカシャッ、木村伊兵衛の1955年の夕暮れのコンコルド広場 絞りF11,1/30秒だそう)


そして私のコンコルド広場は車窓からのスナップ

 (29 October 2005 Paris,空港からの車窓から)

 (19 December 2011 Paris,Place de la Concorde バスの車窓からのスナップ)

(Cathédrale Notre-Dame de Paris, 25 October 2005 ポンサンルイから夕陽に輝くノートルダムを)


巴里の夕陽はロダン美術館の窓ごしに


18 December 2011 Paris Musée Rodin





続きは明日に、、、、、

〜〜〜〜〜〜
☆津村秀夫氏
(その彼の依頼で戦後すぐにライカを揃えたのがサンモトヤマの茂登山長次郎さんだった)
http://keico.exblog.jp/7306016/
2008年7月14日 火曜日 のブログへ
"Le Quatorze Juillet"=マイ・バースデーイヴに、、、

http://keico.exblog.jp/8920246/
2009年9月4日 金曜日 のブログへ
大正生まれの男性二人に魅了されて

〜〜〜〜

(追記)
再放送が明日の夜20時からあるという。
案内役の緒川たまきさんも適役だった。





# by pretty-bacchus | 2012-01-28 23:58 | Photo,Mac写真/カメラ/マック | Trackback | Comments(3)

『スティーブ・ジョブズI』第一巻をiPadで読み終わった。
2012年1月27日 金曜日 曇り

 iPadで566ページの本をようかく読み終わった。
ウォルター・アイザックソン著、井口耕二訳の
『スティーブ・ジョブズI』



 iPadの生みだしの親の伝記はどうしてもそのメディアで読みたかった。
でも
疲れた!


 iPadで電子書籍が読めるようになって、わずかに一年半しかたっていないのに、
その進化はすごいものがある。
今やアマゾンでの書籍化の数は増えに増えているそうで、書籍化の自由さ便利さに加えて、
その印税も十パーセントではなく七十パーセントと言うことが大きな理由らしい。

 iPadの初期の時代(といってもわずか十八ヶ月前だが)にiBook上にダウンロードしたものは、
ほとんど短編が多かった。
マックや写真の雑誌もあったし、時には便利なこともあった。
雑誌の中の写真やグラフのデータをコピペすることができるし、その文章を参照することも出来る。
でも、それ以上ではなかった。

 一冊の本をiPad上のソフトで完読したのは初めてだった。
iPadを世に送り出した<スティーブ・ジョブス>の本だから、ぜひiPadで読んでみたかった。
いくつかの選択技のなかで
VOYAGEEBOOKSを選んで、ダウンロードしたのはずっと前だった。
時にはソファーに座り、時には寝室での就眠儀式としてだが、なかなか前に進まなかった。

 スティーブ・ジョブスの凄さ=奇人さには心酔していたのだが、少年時代から三十代前半までの
一巻目を読み終えるにはつねに大きな驚きと疲労感がつきまわった。
いや~~ききしに勝る奇人=天才は、時には多くの人を傷つけながらも、世の中の多くの人に使えるような
コンピューターを造りたいという思いに情熱を傾けたのだ。
インド放浪、禅、ヴェジタリアン、現実歪曲フィールド、アーティストなど、、、。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏との対立、アップル社内での人間関係、そして女性遍歴、ジョブズ氏本人の思いがなども赤裸々に明かされている。
著者は何百人もの関係者への取材を重ねたうえでの執筆で、美点も欠点をも含めたジョブズ氏の生きざまを描いている。
二十世紀から二十一世紀への最も重要な架け橋をかけ時代を変えた「人間スティーブ・ジョブズ」の
後半生をすぐに読みたくなったが、しかし今度は紙の書籍で読むことにしよう。
時には親指でぱらぱらと前にもどったりしながら、紙の香りを感じながら読みたいと真から思ったので、、、。
IT機器を使いこなし享受している私だが、やはり読書の楽しみは紙媒体というのは譲れそうもない。

 、、、が、その間にも書籍をデジタル化することが進化をして、先週のアップルの発表によると、
ついに誰でも電子ブックや電子教科書が作れる時代に突入した。
「iBooks Author」
スティーブ・ジョブスの置き土産がいよいよ歩き出したのだ。
                    
 電子教科書にも使える電子ブック作成のためのアプリ「iBooks Author」は無償でApp Storeからダウンロードできる。
発表が教育機関向けというスタンスだったようだが、これが社会に与える影響力は、今後の出版界には
重要な大きな影響を与えるに違いない。

 文や写真やデータグラフなどを、3Dグラフィックや動画さえも、ドラッグ&ドロップするだけで本を作れ、
それをiPad向けに最適化されたインタラクティブな電子本としてアップして、誰でもダウンロードできて、
iPad上でタッチして読み進められる使える時代がやってきてしまったのだ。

サンプルをiTunes Storeからダウンロードすると
六種類の電子ブック作成のためのテンプレートが出て来て、気に入った物を選択すると、
あとは自分のデータを入れ込み差し替えるだけのようで、あっという間に電子ブックが完成するようで、
近々試してみよう。
教材作りだけでなく、誰でも簡単に写真集や電子ブックが作れる新しい時代が始まったのだ。

(iPadの中は若い頃のKeiko!)


〜〜〜〜

本のなかのジョブズ氏に交友のなかには、パリのルーヴル美術館のガラスのピラミッドの設計家の
イオミンペイとのことも書かれている。

 19 December 2011 Paris


ルーヴル美術館の地下のガラスのピラミッドの向こうに見えるのはアップルストアーパリの一つ。
このストアーの二階へはジョブズデザインのガラスの階段で上って、ジーニアスバーへ行くのだ)

(おそるおそる数段だけ上ってみた、、、I


パリには、オペラ座の脇にもう一軒アップルストアーパリがある。

http://keico.exblog.jp/14133072/
平成23年12月6日(火曜日)  曇り その二 のブログへ
今日の巴里 06December 2011 Paris

~~~~~~~~~

http://keico.exblog.jp/13918753/
2011年10月30日 日曜日 のブログ
スティーブ・ジョブズさんを思いながら、、、

more>>にジョブズさん関係いろいろ



# by pretty-bacchus | 2012-01-27 23:58 | Photo,Mac写真/カメラ/マック | Trackback | Comments(5)

雪踏みて銀座の夜の誕生日
平成24年1月26日(木) 晴

 とっても良いお天気。でも寒い。
雪がハレーションして白いカーテンがきらきら光っていて静かな朝。

でもまもなく工事の音がけたたましく始まった。
外の用事をしにでかければよいのかもしれないが、寒いし危ない。

 夜になって銀座へでかけた。
今日はUさんのお誕生日でご招待を受けていた。
今月は銀座方面が多いのはなんだか嬉しいな、、、。
皇居の塀を見ながら日比谷の交差点を渡り晴海通りを銀座に向かう。
今年も銀座の柳がまだあおい。
数日前の雪がところどころに残っている寒い銀座。
ネオンサインも昔の華やかさはないし、運転手さんの話によると夜の蝶も少なくなっているそうで、
これでは銀座も日本も立ち直れないとのこと?

 三十代の彼は今仕事に乗っているが、悩みも多いようで、少しばかり?年上の私たちとの食事をいつもとても
楽しみにして下さっている。
身内のように歯に衣を着せぬわたしの話も喜んで聞いてくださって、なんだか息子みたいだな、、、。

 お店の閉まる時間まで板長さんと女将ともお話しをしながら、暖かい一時を過ごすことができ、
お腹も胸もほっかほか。
来年のお誕生日が早く来ないかな~~~!


(カウンターは六席しかないが、やはり板長さんとお話ししながら食材を目にしながら食事をするのは最高!)


(愛媛からの鯖は、今朝の漁港で獲れた鯖は朝一便で東京には午後一に着くという、、、新鮮な上に、値段なこなれているという、、)

    (さばき始めた鯖は明日のお昼用なのだそうで、、、、明日もまた来たくなりますね〜〜〜

 (和食のおまかせ料理の後半に、ローストビーフを少しいただいた。美味しい!)




# by pretty-bacchus | 2012-01-26 23:58 | Wine & Dineワイン&食事 | Trackback | Comments(2)

屋根に雪ねぐらに帰る鳥一羽
平成24年1月25日(水) 寒い夜が明けた

 日の出時間の前は零下一度。寒い。
雪の後遺症で東京では事故がいくつも起こっているというので外出をひかえた。
あばらの打撲はまだ痛むし、右手首も不自由なので、これで転んだらどうしようもないだろう。

 日没がかなり遅くなったようで五時をすぎてもまだ明るさが残るようになった。
西の空が焼けてきておもしろい雲がぽっかりぽっかり、、、、
あら鳥が一羽やってきて遠くの枝にとまったみたい、、、何の鳥かしら?
南東の建物が赤く染まり始めた。
屋根の雪は今夜もとけないで明日の朝まで残るのだろう。
明日も道はすべるのだろうな、、、、。



(望遠一杯で鳥にスポット測光で)

(窓際に置いてあるカメラでカシャカシャ~)


# by pretty-bacchus | 2012-01-25 23:58 | Nature&Bird 夕陽,緑,花,鳥 | Trackback | Comments(4)

東京にも雪がふりました
2012年1月24日 火曜日 雪がやんで、、、

 少しゆっくり寝ていたいのに、朝早くから工事の音で起こされる。
一つ上のお家が大きな工事に入ったようで、工帯が続いている我が家は、音だけでなくぎしぎしとさえ感じてしまって、
寝ているわけにいかない有様。

 一夜明けたら東京も雪景色。
午後には少しとけ始めて木の上に積もった雪からぽたぽたと水が落ちる、、、。



 午後遅くに日本橋に向かった。
半蔵門から祝田橋への道では、皇居の雪景色が楽しめた。







車窓からスナップをしながら左に曲がると二重橋前の松の木は静かに雪の中にたたずんでいた。
日がかなり長くなって日没は午後五時ごろかしら?

 H銀行で行われた災害関係のセミナーに出席。
なかなかおもしろい講演が二つ、クラウド時代は否応なしに進んでいるのだ。
(>>>続く、、、)

# by pretty-bacchus | 2012-01-24 23:58 | Nature&Bird 夕陽,緑,花,鳥 | Trackback | Comments(2)

カクテル アレクサンドラor アレクサンダー
平成24年1月23日(月) 曇り後夜半から雪

 思い返せば、今回の昨年十二月のパリは写真に関して言えばかなり後悔の感つよしだ。
あばら骨打撲と腱鞘炎で、到着五日目から少し動けなかったので、その後は行動が制限されて<写真を撮りにでかける>
というアクションをしなかったのだ。
サクレクールからのパリ眺望、サンルイ島の夕陽、サントシャペル、ノートルダム寺院での一時、マレ地区の壁、
北ホテルのあたり、下町のおじさん達、そして今回は四十数年ぶりにエッフェル塔にのぼってみようと思っていたのに、
どれもこれも出来なかった、、、いやしなかったのだ。レイジーケイコ!

その上ほぼ毎日の雨。
でも雨だって、ブリストルのバーや、ホテルリッツの
バーなら行くことが出来たではないか、、、嗚呼、、、なんというテイタラク!

 (若かりし頃のブリジッドバルドーが微笑むが振り返る人は誰もいない、真夜中の雨の巴里、、、、、)

  ホテルリッツのバーへイングウェイの<アレキサンドラ>は、“文豪の大デュマ&小デュマに由来するのですよって、
何十年も前に静かに語ってくれたギャルソンおじさんはもういないだろうが、
あのブランデーがたっぷりの独特のリッツヴァージョンのカクテルを久しぶりに味わいたかったな。

 カクテル アレクサンダーは、“チョコレートのような味わい深い、、、と言われてぐっと喉をとおすとこれが大変。
生クリームとクレーム・ド・カカオの甘さで、飲みやすく味わい豊かなのだが、アルコール度数が高いから
かなり酔いが回ってしまうことうけあいの特異なカクテル。

映画『酒とバラの日々』で、夫から勧められたこのカクテルの口当たりの良さに惑わされて、
アルコール依存症に陥ってしまった人妻の物語。怖い怖い!

 凝り性のわたしは、ある時期から普通のブランデーではなく、バー・アルマニャック、
それも年代物のフランシス・ダローズでスペシャルヴァージョンをつくってもらうようになった。
創ってくれるのは日本でただ一人で、円通寺通りのザ・クォーターハウス <THE QUARTER HOUSE>の高田さん。

度数が四十度以上アルから、かなりきついので、最近はぐ~~とは飲めないが、
あの焦げたようなダローズアルマニャックの香りとカカオの香りのおり混ざった<液体>を静かに傾けるときは至福の一時。
波瀾万丈の過ぎ去った過去を想うだけでなく、希望と不安の混じる未来の事も少しだけ考えながら、、、。



   (フランスではアレクサンドラで アレクサンダーって言ったって通じないかもしれない)

<アレキサンダー ケイコヴァージョン>のレシピは
フランシスダローズ 1/3強強
生クリーム - 1/3弱弱
クレーム・ド・カカオ - 1/3
ナツメグ - 少量


〜〜〜〜〜

http://keico.exblog.jp/14483401/
2012年1月20日 金曜日 高田vさんのことはこのブログのmore>>にいろいろ
初雪の東京の宵に

# by pretty-bacchus | 2012-01-23 23:58 | Journey abroad旅の思い出 | Trackback | Comments(2)


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